ハヤミ 「オーケー、イフ。 イバラシティでミンチが一番安いスーパーマーケットは?」 |
イフ 「そんな機能はない。」 |
ハヤミ 「あらびマートがすごい安いって聞いたんだけど、どう思う? 往復の電車代を考えるとまとめ買いが無難だけどさあ、電車なんだよね……。」 |
イフ 「その歳にもなって車も持ってないから……。」 |
ハヤミ 「それアガタにも言われたわ。あいつ電柱突っ込んで運転禁止食らったらしいよ。」 「なんか信号付きの電柱だと弁償代がスゲーことになるって昔聞いたことあるけど、 その辺は大丈夫だったのかねえ……。人轢くよりはずっとマシだけどさあ。」 |
ハヤミ 「……あらびマートの話に戻るんだけどさ、あの店アライ区にあるじゃん。 でもアライ駅で降りるよりもショウリュウ駅で降りた方が近いの、完全に罠でしょ。」 |
イフ 「もしかして、ちょっと前にアライ駅で降りてすぐ帰ったのってそれ?」 |
ハヤミ 「それ。なんか虚しくなって買い物する気分失せちゃったから……。」 |
イフ 「で、電車乗り継いでまで何買う気だったのさ。」 |
ハヤミ 「いや……なんかイナゴの佃煮取り扱ってるって聞いたから……。」 |
イフ 「ふーん。」 |
ハヤミ 「…………。」 |
再びこの地にやってきたのか、それとも、イバラシティに帰った記憶自体が偽なのか。 液タブの画面隅に表示された時間と、時計台の時刻を確認する。 どちらも、同じ数字を示していた。 まるでずっとここに居たかのように、ハザマでの記憶ばかりが鮮明に残っている。 |
そして、アンジニティでの記憶も。 水底から浮かび上がるように、ひっそりとそこにあった。 |
ハヤミ 「…………。」 |
この地に呼ばれてすぐは、その直前までの連続した記憶に引きずられて、 本気で自分自身をイバラシティの人間だと思っていた。かなり、アホらしい。 ……ここにいるのは、アンジニティに閉じこもり続けた罪人の友人だ。 到底、イバラシティの人間とは程遠い。 |
――――『イマジナリ・フレンズ』。 その言葉はそのまま、自らの身に返ってくる。 ここにあるのはイマジナリーフレンドの群れ。本来ありもしない、架空の群像だ。 人のかたちをしたこれも、そのうちの一体でしかない。 |
■■■■■■■ 「……イフ、早く向かわなくていいの? お前の役目は、誰かの友達であり続けることでしょう?」 |
■■■■■■■ 「せっかく私以外の友達ができたのに、お前はそれをふいにするつもりなの?」 |
小鳥の姿をした罪人が言う。 小鳥の姿をした友達が言う。 小鳥の姿をした存在の母が言う。 耳元で囁く。優しい声で、厳しい言葉を吐き続ける。 |
ハヤミ 「…………うん。そうだね。もう行こうか、ベルナルディタ。 イバラシティで、あいつの世話を任されたんだ。約束は守らないとな……。」 |
「…………。」 |
「――――……アガタ。俺、やっぱ居ないほうがよかったみたいだ。」 聞き届ける者のいない言葉が、ぽつり。虚空に落とされた。 |
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ハザマの時刻を経て、現実は少しゆがんだ。 イバラシティでアガタが怪訝に思ったのは 亡くなったはずの彼女に対し自分が発信履歴を残していた事だった。 |
上空で、何かが光ったような気がした。 なんとなく探し人の異能を思い出して、たったひとつ、星を探して空を見上げる。 Cross+RoseのLOGINアイコンがしぬほど邪魔だ。 |
……こうして歩き回るより先に、アガタに何かしら連絡してみようか。 いや、そもそも彼はこの試合とやらに参加していないかもしれない。 |
あるいは |
『――――結局、あのイバラシティにおいても。 はじめから、お前という存在はいてもいなくても変わらないわけだ。』 |
ノウレット 「おっくれまして―――ッ!!」 |
榊 「おやおや・・・、・・・おやおや。これはこれは。 ・・・いかにも面倒そうな。」 |
ノウレット 「はぁい!初めまして初めましてノウレットって言いまぁす!! ここCrossRoseの管・・・妖精ですよぉっ!!皆さんよろしくおねがいしまぁーっす!!」 |
榊 「ほほぉー・・・CrossRoseに管理者がいたんですか。これはこれは、いつもご苦労さまです。」 |
ノウレット 「はぁい!ありがとーございま―――っす!!」 |
榊 「・・・・・。先ほど次元タクシーのドライバーさんにもお会いしましたが、 貴方も彼らと同様、ハザマの機能の一部であり、中立ということですよね?」 |
