［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

――昔々、一人の若者が天女に恋をしました。
若者は臆病者で、彼女に話しかける勇気さえありません。
いつも遠くから彼女の姿を眺めては、話すきっかけが欲しいと願っておりました。


ある日のこと。
若者が畑仕事を終えて川に向かうと、天女が水浴びをしておりました。
脱いだ衣は木にかかっており、彼女は若者には気付いておりません。
これを好機とみた若者は、衣を手に取り草むらに隠してしまいました。

水浴びを終えた天女は、あるはずの衣がなくなって困ってしまいました。
衣がなければ、天界に帰れません。
彼女がその場で泣いていると、若者が草むらから姿を現し

「お困りなら、私が力になりましょう」

と申し出ました。
天女は若者に事情を話し、衣が見つかるまで若者の家に世話になることにしました。
若者は天女が天界に帰って独り残されるのが怖くて、衣を倉に隠してしまいました。


それから一月が経ちました。
天女は自分の世話をしてくれる若者に感謝をし、恩返しがしたいと考えるようになりました。
そして若者が畑仕事に出掛けている間、家をきれいに掃除しようと倉に入ったのです。
倉の中には、彼女がなくしたはずの衣がたたんで置いてありました。
そうして天女は、若者が嘘を吐いていたと気付いたのです。

若者が畑仕事から帰ると、家は炎に包まれておりました。
赤く燃える屋根の上、衣を纏った天女が冷たい瞳で若者を見下ろしています。
若者はようやく己の過ちを悔い、彼女に許しを請いました。
天女は彼に言葉をかけることもなく、そのまま天へと昇っていきました。


それから一年後。
焼け落ちた家の跡地に、見事な芝桜が咲きました。
それは天女の羽衣のような美しい芝桜で、それからというもの、毎年芝桜の季節になると、
若者は己の臆病心を悔いるようになりましたとさ。

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――アンジニティを名乗る少女たちと、行動を共にすることになった。
彼女たちはアンジニティでありながら、イバラシティを守るために戦うのだ、と。
そのためには、わたしの存在が必要なのだ、と。

少女達はそれぞれ、シトリ、麗と名乗った。
シトリが斬り込み、麗が合わせる。
二人の戦いは息ぴったりに見えた。
わたしは……。

……わたしは、ただ後ろで震えていただけ。
戦う力も勇気もないから、何もできずに震えていただけ。
同年代の少女二人が前線で身体を張っているというのに、わたしときたら……。
傷付くのが怖くて、傷付けるのが怖くて、ただ、ただ、災禍が去るのを祈るだけ――。


美雷りこという人間は、昔からそうだった。
話しかける勇気がないから独りで過ごす。
行動する勇気がないから現状に甘んじる。
動いて傷付くのが怖くて、誰かが解決してくれるのをじっと待つだけ。
物語の主人公に憧れていた。でも、それだけ。
そうなりたいと願うだけで、そうなれるような努力はしない。
頑張って上手くいかなかったときに、傷付くのが怖いから。

……震えて縮こまっていても、誰かがきっと守ってくれるから――。


――シトリと名乗る少女は、わたしに「戦え」と言った。
なんの力も持たないわたしに。
動く勇気すら持てないわたしに。
そんなの怖くてできるはずもない。
そういうのは得意な人が……
……傷付くのを恐れず、勇気を奮える人が、やればいい……。


――そう考えてしまう自分が、大きらいだ……。
優しいふりをして、人の傷には見て見ぬ振りをする自分が――本当に、大きらい……。

ENo.783 シトリ＝クォーツ とのやりとり

ItemNo.8 焼きそばパン を美味しくいただきました！
　体調が 1 回復！（20⇒21）
　今回の全戦闘において 攻撃10 が発揮されます。
　今回の結果でのスキル熟練度が伸びやすくなった！

シトリ(783) は 吸い殻 を入手！
麗(878) は 吸い殻 を入手！
りこ/朔(1070) は ネジ を入手！
シトリ(783) は 不思議な石 を入手！
麗(878) は 毛 を入手！
シトリ(783) は 毛 を入手！

▼エイド化候補（基本行動にてエイド化可能）
りこ/朔(1070) のもとに ヤンキー が軽快なステップで近づいてきます。

ヤンキー をエイドとして招き入れました！

使役LV を 2 DOWN。（LV8⇒6、+2CP、-2FP）

響鳴LV を 5 UP！（LV5⇒10、-5CP）
装飾LV を 3 UP！（LV23⇒26、-3CP）

シトリ(783) により ItemNo.1 不思議な武器 に ItemNo.2 不思議な防具 を合成してもらい、どうでもよさげな物体 に変化させました！
　⇒ どうでもよさげな物体／素材：強さ10／［武器］器用10(LV2)［防具］治癒10(LV2)［装飾］回復10(LV2)／特殊アイテム

シトリ(783) の持つ ItemNo.9 吸い殻 から装飾『赤い髪飾り』を作製しました！
ItemNo.1 どうでもよさげな物体 から装飾『四つ葉の栞』を作製しました！
　⇒ 四つ葉の栞／装飾：強さ36／［効果1］回復10 ［効果2］－ ［効果3］－／特殊アイテム


ハヤミ(664) とカードを交換しました！

『IF』 （クリエイト：ファントム）


ストーンブラスト を研究しました！（深度0⇒1）
ストーンブラスト を研究しました！（深度1⇒2）
ストーンブラスト を研究しました！（深度2⇒3）

バトルソング を習得！
リップル を習得！

チナミ区 J-11（山岳）に移動！（体調21⇒20）
チナミ区 J-12（道路）に移動！（体調20⇒19）
チナミ区 K-12（道路）に移動！（体調19⇒18）
チナミ区 K-13（道路）に移動！（体調18⇒17）
チナミ区 K-14（道路）に移動！（体調17⇒16）

―― ハザマ時間が紡がれる。









花の香りと共に、Cross+Rose内が梅の花に囲まれた売店のある景色に変わる。






何か甘い香りが漂っている売店のほうを見ると――






静かに何かを作っているふたり。






榊の質問に、反応する。






そう言って焼いた団子を隣りに渡す。






団子にもっさりとアンコを乗せ、榊に手渡す。









両手でピースサインを出すカグハ。






ピースサインを下ろそうとするカオリ。



Cross+Rose内の景色が元に戻り、ふたりの姿も消える。






チャットが閉じられる――