［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

　暗闇の中。

　相対するは二人の少女。
　一人は12歳程度の幼子。長い前髪が、その右目を覆い隠している。
　一人は高校生程度の少女。その四肢は異様なほど細く、眼帯で右目を隠している。
　二人の関係は敵対なのか、友好なのか。そのいずれでもないのか。

　ただ一つの現実として。お互い正座で向かい合う二人の空気は、非常に生ぬるいものであった。


//


　こんなただの子供。
　銃も持っていない。そんな子供。
　戦場では当たり前のように奪ってきた命の一つだ。
　だからこの両の手にあるチャクラムを投げれば一瞬で終わる。

――そう思っていた頃もありました――。

　投げたチャクラムを木刀で受け止められてそのままチャクラム付きの木刀で殴られた。
　首の傍にチャクラムがあって、死ぬかと思った。

　目が覚めた時は縄で後ろ手に縛られいた。
　どうなっているのか分からなかったけど、指までしっかり絡めて縛られていたので微動だにできなかった。
　怖い。何なのこの子。

　そう思った頃には縄は解いてくれてくれたのだけれど、その直後にめっちゃ叱られた。

　まずはお話しなさいとか。
　　 　　 この子
　「万が一私を殺しても元の世界に戻れない場合」とか、考えたのかとか。

　本気で真面目に凄く叱られた。

　正直、何も考えていなかった。
　使い捨ての兵力として育成された私に、そんな当たり前の思考なんてする必要がなかったし、する意味もなかった。
　だから、そう反論すればよかったのに。

　必死でこらえているこの涙は、なんで零れようとするのだろう。

　何も分からない。分からないけど、ただ一言「ずるい」と、私の脳裏をよぎったのだ。


//

　私は黒い短剣である。名前はまだない。

「私なんて、いつでも殺せるって言いたいの？」
　　　　　　ユーキ様
　縄を解いた我が主に、我が主が助けたい紗織と呼ばれる少女の『並行存在』は勝気にそう告げた。
　　　メンタル
　その心の強さは評価に値しますが、残念ながらその通りなのだろう。
　我が主は、戦争の上にあった彼女ではなく、『塔』や『海』で切磋琢磨した『紗織』女史と共闘してきたのだ。戦闘力向上による意欲が違う。
　その上で訓練でその手の内はほぼ知っている。10戦やっても10戦、我が主が取れるだろう。
　もっとも、それでも縄を解く理由はないのだが、我が主は首を傾げて『なんとなく、だよ』と言葉を吐いたのだった。
　その言葉に、彼女は毒気を抜かれたのか、言葉をなくして地面に腰を落としたのだった。

　そしてその後は、正座で向かい合ってのまさかの説教タイムである。
　鑑みるに、紗織女史の過去を考えれば彼女の行動は納得できるところはあるのだが、我が主にはそんな事『関係ない』らしい。それは優しくもあり、厳しい言葉だ。
　
　そして説教が終わった後。そこからようやく状況の確認である。
　彼女は『紗織』女史の並行世界のうちの一人というのは観測できている。
　そして、彼女達が『強制力』に相乗りし、『紗織』女史を殺めようとしている事も。
　我が主が説明しようとしていたが、非常に時間がかかりそうだったので、僭越ながら私から解説した。
　だが、残念ながら彼女はその認識を持っていなかった。
　彼女は『ここ』に再構成された『紗織』女史の並行存在にしか過ぎず、その時点で世界を超えた害意であった時の感覚と記憶は全て失われたようだ。

　ただ、興味深い事は口にした。

「うん、なんでそんな事をしたかは、わかるかも」

　俯き気味に彼女は言葉を吐いた。
　それはあまり語りたくない言葉なのだろう。だが、偽りのない心からの言葉でもあったのだ。
　その言葉は、まるで呪いのようで。
　・・・
「ずるい」

「同じ私なのに、なんで私は、使いつぶされて、処分されて――」

　彼女は何かを思い出したかのようにその左目を見開いていた。零した涙は紅に染まっていた。

「――そんなの、ずるい。私だって幸せに、なりたかった――」

　虚空を掻き毟るように手を伸ばして彼女は言葉を吐き。

「――同じ私なのに、その子だけ幸せになるっていうのなら――」

　怨嗟と全ての感情を乗せて。

「――私は全てをかけてだって――」

　致命的な言葉を――

「ダメ」

――我が主にビンタ一発と共にキャンセルされた。
　うわぁ、あれは痛そう。

MISSIONによる獲得影響力の誤り分を現在の影響力に反映しました。
［第12回］チェックポイント《商店街》 ／ 誤：43 正：51

幻術LV を 5 UP！（LV10⇒15、-5CP）
武器LV を 5 UP！（LV85⇒90、-5CP）

ペーター(557) により ItemNo.22 栄養ドリンク から料理『魔剤』をつくってもらいました！
　⇒ 魔剤／料理：強さ108／［効果1］活力10 ［効果2］防御15 ［効果3］鎮痛20

街喰らい(750) とカードを交換しました！

さよならの準備 （ゴッズディサイド）


スペシャルポーション を研究しました！（深度0⇒1）
スペシャルポーション を研究しました！（深度1⇒2）
スペシャルポーション を研究しました！（深度2⇒3）

光の祝福 を習得！
ディバインランス を習得！
神護 を習得！
白虹貫日 を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

紗織(92) は 霞石 を入手！
ユーキ(984) は 霞石 を入手！
フーベル(1415) は 霞石 を入手！
ユーキ(984) は 立派な羽 を入手！
ユーキ(984) は 燐灰石 を入手！
紗織(92) は 吸い殻 を入手！

紗織(92) に移動を委ねました。

オオキタ区 G-4（山岳）に移動！（体調15⇒14）
オオキタ区 G-5（山岳）に移動！（体調14⇒13）
オオキタ区 G-6（山岳）に移動！（体調13⇒12）
オオキタ区 G-7（山岳）に移動！（体調12⇒11）
チナミ区 B-4（ベースキャンプ）に戻りました！
体調が全回復しました！

［852 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［422 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［483 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［161 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［354 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［251 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［182 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［118 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［44 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［111 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　



　




Cross+Rose越しにどこかの様子を見ているエディアン。

　

　

　








元気よくチャットに入り込むノウレットと、少し機嫌の悪そうな白南海。

　

　






見ていた何かをサッと消す。

　

　

　






　








ノウレットにゲンコツする白南海。




　






検索方法をエディアンに教わり、若を検索してみる。

　

　

　






ノウレットにゲンコツ。





ノウレットの頭を優しく撫でるエディアン。






　







　

　

　

こっそりと、Cross+Rose越しに再びどこかの様子を見るエディアン。




　

チャットが閉じられる――