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<< 5:00
[基本]OK. [戦闘]OK. [スキル]OK. 




――side [Ibara]
チナミ区D-2


意識を取り戻したハインは、ハザマで一番最初に見た光景を前に……力無くその場に崩れ落ちた。


ハイン
「……ま、負けたかぁ」


先の一時間、チェックポイントにて立ちはだかった三人組……どうみても強くは見えなかったはずのマイケルに惨敗したハインは、次元タクシーの移動先を得られぬままスタート地点へと戻っていた。


ハイン
「(さすがに辛い……これはちょっと、気力が……)」

時間にして四時間。
これまでハザマで過ごした時間の殆どを徒労へと変えてしまった現状は、開始直後の彼を絶望させるに十分過ぎる。

気分を変えたい。
この世界で覚えたコーヒー……とまでは言わないが、せめてよく冷えた水の一杯でも飲めれば、少しは落ち着くかもしれないが……。


ハイン
「今にして思えば、ベニーズは便利だったな……」


あの店がチートファミレスであるという前提を抜きにしても『席に座るだけで水が出てくる』というシステムそのものが、元異世界人であるハインにとっては画期的なサービスで……。


ハイン
「あの店なら欲しいと思ったもの全部生えてきそうだし、社用車くらい増えそう……車か、せめて馬でもあれば一時間で元の場所……いけそうだけど……」


ハイン
「いや、そこまで贅沢は言わないから……チートファミレスなら、今こそ休憩の1つでもさせて欲しい……」


半ば現実逃避気味に、紅色の空を見上げながらそう思う。


ハイン
「……ん?」


そうしてハインが呆けていると……彼の背後、その一角が地鳴りと共に隆起して……。


ハイン
「え、あ……なっ、あ!?」


地の底から、建物が。


ハイン
「……べ、ベニーズ?」


彼にとっては見慣れたファミレスが一軒、生えてきた。
流石チート店舗、すわ新たなチェーン店が生えたのかと一瞬思うも、その外観は寸分違わず、オオキタ区にある彼の店舗そのものである。


ハイン
「え……な、なんでこんなとこにベニーズが、ハザマだし……何よりここ、チナミ区だよな……」


――これが、ハインも今の今まで知らなかった彼の"異能"

"いつ如何なる場所にもファミレスを生やす能力"

それにより産み出された移動型ファミレス――機動要塞ベニーズである!!

??
「店長!」

ハイン
「「え?」」


次の瞬間、カウベルの音と共に開いたドア。
店から飛び出してきた複数の人影は……一度も見たことがないはずなのに、何処か見覚えがあると感じてしまう風貌で。


ハイン
「あ、君たちは……も、モブバイト!?」

モブA
「そうっすよ、モブAっす!」
モブB
「Bですわよ!」

ハイン
「え、そんなハッキリ喋れたの君達」


これまで、一切の顔も声色も分からなかったバイト達。
それらのことが、相変わらず顔の子細こそピンと来ないが、少なくとも性別と声はハッキリと識別できる状況に困惑していると……彼らモブバイトの後ろから一回り小さい人影が現れた。


???????
「……ハザマだからね。
呼ぶの、遅くない?」


ハイン
「え……あ……っ
バイト、リーダー……」


バイトリーダー
ベニーズのバイトリーダー。
他のモブバイトより小柄な女の子。
金髪ツインテール。


ハイン
「って、女神様……ですよね?」

バイトリーダー
「……何を言ってるのかしら。
私はただのバイトリーダーだよ」

バイトリーダー
「ていうか、あなた顔わからないでしょ?
アイコンが無い識別できないよう術をかけてるし……」

ハイン
「いや声一緒だし……あと髪型も……」

バイトリーダー
「髪型と顔が同じ人間くらい稀にいるでしょ。
特に金髪ツインテールなんて昔は一つの世界に100人はいると……」

ハイン
「女神様だよね」

女神
「そうだよ」


女神様
ずっとバイトリーダーをやってた。
金メリ。

ハイン
「諦めるの早いなぁ
え、待った。ということは……
イバラシティの方でも、女神様がバイトリーダーを……?」

女神
「……そうだよ」

ハイン
「…………」

ハイン
大変でしたね

女神
ホントにね

ハイン
「多分5000兆円って年商に問題があったと思うんだけど……
というか、まさかずっと傍にいたとは思わなかった……」

女神
「でしょうね。事ある毎に雑だ適当だと散々な言われようで……何度叩いてやろうと思ったかわからないわ」

ハイン
「いや、まさか転生させたとはいえ、女神様が一個人の近くにいるとは思わないよ……」

女神
「ん。この世界において、神様が憑くのはよくあることだよ?
出しゃばると鬱陶しいって身に染みて知ってるから、能力の発動時に限定してたけど……
……まさか、まるで能力を使わないとは思わなかったな」


