みんなでハロウィンパーティに行った時の写真ができたみたいだから、受け取りに行くよ〜
ステージで歌わせてもらって、頼花ちゃんが準備してくれた花火が綺麗で…
私の人生で１番輝いてた時の写真…！

もう一生の宝物にするんだ♪
早く見たいな〜

…

そうして、彼女を見送った後。
街には静かな喧騒で満ちていた。


「――そうか、最近本当物騒になったねぇ」　　　　　　「いらっしゃい、いらっしゃい！」
　　　　　　　　　　　「――聞いた？あの噂―――」　　　
　　　　「なあ、其処の人――」　　　　　「新王様は何を考えてらっしゃるのか……――」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「まぁ、本当？――」


　　　　　　　　　　　　　　　　　「あ、おい。見てみろよ。」


　　　　　　　　　　　　　　　また新しい賞金首の張り紙だぜ


妙に、耳に付いたその声に視線を向ければ街の掲示板に何処かの職員が
新しい張り紙をやや乱雑に貼り付けているところだった。


人相書きは人づてに描かれたものなのだろう。
やや曖昧で、この位ではきっと相対してもその時になるまで判らないだろう。



けれど、ララノートには 先程出会った女性に、酷く重なって見えた。

代金を手渡す。