［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

11/28/2020 リュウジン区 A-10 Α-∀.I., Inc. 本社ビル屋上

「――つまらない」

　イバラシティを眼下に収める摩天楼の頂上で、少女は一つ溜息を吐いた。
　退屈を人の形に練り上げたような少女の周りには、6機の自律兵器が円を描いて侍っている。

　Α-∀.S.のトップたる『No.1』が始動したプロジェクトは、遅々として終わりを見せず、自らに与えられた使命を果たすべき時も未だ訪れない。
　『No.5』――西条鈴司が、守屋弓弦に持ちかけた依頼の進行が事実上の凍結状態にある今、少女は一人、現状を手持ち無沙汰に感じていた。

　自然と空いた時間で本社のサーバーに潜り、ブラックボックスから得たデータを解析することで、No.1の開始した一連のプロジェクトが、本質的に、No.5に全てのデータを収斂するための計画であることは、アンニュイな少女――『No.4』――イデアも自覚し始めていた。
　自らは本来、体の良い当て馬であり、プロジェクトの過程で打倒されるべき存在なのだろうと。

「――気に入らない」

　勝手に定められた運命に、苦虫を噛み潰したような表情で悪態を吐く。
　直ぐに元の退屈に満ちた表情に戻り、二つ目の溜息が漏れる。

　さて、どうしたものか。

　レイジに挑めばNo.1の思う壺だが、それはそれとして退屈に耐えるのも、もう限界だ。
　逃げ回るのは趣味じゃないし、もし戦いが始まれば、きっと彼からは逃げられない。
　無意識に頬杖をつきながら、グルグルと巡る思考の中で、取るべき策を熟考する。

「ああ、そうか。そうすればいいんだ」

　名案というほど洒落た物ではないが、それでも打開策は見つかった。
　退屈な表情は笑顔に変わり、本社ビルの頂上から、イデアは躊躇いもなく身を投げる。
　イデアに随伴する6機の自律兵器は、彼女の背面に装着され、六枚羽根を模した紫炎を噴き上げた。
　その姿は、さながら熾天使の如く。
　奇妙な大型の機械剣を携え、イデアは晴天を駆け抜ける。

「私がNo.5に勝てばいい。ただそれだけで、全ては変わる。
　計画は根幹から破綻する」

　目指すは一路、コヌマ区。
　彼が一度終わりを迎えた、あの場所へ。

「……彼が敗北する条件は、もう知っている。
　それに、私の持つ力なら、その条件を引き出せる」

　コヌマ区 A-11 MRランド跡地。
　打ち捨てられた廃遊園地を目指して、イデアは蒼穹に姿を消した。

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11/30/2020 マシカ区 H-5 自室

　奇妙な悪夢を見るようになって、暫くが経った。
　今では、その原因も大分自覚し始めている。
　まだ推測の段階に過ぎないが、それでも……取り戻した一つの力と、何か関係はあるはずだ。

「とはいえ、まだ分からない点が多すぎる。
　そろそろ誰かに相談でもしてみるか？」

　コタツで寛ぎながら、膝の上に乗せた、1m程度の大きな日本人形に声をかける。
　首を傾げた後で、日本人形は手元のスケッチブックに文字を描き出した。

『相手は、よく選んだ方がいいと思う』

「言われずとも、そこはしっかり考えるさ。
　なにせ俺にとっては肝心な――」

　人形の忠言に耳を痛めながら、レイジが理由を述べようとした時、彼の通信回線が唐突にジャックされる。

『招待状
　君が知りたい秘匿の先と、パズルのピースの一つを添えて』

　一方的に送り付けられたメッセージと座標に、レイジは思わず瞠目した。
　添付された映像では、一人の少女が、黄昏の廃遊園地に佇んでいる。
　会った事のない人物のはずだが、彼の『記録』は、それが誰であるかを雄弁に語っていた。

「No.4……」

　Α-∀.S.によって製造された『抗体』、その四番目。
　彼自身の記憶になくとも、彼の製造時に、彼女が誰であるかは、他のNo.同様に刻み込まれている。
　そのNo.4――イデアが、黄昏の廃遊園地で待ち構えている。
　何故、イデアがそのシチュエーションを選んだのか。

　レイジは、根拠を自ずから理解していた。
　這い寄る死の恐怖に怖気が走るも、覚悟でそれを塗り潰す。
　心配そうに覗き込む人形の瞳に、猛る修羅の形相が映り込む。

「なるほど、良い趣向だ。
　その選択は正解だと称賛しよう」

　立ち上がると《矛盾補完》を起動し、身体の周囲にノイズを展開する。
　配置されたノイズはそれぞれのデバイスを象ると、一息に収束して装備と化した。
　太刀と打刀を携え、チェスターコートを羽織ったレイジが、ARウィンドウから開いた衛星映像から座標を指定し、続けて《多重認識》を自らに適用することで、己の肉体をノイズに変換させる。

