私は戦いを拒むことをやめました。
自らの好戦性を認め、高ぶる感情を否定せず、私は、私の務めを全うすべきだと。
斧の重み、骨を砕く感触、肉を裂く手触り、返り血の生暖かさ。
それに覚える快感。
それを求める罪。
私が罪を受け入れるということは、自らの性分を自らのものとして認めるということ。
私は死を求め、破壊を求めている。
私はそれを求めている。シャントリエリによる呪われた性分かもしれない。
私は罪を重ねないよう、そうあろうとすることはやめません。

けれど、これは、これは私なのだ。
今の私だ。

私は自分が化け物だと、すでに認めています。
人の血を好む化け物です。

けれど、そのことに目を瞑り、ただ、性分にすべてを任せて斧を振るっていました。
目をそむけていました。

……私はもう、目を背けない。死にも、私の欲望にも。

フィリーの身体を抑える腕は、彼女がその気になればいつでも払いのけられるだろう。夢愛は自身の腕力もそれなりだと思っているために気づかない。

吐息を感じられるほどに夢愛の顔が迫る。
瞳は蕩けるように濡れながらぎらつき、興奮で頬は紅くなり始めている。更に顔を寄せて耳元で囁き言葉を続けた。

ゆっくりと体重をかけて、柔らかい草地に押し倒そうとしていく。
辺りに人の気配はおそらく無い――。