ピアが好きなのかというハヤトの問いに、ポポロはずずいと顔を勢いよく近づけてきて、

きょとん。
そんな雰囲気を、全身からかもし出す。
漢字、で名乗ったにもかかわらず。自分の名前以外の漢字の意味がわからない、とばかりに首を捻られた。
同意を求められるようなニュアンスの相手の放つ声自体も、何となく、あくまでニュアンス、として伝わっているものの、わからない。そう言いたげに首を横に振った。

――ふと。顔をあげて。
とある通行人に露骨に顔色をかえた。

挨拶すら、急すぎるもので。
別れを一言告げて、ぺこぺこ頭を下げて。

相手の返事すら待たずに、その場から逃げるように駆け出した。……実際、逃げ出した。

……通行人の持っていた、賞金首リストから逃げるようにして。

満面の笑みでさらりとひどいことを言った。

膨れつつも悪くないといった様子でなでられています。

ぱたーん、と倒れる金狐。ノリが良い。

ずっぱり切り捨てたー！！

ぽむ、ぽむ、と肩を叩く。うわ、この狐ムカつく（

（お返事が遅くなってすみません）

小首を傾げる。

にこりと笑う。

やや悩ましげな表情を浮かべる

恥ずかしそうに笑った。