バイトリーダー……もとい、女神は苦笑を溜息に乗せて吐き出すと、威風堂々とした素振りで店舗に向けて手を翳す。


女神
「まあ、詳しい話は店の中で。
内装もサービスも、イバラシティのベニーズと同等よ」

ハイン
「そ、それは凄いありがたいけど……
でも、一時間しかないからな、少しでも移動しておかないと……」

女神
「ああ、それは気にしないで。
この店が動くから

ハイン
「……え?」

女神
「……これが、この店こそが、私に用意できたとっておきのチート。
あなたは、この店をいつでも何処でも、望むがままに呼び出せる……そして、この店と共に移動することができるのよ」

女神
「この異能があれば、あなたは他の誰よりも快適に、ハザマの世界を歩むことができるはず。
何より……これからは、この子達と私がついてるわ」

モブA
「そうっすよ店長!」

モブC
「店長の尻拭いでしたらお任せください、慣れております」

モブD
「てか店長もうダイス降るの辞めてくだせえ、ロクな目が出ねぇ!」

女神様
「……一応言っておくけど、私は強いよ?
それこそ、貴方からすればバケモノに見える程だろうね」

ハイン
「みんな……」

女神様
「……これまで貴方が過ごした道は、貴方がこの世界で知った転生チートとは、趣が違ったかもしれない。
そのズレを、これから修正していきましょう」




女神は小さく頷くと、店の扉に手をかけて……ハインに向けて微笑みかける。



女神様
「Benny'sへようこそ、店長」




澄んだ声と共に店の扉が開かれ、今この瞬間、本当の意味での異世界チートが幕を開けた。




ハイン
「僕の……いや」



ハイン
僕達の戦いは、これからだ!









ご愛読ありがとうございました!
クマヘッド先生の次回作にご期待下さい。







ハイン
「……女神様って……バイトリーダーの時、確か税理士も兼任してたね」
ハイン
「顧問弁護士もね。
あなたが思ってもない職種を欲しがるから……私も知らないものは作れないし、自分でやるしかないじゃない」
ハイン
「…………」
ハイン
「……え?
自分で設定した規格外収入の税務処理を、あんな必死に……?」
女神様
「…………」
女神様
「神様って、そういうものなのよ」
ハイン
僕の世界、おかしくない?
女神様
なにをいまさら
ハイン
「というか、なんで5000兆円も……
正直1兆円でも十分だった気がするけど」
女神様
「…………」
女神様
「……流行ってたから」
ハイン
雑過ぎる

以下の相手に送信しました

ENo.126
温泉番長
ENo.137
ユミール
ENo.348
ウチモ
ENo.843
多部ちゃん
ENo.1125






特に何もしませんでした。















対戦相手消失のため不戦勝!
















チナミ区 H-15:釣り堀


転生チートだからマイケル相手に負けたりしない!
ENo.27
ハイン
立ちはだかるもの
マイケル
マイケル弐式
マイケル参式







具現LV7 DOWN。(LV32⇒25、+7CP、-7FP)

自然LV10 UP!(LV0⇒10、-10CP)
武器LV3 UP!(LV32⇒35、-3CP)

ストーンブラスト を習得!
クリエイト:ホーネット を習得!
クラック を習得!
サモン:ゴーレム を習得!





特に移動せずその場に留まることにしました。
体調が全回復しました!













―― ハザマ時間が紡がれる。




「……時計台に呼ばれてしまいましたが、はてさて。」
エディアン
「なーんか、嫌な予感がします。」



黒髪に蒼い瞳、黒スーツ。
細く鋭い目で怪しげな笑顔を頻繁に浮かべる。
整ったオールバックだが、中央の前髪がすぐ垂れる。
エディアン
プラチナブロンドヘアに紫の瞳。
緑のタートルネックにジーンズ。眼鏡をかけている。
長い髪は適当なところで雑に結んである。



