夜の川のほとりで食後の静かなティータイム・・・のはずだったのだがなぜか使い魔のフェイにお説教を食らっている。フェアリーだからフェイ、というのは私が勝手に付けたあだ名。

魔力の波長が合うからと森にいたのを連れてきたが失敗だっただろうか・・・




ここ数日で他人と接する機会が増えた。それ自体は悪いことではない。
問題は私が人付き合いが苦手だという点だ。


人を助ける仕事を目指しているのにこの性格は矛盾していると思われるかもしれないが、
子供の頃から「ニンゲンに肩入れするのは夢魔らしくない」と周りから避けられてきた為
どうしても他人と関わる時に及び腰になってしまう。


旅に出て修行を積めばそれも直せると思ったが・・・せっかくパーティに加わっても気付けば
１人になって、こんな風に自分のエンブリオと喋っているありさま。

思わず飲んでいたお茶を吹いた。

好きで派手な服を選んでいるわけではないのだが、人間をユウワクするという
サキュバスとしての本能みたいなものが奥にあるのかもしれない。

その感覚はまだよく分からない・・私にとっては恥ずかしさしか感じないので困りものである。

まだ色んな意味で修行が必要・・なのだろうか・・・？

ウィルトは　あいてを　しんちょうに　みている。