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　どうしてみんな、僕に聞くのさ。
　どうしてみんな、僕に尋ねるのさ。
　知りゃあしないよ、そんなこと。知らなくたって、生きていくのにはなんの差支えもない。



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　最近、食事の量がちょっとずつ増えてきた。
　食べ物がおいしそうに見えて、前よりずっと、食べられる量が増えた。
　トムなんかは、「エンブリオと十体も契約してるんだから、その分、エネルギーが必要なんだ」って言ってるけど、僕は食べ物を食べる時、お腹を空かせていたウィンターミュートのことを一番に思い出す。
　僕もこのまま、アイツみたいにどんどん、お腹が減って際限がなくなっちゃって、何を食べても足りなくなっちゃったらどうするんだろうか。
　ウィンターミュートも、どうせ落ちるならセルフォリーフのような豊かな、生命力が溢れた土地に落ちれば良かったのにな、と思う。

　そうすれば、いくら生命力を食べたって怒られなかったんじゃないかなって思う。
　残念だけど、このメルンテーゼにはあいつらの居場所なんて、あるはずなかったのだ。
　ただでさえ、エンブリオという、生命力を吸う先客たちで溢れ返っているのだから。


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※メッセージをやり取りしている

ENo.792・焼き雀と生稲荷さん
ENo.985・フィンヴェナハさん
ENo.986・花冠さん
ENo.1023・トート=ロードストーンさん
ENo.1500・ハルシオンさん（のサブキャラのトガノさん）

とのメッセから一部、内容をお借りさせて頂きました。

顔を一時じっと直視してから、あわてて離れてみたり。

揃ってアホになる危険を回避する本能。

肩をすくめて。結局フォローしたのか大して気にしないのか。

びしっとノリツッコミまできめて。

聞き返すな。

全く悪びれる様子の無いノエルの姿勢に、僅かにたじろぎ。

小さく、息を吐いて。

小さく、言葉を濁した。

ノエルの言葉に感じ入ったように呟くと、
暫し思案に沈黙を落とす。
同じように視線が落ちて。

だから、と続ける。

それからもう一度黙り込む。
口調の煮え切らなさは本人の心にも尾を引いて、
やはり、納得尽くとは行かないようだった。

ぽつり、零した言葉の端に、
迷いと僅か、疲れのようなものを滲ませて。

一旦は目を閉じたかと思えば、改めてルージュの顔を見つめる。
真剣な面持ちを崩さぬため、かえって不気味に思われるかもしれない。

一方、そんな様子を気に留めていないのだろうか。
シオンはただニコニコ笑っている。

実質、趣味がないことをひけらかしているようなものだからか、恥ずかしそうに頬を掻く。
ただ、それらの様子は次の問いによりあっさりと消え失せてしまう。

これはトガノなりの気遣いなのだろうか。