とりあえず今日で終わりね・・・。
この世界にはもう一度来ることがあるかしら？
・・・・・・。ない気がするわね。

いろんな人間や種族がいたけれど、この争いが終わったらほとんどいなくなっちゃう気もするし。

魔神の道具を処分しにきて魔神を自称する女に出会うとは思わなかったけど、二ヶ月と少しでかなりいろんなことがあったわね・・・。

途中から参加したギルドは結局人間が一人しかいなかったし・・・。
彼らはどうするのかしらね？
黙って抜けてきてしまったけど、まぁ問題ないでしょう。

・・・・・・。エンブリオはこの世界においていくしかないわね。
どれも役に立ってくれたけど、ネクターがないと生きられないならつれてはいけないわ。
・・・・・・。戻ったら精霊言語でも覚えなおそうかしら。

この日記帳も置いていきましょう。
必ずしもここが結末じゃないけれど、この世界で私が語ることはこれ一冊で十分だわね。


マリア・ティタニエール

こうして彼女の、死を学ぶための亀探しが定まったのであった！

ぶん、と大槌を一振りし

マリアの体を黒い霧が包むと、下半身が蛇の女性が姿を現した