NOTICE
ENTRY
RULE
RESULT
LOUNGE
CITYMAP
<< 0:00>> 2:00
[基本]OK. [戦闘]OK. [取引]OK. [スキル]OK. 











暗い部屋とその虚空にキーボードを叩く音がカタカタカタと忙しなく続く。
北向きの窓から差し込むわずかな橙の光が床の木板を照らしている。
窓から見える夕日に染め上げられた向かいのアパートの壁だけが、やたら眩しい。
今日は依頼されていたイラストの納品を今朝やっと終えたところだ。
やっと穏やかに寝れると思って布団に潜り込んだのだが、
すっかり日も暮れ始めたここに来て、リテイクを告げる無慈悲なメールが届いた。
今から直しても、クライアントの営業時間には間に合わない。
返事を貰えるのは早くてもまた明日の朝だ。どうにもならない。
しかし、仕事が終わらなければ次の仕事に取り掛かれない。ただ締切が迫るだけだ。
まったく気乗りしないながら、リテイクに関する詳細と指示書を開く。


『背景にある時計台の短針と長針の両方を六時の方角にぴったり合わせてください』



 静かにメールを閉じた。
ハヤミ
「お前マジさあ……一番最初に『時計の針は六時半で』って指定しただろうがよお……!!」


依頼主にはとても直接言えないような文句を暗い天井を見上げながら独り言つ。
幸い、修正項目はそれだけだったのが救いだ。
スリープモードのまま放置された卓上の液晶タブレットを起動し、
送り返された指示書と絵を画面に並べながら、時計台とキャラクターが描かれた問題のイラストを修正する。
六時の方角からわずかに左へとずれた短針を切り取って、回転させつつ変形ツールで雑に貼り付けた。
今度はノートパソコンからメールを作成し、修正したばかりのデータと共に送信する。
終わった。今度こそ穏やかに寝れる。すっかり冷めた布団に再び滑り込んだ。


イフ
「早朝から昼下がりまで寝てたんだから、九時間。もう十分じゃないの?」
ハヤミ
「……寝貯めは意味ねーらしいけど、普段寝てない奴が多めに寝るのはアリなんだってよ。」
ハヤミ
「なんかそうやって医学的に認められたらしいから。知らんけど。どっちにしろ俺は寝る。
つか、納品直後じゃねーと寝れねーし? 今寝なくていつ寝る? 今でしょ? みたいな?」
イフ
「普段から普通にちゃんと寝なよ。
子供の頃は絶対名前でからかわれたくないから徹夜はしないって言ってたくせに。」


作業台からはたはたと枕元に飛び移ってきた小鳥がいつものように小言を言う。
正論と覚えてもいないような昔話のダブルコンボを遮るべく、冬物のぶあつい布団の中に身を隠すと、
現実にそぐわない二次元的な姿のそれが布団からはみ出した髪を一本ずつぷちぷちと引き抜き始めた。
決して痛くはないが、その場で腕を払って、枕の上から小鳥を叩き落とす。


イフ
「イフに人の心がないからって、この仕打ちはひどい。」


小鳥の名前はイマジナリ・フレンド。母が遺した異能の欠片だ。
思い描いたものを形にする能力、といえば話が早い。漫画やゲームでも稀によくある。
異能の名前の由来は幼い子供にはよくあるような、母が幼い頃に患っていた病気そのものだ。
つまるところ、他者から名付けられた蔑称である。
あまりにも体裁が悪いことに加えて、“実物”と混同しないためにも、
この異能を示す時は頭文字を取って『IF』、イフと呼ぶことになっている。
だから、この小鳥の名前もイフだ。母になんとなく創られた彼女に、それ以上の名前はない。
わざわざキャラクターに名前をつけるなど、やれ創作勢だのうちのこ勢だのと自ら言う者たちぐらいだ。

