Vanetta's Diary - Page.13

えーと。13日目でいいんだっけ……？　何か違和感がすごいんだけど。
でもまあそれ以外にある訳でもないしこれで良しと。……いいのよね？

さて、昨日の続き。


●メルンテーゼ観光スポット！


・星屑の小川

水面がキラキラと輝く静謐な川。源流は多分城まで続いてるはず。少なくとも城の方から流れてきてはいる。
中程には現王に従う兵士たちの駐屯所があるとか。
……最初に見つけた人はよく突入しようと思ったものよね。
上流には最近最早名物になってる超巨大なイカが生息してるという話。
ぜひ一度見てみたい。
見上げるほどの巨体から繰り出される十本足のビターン！！で結構な人数を薙ぎ払ったらしい。
多分ギラなら受け止められる。
え、大きすぎて少し離れたぐらいじゃ平気で飛んでくる……？　……あんまり行きたくなくなった。
それとイカを見に行くと変に偉そうな子供が誰のもとにも現れるという噂も。
イカ焼きをあげると喜ばれる。


・女神の園

こちらは完全に伝聞オンリー。どうやら上記した星屑の小川からどうにかすると辿り着けるらしい。
恐らく星屑の小川から引き込んだ水を湛えた、無数の女神像の飾られた美しい水上庭園。
観光客としては是非行ってみたいところ。
行き方もハッキリしないし行って何があるかもわからないしと条件は酷いものだけど……
女神の園に限らず、伝聞でしか聞いた事のない、先行者がようやく辿り着いた程度の場所が最近とても増えてきて、
嬉しい悲鳴というか全部回れるわけないでしょうというか分身させてというか……
まあ少ないよりはいいんだけど、だけど！　ちょっと悔しい。
ま、いずれ行けるでしょう。それまでにこの一揆が終息しなければだけど。

差し出された手を見れば、一瞬、戸惑ったような素振りを見せます。
もしかすると、握手という文化が無いのかも知れません。
けれど、首をかしげた後に、貴女の瞳を見て…何かを感じ取ったのでしょう。

がしっと、貴女の手を握りました。

随分と馴れ馴れしい言葉があなたを呼び止める。

どうぞよろしくおねーさん！と、握手を求めているのか手を差し出している。