［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

「ああ、そういえば」


レジャー施設特集、その忍者屋敷のアトラクションの紹介が一段落したタイミング。
間に挟まれたCMを横目にしつつ、こちらから話を持ち出せば彼の視線が振り返った。


「買っておいたよ。精霊馬の材料」

「おー」

返事とともに彼の顔に滲んだのは微笑。
「ありがとな」と付け足すばかりで立ち上がり確認までしに行こうとしないのは
きっと自分ならばやるからにはしっかりこなすと分かってくれているからだろう。

言わずとも、聞かずとも粗方の事を理解し合える程度には共に過ごす時間の中に
少なからずの得るものはあったのだった。


そう、先程わざわざ炎天下の下、買い物に行ったのは他でもない。
きゅうりになす、果物に和菓子になどなど。　
食材だけでなく、お盆で使用する飾り付けの道具を別店舗にて購入していた次第である。

今日は真夏も真夏、8月12日。
丁度盆の入りの前日だった。


ほんの数週間前、先月の終わり頃には一斉に鳴く蝉達の大合唱に
より暑さを煽られる日々だったと言うのに。
今月に入ってからというもの、ぐんと一気に気温が上昇し。
蝉ですら熱中症になってしまい生き物という生き物が暑さの前に茹だれてしまう。

今年こそ、涼しい盆を過ごせるだろうかと夢見た自分がばからしくなる程に。
兎に角暑い、暑い盆だった。




「……にしても。叔父さんがこっちでも精霊棚を作ってるとは思わなかった」

「馬鹿言え。俺にだってちゃーんと人の心はありますー。
　……まあ、ほら。今の俺は墓参りに行ける立場じゃねぇからな」

だからせめて、これ位はしてやりたいのだと薄く微笑む、
そんな叔父の横顔をそっと盗み見つつ、「そうだね」と相槌を返した。

相槌のその同意は、あくまでも後者に向けたものである。
叔父に人の心がある事なんて、今更言うまでもないだろう。

やって来たばかりの二年前、そして去年まではこれほどまでの自信は無かったが、
数年共に過ごした今は違う。そんな事、自分が一番よく分かっているという自負すらあった。


「というか、お前こそ」
「うん？」
「万一に俺が盆に目を向けなかったりしたら、自主的に棚を作ろうとしてたんじゃないか？」
「…………」


お前は律儀なやつだから、と微笑む叔父を正面から見遣りながら。
さて、どうだろう。
……なんて、眼差しを向けてそれを曖昧な返事とする。


…………。


……言われてみれば。実際の所、どうだろうか。
実家に居た頃は当たり前の様に供え物を用意して、手伝いをして。
迎え火を焚いて、先祖達を迎えていたと記憶しているけれど。

「…………」

はぐれ者となった二人きりの盆は、実家のそれとは異なるものだった。
仕方が無い事だとも、それでもいいとも互いに思っていた。
縁を切ったも同然の事をしたのだ、供養しようという方が烏滸がましいというものであろう。


それでも、だとしても。


仏壇はなくても、写真がなくても。
この時期だけは叔父に合わせて準備をするようにしていた。
リビングの窓台、毎年そこに精霊馬が飾られた。



一人だけ。

どうしても切り離せない人が居るからだ。












八の時、母を亡くした。


元より体の弱かった母親は、自分を生んだ際に残りの体力を随分と消耗してしまったらしく、
自分が鉄の塊を握らされる様になったその頃には、既に横になって過ごす事が多くなっていた。


八年、保った事自体が良い方だとも言われたけれど。
当時の自分には何がいいのかさっぱり分からなくて、
葬式が終わって直ぐに会場を抜け出してしまった事を覚えている。

衝動がなんだったのか、よく分からない。
けれど、居ても経っても居られなかった。
込み上げては渦になって燻る感情も掴めない中、
ただただそこに居たくなくて、現実から目を背けてしまいたくて。