ふたりが時計台を見上げると、時計の針が反時計回りに動き始める。



エディアン
「ほら……ほらぁ……。」

「どういうことでしょうねぇ。」



針の動きは加速し、0時を指したところで停止する。



時計台から、女性のような声――




「――お疲れ様です御二方。役目を担ってくれて、感謝してます。」



エディアン
「……ワールドスワップの能力者さんですよね。
 機会を与えてくれて、感謝していますよ?」

「お姿は拝めないんですかねぇ。私は興味津々桃色片想いなのですが。」



声は淡々と、話を続ける。




「どうやらこのワールドスワップ、時計の進みが狂っているようです。
 特殊な因子を含めてしまった為と能力が訴えます。その因子が――」

「――榊さん、貴方のようですね。何か、心当たりは?」




「大いにございます!特殊な世界の住人ゆえ、私は今や特異な存在なのでしょう。
 妻に『貴方は変人』とよく言われていましたが、そういうことでしたか!納得ですッ」

「では、役目を果たすのは難しいということでよろしいですか?」




「……………………」




「……? ……どうしました?」




「……仕切り直し、世界線を変更する、と能力が言ってきます。
 貴方が案内役にならない世界線。イバラシティも、アンジニティも、新たなものになる……と。」



エディアン
「……そ、そんなことまでできてしまう能力?
 ワールドスワップという名の範疇を超えてません?」

「世界線を別のものと交換する……と考えるなら、ギリギリ……ですかね。
 というか、スワップから外れた現象は既に起こっていますが。」




「これは能力ではなく、……呪い。呪いという言葉が合う。
 今まで勝手に発動した数度、自分への利はない。制御下にない、把握できない、呪い。」

「……………………」

「ハザマへの次の転送時間に、ハザマに転送される代わりに、世界線が変更される。
 そして、案内役も、転送対象も、変わる。」

「変わるものは、多いだろう。しかし変わらぬものも、あるだろう。」



エディアン
「別の世界線、ですものね。
 ……どうせなら私がアンジニティにいない世界線がいいんですけど。」

「……なるほど、奇妙な枝の正体は世界線操作者でしたかッ!
 少なくとも私が案内役となれない世界線になるのですね、残念です。」




「……………………」

「連絡は終わり。さようなら。」



声はそこで終わる。








「さて…… とても短い間ではありましたが、
 エディアンさん、皆様、お付き合いありがとうございました!」
エディアン
「お別れですか。悪人顔っぽくて敵視しやすい相手だったんですけどねー。」

「こんな素敵な笑顔を悪人顔呼ばわりとは、失礼な娘さんです。
 なるほどアンジニティにいらっしゃるわけですねぇ。」
エディアン
「……うるっさいですね。事情は人それぞれあるんですよ、色々!」









「……それでは、」
エディアン
「……それでは、」




榊がこちらを向き、軽く右手を挙げる。



エディアンもこちらを向き、大きく左手を振る。








「お疲れ様でした。」
エディアン
「お疲れ様でしたー!」








テストプレイはこれにて終了となります。



ご協力ありがとうございました!



本プレイについては Notice を御覧ください。







ENo.27
ハイン・シェルストレーム
年齢:戸籍上19、精神年齢118+1
容貌:金髪緑眼、やせぎす、179cm


イバラシティに初出店した全国チェーンのファミレス「Benny's(ベニーズ)」の若き店長。
躁鬱の傾向が激しく、つい一瞬前まで前向きだったのが途端ネガティブに振り切れたりと若干情緒が不安定な以外目立った欠点は見当たらない。
趣味は筋トレで、ある程度打ち解ければ筋肉に憧れを持っていることを教えてくれるが、本当に筋トレしているのが疑わしいレベルで圧倒的細身。



その前歴は享年百十八歳なエルフの少年。
筋骨隆々とした身体に憧れ、筋肉の付きづらいエルフでありながら弓の鍛錬を怠けて筋肉ばかり鍛えていたハインは、日課であるミノタウロス(の主に筋肉)観賞の際、発情期で気の立った彼らに跳ね飛ばされて呆気なく命を落とし、その死に様を「トラックに轢かれるのとさして違いはない」と判断した女神の手により異世界――イバラシティに無理矢理転生させられた。

里ですら上手く生きられなかった自分が、見知らぬ世界でどうすれば。
ハイン自身は思いきり悲観したものの、蓋を開ければあら不思議。

必中当然の里では落ちこぼれだった弓の腕は
――九割九分命中の才と映り
嗜む程度の魔術は
――それだけで異能として機能する
並と自認していた視力
――数値にして5.0越えのそれはアフリカレベル

平凡だと自負していた容貌は
――典型的エルフのクソ美形!!
ついでにいえば若干低めと思っていた身長もあくまでエルフ比十分過ぎる!

と、落ちこぼれかと思えば異世界だと稀有なる技能というお約束に加え、女神が用意したチート――[不労所得]による安定収入に加え、合わせて真っ当な世間体を与える為に用意された店長の座、その為に産み出された一軒のみしか存在しないのに誰もが全国チェーン店だと思い込んでしまう不思議なファミレス「Benny's(ベニーズ)」

他諸々のチートをひっさげ、今ここに何の変哲もない(元)エルフ少年の、極有り触れた異世界転生が幕を開け……



てから大体一年。
榊の言葉に「自分の世界がやったことも大概アンジニティと同レベルじゃないか」と思いつつ、そこそこ湧いた愛着に基づきイバラシティ側で参戦だ!!



