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かくかくしかじか。

ミリヤム・ヴォルシュケのエンブリオにカメ（に見える）が増えた。
どうやらカエルが呼び寄せた、らしいがよくしゃべるカエルと違い無言のまま。
最初にこっちに出会っていたら、私はまだエンブリオという存在に気づかなかったかもしれない。


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灰色で金の光が見え、思わずその姿を追いかけた。
あの人狼かもしれないと、強い思い込んで。

結果としては盛大な人違いであり、成り行きでその人と行動を共にすることになる。

名前をジェフリー・ディクソン（ENo.2424）
ことあるごとに、触らせろと（何を？）うるさいところがある。
本当に彼が人狼病ではないのか、占いの能力がない自分には判断しかねると理由をつけて
しばらくは監視しようとおもう。


セクハラはほどほどにして欲しい。


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白い、という表現がぴったりな青年に声をかけられた。
ほんとうに白くて、片方だけ赤い色が後から色付けされたモノのようで。
思わずその顔をじっと見てしまった、人間なのだろうかと。

突如、聞こえた悲鳴。びっくりして足を止めてそちらを見る。
必死な様子で声をあげた女性と

こちらへと勢いよくやってくる茶の迷彩のカエル――否、あれは水のエンブリオ。
姿形が何であれエンブリオなことは分かるし、そうでなくともカエルに対して抵抗は無い。
呆けたのは一瞬。悲鳴を上げる事も無く、女性が困っているのが分かればカエルの行く手を阻み、
軌道が逸れなければ、飛び込んでくるのをそっと受けとめようと。