母はそういった異能を持ちながら、自身の異能を他人の前で使うことはほとんどなかった。
本人は「想像力が乏しいから」とか「ひとつのものしか創れないから」などと言っていたが、
それはきっと息子の出来が悪かったから気を遣ったのだろうとなんとなく察している。
母の子である自身の異能も母とよく似た異能だったが、
母のように『思い描いたもの』ではなく、『実際に描いたもの』という条件で異能は顕現した。
この世は有用な異能を持つ人間に溢れていて、生まれ持った異能が変わることはそうそうない。
異能を生かす方向で生業を決める者も少なくはなく、自分自身も家族にはそれを要求された。
自らの異能を最大限生かすために、純粋に、画力というものを求められたのである。
流行り文句の『神絵師の腕を食べたい』などとふざけたことを言う気さえ起きない。
それまで絵を描くこと自体は好きでも嫌いでもなかったが、確かに、嫌いになった。




ふと、部屋の隅に置かれたままのキャンバスが目に入る。
描きかけの絵には布がかけられたまま、その布にさえ埃が積もっていた。
需要と画材コストを理由に、絵を描く道具をデジタルに切り替えてから、
あの絵にはほとんど手をつけていない。完成させられる気もしない。
いっそ一度燃やしてしまおうかと何度も思ったが、結局ずっとそのままだ。

結局ずっとそのままといえば、もうひとつある。
現在、チナミ芸術館で展示されている《阿片せつせつ展〘エフェメラル〙》だ。
今日こそは観に行っておこうかと足を運んでは、結局中には入らずに
館内に併設されているサニーバックスに寄って帰る、といったことを繰り返している。
明日こそはちゃんと行こう、などと寝る前にはいつも思いながら、
起きたら起きたで依頼物を描いている間に日が暮れる。その繰り返しだ。
そうやって繰り返して無駄にした時間で、どれだけの絵が描けただろうか。

この展覧会を開いている画家アガタは、昔に同じ中学校に通っていた美術部の後輩だ。
彼の描く絵は嫌いではない。どこで買ったかも忘れたが、彼の画集だって本棚に入っている。
しかし、なんとなく出会いたくないのだ。ただの展覧会で画家本人に出会うはずもないが。
ページの上のインクでできた印刷物ではない実物の作品を目の当たりにした時、
自分はそのあとも一人の絵描きとして、変わらず今まで通りにここに立っていられるだろうか?


きっと、絵を描くのを辞めたくなってしまうだろう。


誰かが悪いということは何もないのに、他人の才能をどこかで妬んでいる。
生まれた瞬間の異能ガチャに失敗した人間というものが、この世にはわんさかいる。
自分は元より、そういう人間だ。







以下の相手に送信しました

ENo.537
光のおえかき





ハヤミ
「アッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ」
ハヤミ
「ッぶねえ……!! ちょうどバイト帰りじゃなかったら
着る毛布羽織ったまま手ぶらでここに放り出されるところだったじゃん……!!」
ハヤミ
「…………クソ。アガタの奴も近くにいんのかな……。
アイツの異能、ほとんど無能だったよな……生き残れるのか……?」












光と闇が備わり別に最強にはならないおえかき(仮称)
ENo.664
闇のおえかき
ハザマに生きるもの
ナレハテ








ハヤミ(664)不思議な食材 を入手!






焼きそばパン(50 PS)を購入しました。
焼きそばパン(50 PS)を購入しようとしましたが、PSが足りませんでした。
駄石(50 PS)を購入しようとしましたが、PSが足りませんでした。
駄木(50 PS)を購入しようとしましたが、PSが足りませんでした。

呪術LV10 UP!(LV0⇒10、-10CP)
具現LV10 UP!(LV0⇒10、-10CP)
武器LV5 UP!(LV0⇒5、-5CP)
料理LV15 UP!(LV0⇒15、-15CP)

ItemNo.4 不思議な牙 から射程2の武器『ペンタブの替芯』を作製しました!
 ⇒ ペンタブの替芯/武器:強さ15/[効果1]攻撃10 [効果2]- [効果3]-【射程2】/特殊アイテム
ハヤミ
「(この先どうなるかわかんねーし、とりあえず念のため芯だけは交換しとくか……。
液タブもいつも持ってて良かったわ……たまにはやるじゃん、俺……。)」
 