ノウレット 「機能なんて言わないでください!妖精です!!妖精なんです!!」 |
榊 「・・・・・。妖精さんは中立なんですね?」 |
ノウレット 「はぁいモチロンです!私がどっちかに加勢したら圧勝ですよぉ!圧勝!!」 |
ノウレット 「――ぁ、そうだ。そういえば告知があって出演したんですよぉ!!」 |
榊 「告知・・・・・ですか?」 |
ノウレット 「はぁい!ここCrossRoseを舞台に、大大大大闘技大会をするのですっ!! 両陣営入り乱れてのハチャメチャトーナメントバトルですよぉ!!」 |
榊 「闘技大会・・・・・ハザマで常に戦っているのに、ですか?」 |
ノウレット 「はぁい!たまには娯楽もないと疲れちゃいますのでッ!!」 |
榊 「・・・・・常に戦っているのに闘技大会、ですか?」 |
ノウレット 「はぁい!!」 |
榊 「・・・・・」 |
ノウレット 「・・・え、なんかダメです?」 |
榊 「・・・いえいえ!個人的な意見はありますが、個人的な意見ですので。」 |
ノウレット 「あ!でもすぐじゃなくてですね!!まだ準備中なんです!! 賞品とかも考えなきゃいけませんしぃ!!」 |
ノウレット 「それでは!おったのしみにぃ――ッ!!!!」 |
榊 「・・・はぁい。」 |
No | アイテム名 | 種類 | 強さ | 効果等 |
1 | 不思議な武器 | 武器 | 10 | [効果1]- [効果2]- [効果3]-【射程1】 |
2 | 不思議な防具 | 防具 | 10 | [効果1]- [効果2]- [効果3]- |
3 | 不思議な装飾 | 装飾 | 10 | [効果1]- [効果2]- [効果3]- |
4 | ペンタブの替芯 | 武器 | 15 | [効果1]攻撃10 [効果2]- [効果3]-【射程2】 |
5 | 不思議な石 | 素材 | 10 | [武器]回復10(LV5)[防具]敏捷10(LV5)[装飾]幸運10(LV5) |
6 | 吸い殻 | 素材 | 10 | [武器]炎上10(LV25)[防具]道連10(LV20)[装飾]火纏10(LV25) |
7 | 仮定上の存在証明 | 料理 | 28 | [効果1]治癒10 [効果2]活力10 [効果3]鎮痛10 |
名称 | LV | 説明 |
呪術 | 10 | 呪詛/邪気/闇 |
具現 | 10 | 創造/召喚 |
変化 | 3 | 強化/弱化/変身 |
武器 | 5 | 武器作製に影響 |
料理 | 18 | 料理に影響 |
被研究 | スキル名/元スキル | LV | EP | SP | 説明 |
ブレイク | 6 | 0 | 20 | 敵:攻撃 | |
ピンポイント | 5 | 0 | 20 | 敵:痛撃 | |
クイック | 5 | 0 | 20 | 敵2:攻撃 | |
ブラスト | 5 | 0 | 20 | 敵全:攻撃 | |
ヒール | 5 | 0 | 20 | 味傷:HP増 | |
ダークネス | 5 | 0 | 60 | 敵:闇撃&盲目 | |
クリエイト:タライ | 5 | 0 | 40 | 敵:攻撃&朦朧・混乱 | |
クリエイト:ファントム | 5 | 0 | 140 | 自:衰弱LV増 | |
エナジードレイン | 5 | 0 | 160 | 敵:闇撃&DF奪取 | |
サモン:レッサーデーモン | 5 | 0 | 400 | 自:レッサーデーモン召喚+HP減 |
被研究 | スキル名/元スキル | LV | EP | SP | 説明 |
攻撃 | 5 | 5 | 0 | 【戦闘開始時】自:AT増 | |
防御 | 5 | 5 | 0 | 【戦闘開始時】自:DF増 | |
器用 | 5 | 5 | 0 | 【戦闘開始時】自:DX増 | |
敏捷 | 5 | 5 | 0 | 【戦闘開始時】自:AG増 | |
回復 | 5 | 5 | 0 | 【戦闘開始時】自:HL増 | |
活力 | 5 | 5 | 0 | 【戦闘開始時】自:MHP増 | |
体力 | 5 | 5 | 0 | 【戦闘開始時】自:MSP増 | |
治癒 | 5 | 5 | 0 | 【自分行動前】自:HP増 | |
鎮痛 | 5 | 5 | 0 | 【被攻撃命中後】自:HP増 | |
幸運 | 5 | 5 | 0 | 【戦闘開始時】自:LK増 | |
召喚強化 | 5 | 2 | 0 | 【常時】異能『具現』のLVに応じて、自身の召喚するNPCが強化 |
[深度]スキル名 | [深度]スキル名 | [深度]スキル名 |
[ 2 ]エキサイト | [ 2 ]ティンダー | [ 2 ]イレイザー |