［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

【※警告※】

今回の日記には残酷な表現、描写が含まれます。
そういった表現が苦手な方は閲覧を中断してください。



























































思い出してしまった。




昏い昏い記憶の奥の奥。
掘り出すことの憚られる、棄てられた思いの埋け墓の底から、
腐臭を纏った怪物が日の当たる意識の側へ這い出してきた。




手足が震え、顔が青褪める。
背筋を怖気が駆け上り、体中に鳥肌が立つ。
寒気という言葉では表現できないような悪寒が五感全てを支配している。

体の内側で足を伸ばそうとする“それ”を、知覚できてしまう。
煮詰めきった、ぎとぎととした悪意が、今まさに花開かんとしている。



私が見ていたものは夢ではない。
あれは、走馬灯だ。



瞬間、偽りの記憶の縫い糸が解ける。
私は自らがの記憶が、この蜘蛛によって隠匿されていたことを理解した。



私は――――










　　　　・・・・・・・・・・・・・・・
――――この蜘蛛妖怪に敗北していたんだ。







びりりりり。






少女の肢体を頭頂から五つに裂いて、その胎の中を
満たしていたモノが顔を出した。肉も骨もないがらんどうの体から、
明らかに尺の釣り合わない蜘蛛の足が這い出でる光景は、まるで手品のようだ。

分かたれた顔をかき分けて、ぬるりと黒汁を滴らせながら足が開いていく。
伸ばせば5m弱はあろうか、その長さに対してそれはひどく華奢だ。

上弦を描く8本足の中心で、吊り下げられた籠のような蜘蛛の腹が
花のように開いた少女の体から顔を覗かせる。その上で背筋を反らして
空を見上げているのは、鼠色をした女性の体だ。

蜘蛛から生えるようにその豊満な上半身を晒している女性は、
長い鈍色の髪から黒いタール状の汚汁を滴らせ、残念そうな面持ちで虚空を見つめる。






両の掌を頬に添え、ゆっくりと顎、首、胸と撫で下ろしていく。
つんと尖った爪の先からは大量の光る糸が迸り、指が撫でた先から
くるくると身体を包み込んでいく。

やがて一塊になった糸の繭は、ぎゅうと引き絞られるように縮んでいく。
輝きを失った糸がほつれ、その中から姿を表したのは――




そこにいたのは身の毛もよだつような蜘蛛の化け物ではなく、
美しくも華奢で、触れれば手折れてしまいそうな、少女だった。
顔にかかる長い髪を見て、寒気がするような薄ら笑みを浮かべる。


両手の甲で、流れる清水のような美しい後ろ髪をかきあげる。
一本の乱れ毛もないその長髪は、水のようになだらかに
腕の上を滑り落ちていく。

髪につられて側頭部に付けた飾り鈴が、このおどろおどろしい異界に
不似合いな涼やかな音を転がす。

しゃらん、しゃらん。





うつむいて、咳払いを一つ。
一拍。


すっと上げた顔からは水が引くように薄ら笑いが消え、
生意気そうな白皙の美少女の貌が現れる。

感情の読みづらいアルカイックスマイルに、伏せがちな目。
長いまつげの下から覗くのは、くりくりとした碧玉の瞳。
黙っていれば、誰も人食いの化け物が変じたものだとは思わないだろう。





からん、ころん。
異界の空にこっぽり下駄が響き渡る。
その足取りは軽やかに、人食いの怪は素知らぬ顔で仲間の元へ。











　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｲﾊﾞﾗ
ことハザマ世界の戦において、この妖怪は世界の味方だ。

少女の体を乗っ取り、追儺の地から流れ着いたこの世界は、
人食いの妖怪にとっては格好の餌場だ。ここは平和で、異常性が許容される。

つまるところ、人が少々消えた程度では騒ぎになりづらい。
消える人間、瞬間移動ができる人間。そんなものが当然のように存在するここは、
怪異による驚異が表沙汰になりにくいと、この妖怪は考えた。

異能の力を用いずして、異能の如き人食いの御業。
日常の陰、ビルの暗がりで、魔力で紡がれた霊糸が揺らめく。


次に物陰を血で染め上げる、人食い蜘蛛の犠牲者は――








あなた、かもしれない。



――――――――――――――――――――――――――――――――――――





横隔膜が力いっぱいに気道の血を吐き出そうとしている。
一方、膝の方はもう体を支えられない。右肺と心臓を貫いていた
蜘蛛の足が引き抜かれ、前のめりに自分の血反吐の上に倒れ込む。


致命傷だ。
あとの私にできるのは、痙攣と、死に際の後悔くらい。




妖怪が、咳込んで真っ黒な体液を吐く。
それはねとりと糸を引く、タール状の液体。




仇が私の瞳三寸前で、口角を釣り上げる。
ころしたい。ころしたいけど、私の指は小さく震えるばかり。








器は壊れ、生命がこぼれ落ちていく。

目の前が徐々に暗くなっていく。目を開けていられない。
妖怪の声が、なにかの膜を通したように暈けて聞こえる。
血と一緒に、体温がどんどん失われていく。
寒い。

これが、死ぬということ。
感覚が地の底まで落ちていくような感覚を味わいながら、
私は妖怪がぽつり、つぶやくのを聞いた。





妖怪が、私の腹を割く。
鼻先を掠めた内臓を最後に、この肉体が何かを知覚することはなくなった。








――――――――――――――――――――――――――――――――――――


※以降について※


桔梗の身体に巣食っていた妖怪、比良坂童子が彼女の体を完全に乗っ取りました。
以降、ハザマ世界では彼女に成り代わったこの妖怪がRPと戦闘を担当します。
イバラシティでも、現在進行中の重要なロールが終わり次第、妖怪は少女の身体を
内から食らいつくし、乗っ取りを完遂するでしょう。