雪の舞う空の下、日の沈んだ真っ暗闇を駆けたのだ。



母は優しい人だった。

鍛錬を終えて泥まみれの自分を、いつも笑顔で迎えてくれた。
横たわる体の上体を起こし、よく怪我の手当もしてくれた。

血が繋がっているからだろうか。
弟である叔父と似た考えを持っていた様に思う。
彼程露骨ではなかったにしても、彼女もよく狭い一室の外に目を向けていた。


■■には自由に生きてほしい。

そんな事を言われた日もあったけれど、
当時不自由だと思った事の無かった自分は、曖昧なまま頷いてしまった記憶がある。



……あの時。

もっと別の答えを告げていれば、どんな顔をしたのだろうか。


当時は、そんな事を何度も繰り返し考えていたけれど。
もう遅い。

その時には全てが過去形になってしまっていた。
いくら求めても、答えを聞く事はできなくなってしまっていた。



母は大切な人だった。

此処での生活が苦しくない様に、乗り越えられる様に。
支えてくれたのも見守ってくれたのも母だった。

父とはまた異なる意味で、確かに自分の“親”だった。


だから、逃げ出してしまう程に耐えられなかったのだ。


一人で、走った。ひたすら走った。
けれどどこまでもという訳にも行かず、あっという間に敷地の境である土塀にぶつかってしまう。

そこが、子供心にまるで境界線の様に見えてしまって。
母の元へは行けない現実を突付けられてしまった様で。
結局その場に崩れ落ちて、動けなくなってしまった。



涙は、出て来てくれないまま――どれだけ経っただろうか。


ふわふわと零れ落ちて来る雪がうっすら積もり、体が次第に冷えていく。



父は迎えには来てくれなかった。

祖父は捜しには来てくれなかった。


意識が薄ぼんやりとして、雪に溶けていく。




そんな自分の身体を抱え上げてくれたのは、


涙に腫れた目許を隠した、叔父その人だったのだ。










「……母さんは、」

「ん」

「毎年、こっちにも来てくれてるのかな」

「……どうだかなぁ」

「父さんにべた惚れだったし、実家の方で過ごしてるかもね」

「それを言ったら姉貴のやつ、お前の事だって猫可愛がりしてたじゃねぇか」

「俺の自意識が無い頃の話は恥ずかしいから止めて」

「あはは。まあ、どっちにも顔出してくれてるんじゃないか？ 真面目だし」

「叔父さんの事を心配してハラハラしてそうだしね」

「お、言ったな？」



「…………」


「…………」





「……明日の朝、準備しような。一緒に」


「……うん」




冷房の効いた、小さな一室。

決意を固めた二人に応える様に。
ちりんとどこかで風鈴の音が、風に運ばれ届いたのだった。

ItemNo.11 花びら を破棄しました。
ItemNo.4 潮騒の御守 を破棄しました。
ItemNo.5 濡烏の棒手裏剣 を破棄しました。
ItemNo.10 潮騒の御守 を破棄しました。

十九号(153) から 青い塊 を手渡しされました。

MISSIONによる獲得影響力の誤り分を現在の影響力に反映しました。
［第8回］チェックポイント《森の学舎》 ／ 誤：26 正：29

守護者の姿が消え去った――

　

　

六角形の柱から天に向け、赤色の光柱が立つ。

どうやら次元タクシーで行けるようになったようだ。

エインヴァス(987) に 150 PS 送付しました。

武術LV を 10 DOWN。（LV15⇒5、+10CP、-10FP）

幻術LV を 15 UP！（LV0⇒15、-15CP）
防具LV を 5 UP！（LV87⇒92、-5CP）

十九号(153) により ItemNo.27 すごい石材 から射程2の武器『月銀の苦無』を作製してもらいました！
　⇒ 月銀の苦無／武器：強さ306／［効果1］体力20 ［効果2］－ ［効果3］－【射程2】

マサキ(895) の持つ ItemNo.4 ポプラ から防具『あくる朝《暁鐘》』を作製しました！
十九号(153) の持つ ItemNo.28 すごい石材 から防具『海色の護り紐』を作製しました！
『日向月都』(278) の持つ ItemNo.2 すごい石材 から防具『青い数珠＋2』を作製しました！

エインヴァス(987) により ItemNo.30 すごい木材 から魔晶『夕凪の御守』を作製してもらいました！
　⇒ 夕凪の御守／魔晶：強さ150／［効果1］回復20 ［効果2］－ ［効果3］充填18

マサキ(895) により ItemNo.25 紺藍の手甲 に ItemNo.20 毒牙 を付加してもらいました！
　⇒ 紺藍の手甲／防具：強さ242／［効果1］舞痺20 ［効果2］反毒15 ［効果3］－

マッケンジー(1144) とカードを交換しました！

サモン：ハト （サモン：サーヴァント）


アブソーブ を研究しました！（深度0⇒1）
アブソーブ を研究しました！（深度1⇒2）
クリエイト：ラビリンス を研究しました！（深度0⇒1）

ライトニング を習得！
サンダーショット を習得！
ブレス を習得！
クリエイト：グレイル を習得！
ビューティーフォーム を習得！
ホーリーポーション を習得！
ディム を習得！
ラディウス を習得！
鏡像 を習得！
サンダーフォーム を習得！
ホーリーウォーター を習得！
光の祝福 を習得！
泡沫 を習得！
サモン：ウィスプ を習得！
光特性回復 を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

十九号(153) は 鉄くず を入手！
枢木(296) は ビーフ を入手！
枢木(296) は 鉄くず を入手！
十九号(153) は 皮 を入手！
十九号(153) は 皮 を入手！

特に移動せずその場に留まることにしました。
体調が全回復しました！

『ウシ区 R-4：チェックポイント《古寺》』へ採集に向かうことにしました！
　　 - 十九号(153) の選択は ウシ区 R-4：チェックポイント《古寺》

MISSION!!
カミセイ区 B-19：ゆ～ぱらだいす を選択！
　　 - 十九号(153) の選択は カミセイ区 B-19：ゆ～ぱらだいす

［852 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［422 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［483 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［161 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［354 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［251 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［182 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［118 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［44 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［111 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　



　




Cross+Rose越しにどこかの様子を見ているエディアン。

　

　

　








元気よくチャットに入り込むノウレットと、少し機嫌の悪そうな白南海。

　

　






見ていた何かをサッと消す。

　

　

　






　








ノウレットにゲンコツする白南海。




　






検索方法をエディアンに教わり、若を検索してみる。

　

　

　






ノウレットにゲンコツ。





ノウレットの頭を優しく撫でるエディアン。






　







　

　

　

こっそりと、Cross+Rose越しに再びどこかの様子を見るエディアン。




　

チャットが閉じられる――

ゆ～ぱらだいす内。

様々な種類の温泉が用意されていた施設。

　

ほとんどの温泉が涸れているなか、施設の左端は無事のようだ。

　

　

　

お土産コーナー、カラオケルーム･････

温泉は女湯の区域が原形を保っている。

　

　

　

奥へと進むと、湯煙･････温泉が普通に湧いている。

　

　

　




　



大きな猿たちが温泉でくつろいでいる。

　




邪魔をするなと言わんばかりに、こちらへと飛び掛かってくるッ！！