「だが、今の俺は一年前のあの時とは違う。
　それに――イデア、お前では悪魔(ザミエル)の代わりは務まらんよ」

　不敵な笑みを浮かべ、レイジはイデアの開いた決戦の舞台へと転移した。


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11/30/2020 12/31/2019 座標データ欠損 地名復元完了『MRランド跡地』

　そして、ミッシングリンクはゼロへと繋がる。

「ここは……やはり、あの時の……」

　レイジは、とある廃遊園地の中央広場に立っていた。
　茜色に染まる錆びた遊具に、吹き荒ぶ寒風。
　忘れもしない。去年の大晦日のあの日。
　――西条鈴司が、死んだ日。

「……お前は、誰だ」

　逢魔が時、黄昏に紛れ、一人の少女がレイジの前で鼻歌を歌っている。
　あえて初見を装い、挑発混じりに相手の素性を問う。

　その顔に見覚えはなく（違う、俺はその顔を知っている）
　その声に聞き覚えもない（いいや、俺はその声を覚えている）

　少女の目的は未だ知れず（これから何が起きるのか、俺には既に分かっている）
　レイジは戸惑い、その場に立ち尽――自らの武器に手を伸ばし、一閃を放った。

「私？私の名は――」

　クスクスと笑いながら、少女はレイジの一閃を事もなげに受け止める。

「『No.4：Idea』」

　交差する刃の両端で、互いの視線が火花を散らす。
　レイジと少女は、全く同時に、同じ名を告げた。

ENo.9 タマキ とのやりとり


ENo.72 ウィル とのやりとり


ENo.195 天使様 とのやりとり


ENo.392 魔人王モロバ とのやりとり


ENo.403 絶望の神器 とのやりとり


ENo.513 十月 とのやりとり


ENo.612 チホロボ とのやりとり


ENo.634 レイ とのやりとり


ENo.658 天弖 とのやりとり


ENo.723 放課後探検部 とのやりとり


ENo.1530 エリカ とのやりとり


ENo.1636 コウト とのやりとり

ItemNo.14 ロースト繝薙?繝 を食べました！
　体調が 2 回復！（13⇒15）
　今回の全戦闘において 増幅14 攻撃14 強撃14 が発揮されます。
　今回の結果でのスキル熟練度が伸びやすくなった！

百薬LV を 5 UP！（LV15⇒20、-5CP）
合成LV を 5 UP！（LV11⇒16、-5CP）

銀二(1615) の持つ ItemNo.5 角閃石 から射程2の呪器『天羽々斬』を作製しました！

銀二(1615) により ItemNo.33 ビーフ から料理『ジャーキー』をつくってもらいました！
　⇒ 美酒佳肴！［ 2 1 4 = 7 ］成功！料理の付加効果のLVが増加！
　⇒ ジャーキー／料理：強さ45／［効果1］活力6 ［効果2］体力6 ［効果3］防御6

キバ(76) により ItemNo.8 機動装甲『S-01G』 に ItemNo.7 不思議な布 を付加してもらいました！
　⇒ 機動装甲『S-01G』／法衣：強さ163／［効果1］耐狂30 ［効果2］耐狂25 ［効果3］幸運19

ゆき(518) とカードを交換しました！

雪の降る町 （クライオセラピー）


ムスケルクラフト を研究しました！（深度0⇒1）
ムスケルクラフト を研究しました！（深度1⇒2）
ムスケルクラフト を研究しました！（深度2⇒3）

インフェクシャスキュア を習得！
ドラスティックレメディ を習得！
ポーションラッシュ を習得！
猛毒耐性 を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

レイジ(1278) は 柘榴石 を入手！
ハナ(1345) は 角閃石 を入手！
レイジ(1278) は すごい石材 を入手！
レイジ(1278) は 小判 を入手！

コヌマ区 N-7（山岳）に移動！（体調15⇒14）
コヌマ区 N-8（山岳）に移動！（体調14⇒13）
コヌマ区 O-8（森林）に移動！（体調13⇒12）
コヌマ区 P-8（森林）に移動！（体調12⇒11）
コヌマ区 Q-8（森林）に移動！（体調11⇒10）

［861 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［444 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［500 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［193 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［397 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［305 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［216 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［156 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［79 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［134 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅
［128 / 1000］ ―― 《沼沢》いいものみっけ
［100 / 100］ ―― 《道の駅》新商品入荷
［182 / 400］ ―― 《果物屋》敢闘
［28 / 400］ ―― 《黒い水》影響力奪取
［48 / 400］ ―― 《源泉》鋭い眼光
［22 / 300］ ―― 《渡し舟》蝶のように舞い
［49 / 200］ ―― 《図書館》蜂のように刺し
［0 / 200］ ―― 《赤い灯火》蟻のように喰う



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　





　




　

　

　

　

　

　




　






　

　

　

　

　

　







　

　

　

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