<Days 14>


「それじゃお願いするね」

　私はそう言ってパーティを組んでる二人の小さな妖精達に衣装の直しをお願いした。

「判りましたわ」
「任せとけ」

　頼まれた二人、エマルとレノアの二人は、異口同音に私のお願いを快く聞いてくれた。
　こちらの世界に来てから色々あったが、着ていた服は傷ついてしまったが、捨ててしまうと言うのも忍びなく、二人に治して貰う事にしたのだった。
二人に服を渡して去っていく私にはエマルの小さくそれでいてどこか悪戯っぽい呟きに気がつく事ができなかった。

「きわどくミニにしてしまいましょう」


　§§§§§§§§§§§§§§§§


「できましたわよ」
「ありがとう、助かったよ」
「どう致しまして」

　笑みを浮かべるエマルとレノアから直して貰った服を受け取り早速試着してみた私は思わず言葉を失った。

「え、えーと、ちょっとこのスカート……」
「スカートがどうかした？」
「その……短すぎない？」
「そう？そんな事ないと思うよ、元々この位だったと思うよ」
「そ、そうかなぁ？」

　私は思わずまじまじとスカートの丈を見直す。

「でもエマルちゃん達がそう言うんだから間違ってないよね……」

　どこか恥ずかしい気持ちもあったが、あえてそれは押し殺し、二人の言葉を信じる事に決めた。
　何故かパーティを組んでいるジュライさんの視線が太ももの辺りに向いている気がするのは、きっと気のせいなんだと思う。
　そしてそんな折、一迅の風が吹き抜けていく。

「……あ……」

　私は自分の目を疑った。
　その吹き抜けていった風によって、スカートから黒い下着がちらりと姿を覗かせたのだった。

「へぇ、思ったよりも大人っぽいのはいてるんですのね」
「結構新鮮だな」

　エマルとレノアの二人が口々にはやし立てる中、私は真っ赤になった顔のまま慌てて短くなったスカートを抑えたのだった。


TobeContinued……

今回の日記はＰＭのエマルとレノアさん(1271)をお借りしました。感謝。

ﾁﾗﾘと女の子には似つかわしくない弓の方へ目を向けている

取り出された丸い物体に対して警戒心をあらわにする