◆これからどうなるの？

　台詞のパターンや技名に一部差異はありますが、基本的にやることは同じです。
　妖怪はイバラシティでの一年余に渡る潜伏により、彼女の行動と思考をほぼ完璧に
　再現しています。妖怪もバレるのは嫌なので、大方の人間は以前と同じように
　関係を続けることができるでしょう。


◆見抜いてもいいの？

　異能や卓越した人間観察力によって、彼女が偽物であることを看破しても構いません。
　妖怪も「どうせハザマでのことは向こうで覚えてないし」と多少雑です。

　ただし、そのRPはハザマ世界のでのみ行うことを推奨します。
　もし表世界で看破RPを行いたい場合は、中の人までご一報ください。



※Q&A※


◆イバラとハザマで乗っ取りに時間差があった理由は？

　メタ的に言ってしまうと、RPを簡単にするためです。
　マナの使用量が影響しているという一応の言い訳を考えました。
　桔梗はイバラでは自身の術の秘匿のために一切の術を使用しなかったため、
　侵食の速度が抑えられていました。時期を合わせたのは、妖怪が習熟が充分と判断したため。


◆呪いは結局なんだったの？

　比良坂童子による侵食の影響です。肉や骨などをタールに変換し、
　自らの血肉としていました。ハザマではマナの使用が非常に激しかったため
　侵食が早く進み、結果呪いにかかったような不調が彼女を襲っていました。
　目が覚めた後に不調を感じなくなっていたのは、侵食が完全に終わったからです。


◆何で手を貸してくれるの？

　誰だって穴場の食堂乗っ取られるのは嫌でしょうよ。

ENo.99 ウォン とのやりとり


ENo.326 セシリア とのやりとり


ENo.394 飢餓の魔女 とのやりとり


ENo.422 竜人王ウルガレス とのやりとり


ENo.432 カンナ とのやりとり


ENo.543 禍根 とのやりとり

禍根(543) に ItemNo.15 ビーフ100％ハンバーグ を手渡ししました。

ItemNo.14 ビーフ100％ハンバーグ を食べました！
　体調が 0 回復！（30⇒30）
　今回の全戦闘において 活力5 体力5 防御5 が発揮されます。
　今回の結果でのスキル熟練度が伸びやすくなった！

『日向月都』(278) から 140 PS 受け取りました。

禍根(543) から 100 PS 受け取りました。

すごい石材（400 PS）を購入しました。
すごい木材（400 PS）を購入しました。
すごい木材（400 PS）を購入しました。

自然LV を 5 UP！（LV15⇒20、-5CP）
装飾LV を 5 UP！（LV72⇒77、-5CP）

安里杏莉？(102) とカードを交換しました！

きらきらぼし （エチュード）


イディオータ を研究しました！（深度0⇒1）
コンセントレイト を研究しました！（深度0⇒1）
ブレッシングレイン を研究しました！（深度0⇒1）

グランドクラッシャー を習得！
オートイグニッション を習得！
珊瑚樹 を習得！
魔晶作製 を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

特に移動せずその場に留まることにしました。
体調が全回復しました！

『チナミ区 H-16：チェックポイント《瓦礫の山》』へ採集に向かうことにしました！
　　 - 『日向月都』(278) の選択は チナミ区 H-16：チェックポイント《瓦礫の山》
　　 - 禍根(543) の選択は チナミ区 H-16：チェックポイント《瓦礫の山》
　　 - 寧音(870) の選択は チナミ区 H-16：チェックポイント《瓦礫の山》

MISSION!!
ヒノデ区 E-4：海鳥カフェ を選択！
　　 - 『日向月都』(278) の選択は ヒノデ区 E-4：海鳥カフェ
　　 - 禍根(543) の選択は ヒノデ区 E-4：海鳥カフェ
　　 - 寧音(870) の選択は ヒノデ区 E-4：海鳥カフェ

［843 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［396 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［440 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［138 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［272 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［125 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［125 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［24 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　






　





　





ロストのふたりがチャットに入り込んできた。

　

　

　





　





　







軽蔑の眼差しを向けるエディアン。

　








ミヨチンを制止する。





　







フレディオの胸倉をつかみ強く睨みつける！

　

　

　




　

　

　　　――ザザッ

　

　

　

　

チャットが閉じられる――

ヒノデ区、海鳥カフェ。

眺めの良い海辺･･･とは、ハザマではあまり言えないが、

お店自体はイバラシティでの様子とあまり変わらないように見える。

　

･････ある点を除いて。

　






　

一切の鳴き声をあげず、カフェの周囲を飛んでいる。

その目は既にこちらを捉えており、巨体が静かに近づいてくる･･･