余談:
転生にあたり[鏑木啓吾(かぶらぎ けいご)]の戸籍を授かっているものの、馴染むことができずに書類上でしか使っていない。


余談2:
人間に転生したなら筋肉もつくのでは、と日々筋トレに勤しんでいるものの[体型維持]のチートにより成果はない。
女神様は細身の男が好みでしたとさ。



※異世界転生チートには些細な行動を「スゲェ!」と賞賛してくれる皆様の協力が不可欠です※
※皆様お気軽に「スゲェ!」と褒め称えてあげてください。※
※「特別なことはしてないが……」と返してくれます※


第二更新サブキャラ:女神様
金髪ツインテールでゴスロリ衣装とか石を投げればガンガン当たりそうな量産型デザインだね、どこかで見たことあっても他人の空似ですね


=====================
ハインのイラスト・アイコンはりりんらさん(Eno126)に描いてもらいました、ヤッター!!

プロフ絵URL:http://w-snow.sakura.ne.jp/ibara/ibara_p.png
30 / 30
129 PS
チナミ区
D-2
行動順4【特攻】AT・DX↑
5500
375







Noアイテム名種類強さ効果1効果2効果3(素材・食材・消耗の場合は詳細等)
1不思議な武器武器10【射程1】
2不思議な防具防具10
3不思議な装飾装飾10
4薄緑の短弓武器30攻撃10【射程2】
5Benny's社員証装飾30幸運10
6サブ武器詰め合わせ武器36地纏10【射程1】
7美味しくない草素材10[武器]麻痺10(LV30)[防具]風纏10(LV30)[装飾]闇纏10(LV30)
8Benny's制服防具33防御10
9素材10[武器]束縛10(LV25)[防具]加速10(LV25)[装飾]敏捷10(LV10)
10ネジ素材15[武器]混乱10(LV25)[防具]追撃10(LV25)[装飾]貫通10(LV25)
11ボロ布素材10[武器]衰弱10(LV20)[防具]体力10(LV5)[装飾]防御10(LV15)
12ド根性雑草素材15[武器]火纏10(LV25)[防具]鎮痛10(LV15)[装飾]復活10(LV15)
13素材10[武器]束縛10(LV25)[防具]加速10(LV25)[装飾]敏捷10(LV10)
最大所持可能数[50]




異能・生産
名称LV説明
自然10植物/鉱物/地
具現25創造/召喚
武器35武器作製に影響

アクティブ
被研究スキル名/元スキルLVEPSP説明
ブレイク6020敵:攻撃
ピンポイント7020敵:痛撃
クイック6020敵2:攻撃
ブラスト5020敵全:攻撃
ヒール5020味傷:HP増
ストーンブラスト5040敵:地撃
クリエイト:タライ8040敵:攻撃&朦朧・混乱
クリエイト:ホーネット50100敵:痛撃&(猛毒or麻痺)
クラック50160敵全:地撃&次与ダメ減
サモン:ゴーレム50400自:ゴーレム召喚

パッシブ
被研究スキル名/元スキルLVEPSP説明
攻撃650【戦闘開始時】自:AT増
防御550【戦闘開始時】自:DF増
器用650【戦闘開始時】自:DX増
敏捷550【戦闘開始時】自:AG増
回復550【戦闘開始時】自:HL増
活力650【戦闘開始時】自:MHP増
体力650【戦闘開始時】自:MSP増
治癒550【自分行動前】自:HP増
鎮痛550【被攻撃命中後】自:HP増
幸運550【戦闘開始時】自:LK増
召喚強化520【常時】異能『具現』のLVに応じて、自身の召喚するNPCが強化





被研究カード名/スキルEPSP説明
炉端焼き
(ヒール)
020味傷:HP増
エビフレディ
(エンスレイブ)
040敵:闇撃&魅了・混乱
キープテリトリー
(テリトリー)
0160味列:DX増
屍術師のスズメバチ
(クリエイト:ホーネット)
0100敵:痛撃&(猛毒or麻痺)
何処かから石が飛んできた!
(アクアスピット)
2200敵貫2:水痛撃




[深度]スキル名[深度]スキル名[深度]スキル名
[ 3 ]エキサイト[ 3 ]シャイン[ 3 ]イレイザー
[ 3 ]ストライキング[ 3 ]レッドインペイル



PL / kumahead