傭兵という仕事は、どちらかと言うとあまり人から好かれるものじゃない。
武器を持ってるし、怖そうなヤツや好戦的なヤツが多いし。
何より人を殺す仕事だし、そうなるのもしょうがない。

おかげで時と場合によっちゃ、「傭兵」ってだけでそれはそれは怖い目で見られることもある。
無駄に殺意ＭＡＸでこちらを睨んでくるとか。正直、やめていただきたい。




でも、だからと言って、傭兵をやめるという選択肢は今のところは無い。
それ以外の生き方を知らないと言えば、そうなんだけど、今のところすごく不満があるわけじゃないし。
何より、好きにやれるのは楽しいし、とっても気楽だ。
いろんなヤツと仕事ができるのは楽しいし、面白いし。

騎士や兵士は傭兵よりもそれなりに安定してるし、面倒事に巻き込まれることも少ないし、戦うこともできるけど、やっぱり向かない気がする。
何より、誰かに忠誠を誓うってのが性に合わない。
それよりも、同じ「護る」なら肩を並べるやつを「護る」ほうがいい。
手が届かないようなものにわざわざ手を伸ばすよりも、身近なところで済むならそれに越したことは無い。




そういえば、もうすぐアーシェ達との契約が終了だ。
今回はけっこう面白い仕事だったな。






お借りしました
ENo.204 アシェラッド＝ウィアド・ケーナズ

○≡≡≡≡≡
↑振り返りざまに振りかぶり、ヴァルに向かって思いきり投げつけられたカナブン

外套の埃を払いながら立ち上がり、襟を正した。

　好戦的ではない。そう吹いていた手前、矛盾を感じるのも自然だろう。

頭を抱えているヴァルさんに、スズメがチュンチュン、と鳴いてそう言った。

スズメは子供だからか、ざっくり誰もが言いたいことを発言した・・。

ショックを受けているようには、あまり見えない。

ノームじいさん的には、目の多さが自慢ポイントだと納得できるようだ・・。

身長測定は競技なのか？

真面目にネタバレ
火を起こす方の手の袖とか死角に油をしみ込ませたりした火種を気づかれないように手に移動させてから着火させるマジック、ただし着火道具が必要だがそこはレントさんの秘密だぞ。

　それこそ、意外だとでも言う風に。

　そっとピアスに触れた。
　小首を傾げて。

　と、草染めのローブを指さしてみせた。

　そういう話は聞いたことがないようだ。そんな話もするんだ、なんて呟いた。