――それで、この絵は未完のままで良いのか？

はい。あなたもアトリエを引き払う時が来るでしょうし、事典亭のあった建物に預けておきます。
あの店も、しばらくは休業ですが……
私もデーヴィドさんも、いつかこの地に帰ってくる事もあるかもしれませんしね。

そうか……

君と、もう居ない彼―― 卯の花腐しにこの花を贈ろう。

この花は？

アマランサスだ。

不凋花ですか……

ああ。夜明けの大地に隠されてある花だ。

君は今日、発つのか？

ええ、あまり待ってもいられないんです。今が大事ですから。

ふむ……戦の最後ぐらい、見届けても良いと思うのだが。

ルリアンナやベルフィが”まだ終わってないッ！”などと言いだすかもしれんぞ。

ふふ、充分にありそうですね。

でも、それが私の役目である必要はありませんから。
私のメルンテーゼでの物語は終わりました。早く、次の舞台―― 故郷に帰りたくてたまらないんです。

俺もいつか、己のイマージュの為に――　長い旅へと出よう。

世界が続く限り、この地にも再び、夜が訪れるだろう。
それは明日か、千年先かは分からない。だが今だけは暁光の中にある。

君は行くがいい。メルンテーゼの夜明けの向こうへ。イクスクオラの夜の篝となる為に。

はい。……ネルヴィアントさんも元気で。

………

さようなら――

さようなら、メルンテーゼ。

………

アシェラッド……元気で…

お世話になりました…これ、好きなときに食べてください。

食べるの我慢して育てたんだじょ！！また会おうな！！

ああ、さっき少し聞いていたけれど、異世界に旅行、だったっけ。
再開未定だなんて、本当に長い旅だね？

だけど、どうしてぼくらに？　アーシェも共に旅立つの？
亭主とアーシェは、とても親しいように見えたから……。

……ううん。やっぱりいいや。
明日、アーシェ本人から聞けたら、聞くことにする。

この建物は、メルンテーゼを出る日まで有り難く使わせてもらう。
……掃除も、ずいぶん上手くなったと思う。任せておいて。

あの時間が無駄じゃなかったことは、エルを見れば明らかだ。
亭主にも、アーシェにも、本当に世話になったと思う。

もちろん、言われなくても。
けど、今、亭主に言われた分も、守るようにする。

うん、ぼくも頑張らないとね。
食べたり飲んだりは、エルに任せる。
……それじゃ、また明日。

私の中のあなたは、こんな所でお世辞なんか言わないわ。
…ありがとう…

…私も同じ…あなたは私に無いものを沢山持っているわ…
私を助けてくれて、協力してくれて…でも、それだけじゃなくて…
あなたに惹かれている…あなたと出会えて、良かった…。

あなたに言われたら、本当にそんな気がする…
考えてみれば、精霊であるあなたと、ワードックの私…
こうやって、実際にあって会話までしているんだものね…

………。
大切なものが沢山あるから、悩んでいるのね…、…
その苦悩は、大切な物が１つだけでは、得られないものなのね…

…！……２日後…。

……

……そう……間に合って、良かったわ…

…これで、私の記録してきた映像が観られるわ。
録画もできるし、使い方も簡単よ。

私も、もう少しで帰るわ…帰って、家族の手助けをしなくちゃ…

今日、この一時だけでも―― ユキナさんの翼となりましょう！

気をつけて…

その名に恥じぬ功と業を成したか？

その名に恥じぬ功と業を成したか？

ユキナさん、最後まで……ありがとうございました。
あなたの炎がずっと守ってくれていた事、私は忘れませんから。

お疲れ様…

―― 行きましょう！

行くじょー！おーう！

これは……触っても大丈夫でしょうか？

これは…使えるかもしれません

ふふ、来たか馬鹿どもめ・・・

……王殺しの覚悟は出来ています。

さよならルリアンナまた会う日まで！！！！

最後の思い出に、何かアイテムを残したい人は、
ホーム「風車の下の鍛冶屋」へどうぞ。
67回分〜69回分は無料で受け付けます。
……材料の強さ分のPSは必要ですよ？

もうすぐ一揆も終わるんだねー
ようやくお家に帰れるよー