ハヤミ
「(ピンセット家に忘れた……。)」


ItemNo.6 不思議な食材 から料理『さっきコンビニで買ったウエハース』をつくりました!
 ⇒ さっきコンビニで買ったウエハース/料理:強さ25/[効果1]治癒10 [効果2]活力10 [効果3]鎮痛10/特殊アイテム
ハヤミ
「…………。」
ハヤミ
「(砕けてる……!!)」

アガタ(537) の持つ ItemNo.6 不思議な食材 から料理『さっきコンビニで買ったウエハース』をつくろうとしましたが、相手から取引生産許可が出ていませんでした。

ヤツメ(659) とカードを交換しました!

その一『増える二階階段』 (クイック)


イレイザー を研究しました!(深度0⇒1
ティンダー を研究しました!(深度0⇒1
エキサイト を研究しました!(深度0⇒1

ダークネス を習得!
クリエイト:タライ を習得!
クリエイト:ファントム を習得!
エナジードレイン を習得!
召喚強化 を習得!
サモン:レッサーデーモン を習得!





次元タクシーに乗り『チナミ区 E-5:出発地』に転送されました!

チナミ区 E-6(道路)に移動!(体調30⇒29
チナミ区 F-6(道路)に移動!(体調29⇒28
チナミ区 G-6(道路)に移動!(体調28⇒27
チナミ区 H-6(道路)に移動!(体調27⇒26
チナミ区 I-6(道路)に移動!(体調26⇒25

アガタ(537) をパーティに勧誘しました!












―― ハザマ時間が紡がれる。




「・・・60分!区切り目ですねぇッ!!」



黒髪に蒼い瞳、黒スーツ。
細く鋭い目で怪しげな笑顔を頻繁に浮かべる。
整ったオールバックだが、中央の前髪がすぐ垂れる。



チャットで時間が伝えられる。




「先程の戦闘、観察させていただきました。
 ざっくりと戦闘不能を目指せば良いようで。」

「・・・おっと、お呼びしていた方が来たようです。
 我々が今後お世話になる方をご紹介しましょう!」



榊の前に1台のタクシーが止まり、窓が開く。



ドライバーさん
次元タクシーの運転手。
イメージされる「タクシー運転手」を合わせて整えたような容姿。



ドライバーさん
「どーも、『次元タクシー』の運転役だ。よろしく。」



帽子を少し頭から離し、ほんのちょっと頭を下げる。




「こちら、中立に位置する方のようでして。
 陣営に関係なくお手伝いいただけるとのこと。」
ドライバーさん
「中立っつーかなぁ・・・。俺もタクシーも同じのが沢山"在る"んでな。
 面倒なんで人と思わずハザマの機能の一部とでも思ってくれ。」
ドライバーさん
「ま・・・チェックポイントとかの行き来の際にゃ、へいタクシーの一声を。じゃあな。」



窓が閉められ、タクシーが走り去っていく。




「何だか似た雰囲気の方が身近にいたような・・・ あの方もタクシー運転手が似合いそうです。」

「ともあれ開幕ですねぇぇッ!!!!
 じゃんじゃん打倒していくとしましょうッ!!!!」



榊からのチャットが閉じられる――














光と闇が備わり別に最強にはならないおえかき(仮称)
ENo.537
光のおえかき
ENo.664
闇のおえかき
ハザマに生きるもの
ヤンキー
歩行石壁




225 231


1st
ヤンキー



3rd
歩行石壁


















TeamNo.430
ENo.12
阿宮ヨウ&アンブラ
ENo.430
リオット・ヘーゼル
光と闇が備わり別に最強にはならないおえかき(仮称)
ENo.537
光のおえかき
ENo.664
闇のおえかき




621 246











ENo.664
闇のおえかき
【速水 徹也(ハヤミ テツヤ)】
いまいちぱっとしない平凡な絵描きの男。
クラウドソーシングや最近流行りのコミッション等の手段で
フリーランスのイラストレーターとしても活動しているが、
生計を立てるために近所のコンビニでバイトもしている。
絵描きとしての腕はといえば特筆すべきこともなく、
『探せばその辺にゴロゴロいそうな感じ』の一点に尽きる。

イバラシティで展覧会を開くという有名画家、
アガタ(阿形せつせつ)の中学時代の美術部の先輩だが、
画家として大成した彼との距離感を掴めずにいる。


【異能】『IF(イマジナリ・フレンズ)』
描いたものを具現化し、
人格(キャラクター)を付与する能力。
IFによって生成されたキャラクターは実体を持たず、
言葉を吐き出す以外に何かへと干渉する術を持たないが、
絵の中に存在するものであればそれを書き換える力を持つ。






ハザマでは自らの異能によって
白紙のキャンバスを周囲に敷き詰めることで、
IFが実体を持ち、干渉できる空間を生成する。

侵略や防衛活動に関してはひどく他人事でいるが、
それでもハザマという戦場を駆け巡る必要があった。
無能な異能を持つアガタを、探し出さなければならない。
理由があるとすれば、それぐらいだ。
25 / 30
0 PS
チナミ区
I-6
行動順5【順応】AT・DF・DX・HL↑
4000
300







Noアイテム名種類強さ効果等
1不思議な武器武器10[効果1]- [効果2]- [効果3]-【射程1】
2不思議な防具防具10[効果1]- [効果2]- [効果3]-
3不思議な装飾装飾10[効果1]- [効果2]- [効果3]-
4ペンタブの替芯武器15[効果1]攻撃10 [効果2]- [効果3]-【射程2】
5不思議な石素材10[武器]回復10(LV5)[防具]敏捷10(LV5)[装飾]幸運10(LV5)
6さっきコンビニで買ったウエハース料理25[効果1]治癒10 [効果2]活力10 [効果3]鎮痛10
7不思議な食材食材10[効果1]治癒10(LV5)[効果2]活力10(LV10)[効果3]鎮痛10(LV15)
8焼きそばパン料理10[効果1]攻撃10 [効果2]- [効果3]-
最大所持可能数[50]




異能・生産
名称LV説明
呪術10呪詛/邪気/闇
具現10創造/召喚
武器5武器作製と、武器への素材の付加に影響。
料理15料理に影響。

アクティブ
スキル名/元スキルLVEPSP説明
ブレイク5020敵:攻撃
ピンポイント5020敵:痛撃
クイック5020敵2:攻撃
ブラスト5020敵全:攻撃
ヒール5020味傷:HP増
ダークネス5060敵:闇撃&盲目
クリエイト:タライ5040敵:攻撃&朦朧・混乱
クリエイト:ファントム50140自:衰弱LV増
エナジードレイン50160敵:闇撃&DF奪取
サモン:レッサーデーモン50400自:レッサーデーモン召喚+HP減

パッシブ
スキル名/元スキルLVEPSP説明
攻撃550【戦闘開始時】自:AT増
防御550【戦闘開始時】自:DF増
器用550【戦闘開始時】自:DX増
敏捷550【戦闘開始時】自:AG増
回復550【戦闘開始時】自:HL増
活力550【戦闘開始時】自:MHP増
体力550【戦闘開始時】自:MSP増
治癒550【自分行動前】自:HP増
鎮痛550【被攻撃命中後】自:HP増
幸運550【戦闘開始時】自:運増
召喚強化520【常時】異能『具現』のLVに応じて、自身の召喚するNPCが強化





カード名/スキルEPSP説明
その一『増える二階階段』
(クイック)
020敵2:攻撃




[深度]スキル名[深度]スキル名[深度]スキル名
[ 1 ]エキサイト[ 1 ]ティンダー[ 1 ]イレイザー



PL / 鴉瓜