［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

【※警告※】

今回の日記には残酷な表現、描写及びイラストが含まれます。
そういった表現が苦手な方は閲覧を中断してください。
























臭い。


腐臭と、あとは消化器系の内容物か。
あちこちに撒き散らかされたそれらが放つ異臭は、広さも定かでないこの空間を満たしている。

お風呂に入れなくなって何日ほどだろう。まぁ、今はそれはさして問題にならない。
蝿がぶんぶんと羽音を立てて、私の頬に止まる。


あの妖怪は、私が逃げ出さないように枷を付けた。

私の右肩に乗っているのは、兄の右手だ。
死んだ兄の体は、魔力の糸である霊糸（ひいと）を通して浄瑠璃人形のように操られている。
私が逃げ出そうとすれば、この手の糸を通してあいつにそれが伝わる仕掛けだ。







妖怪の操る霊糸を用いた繰術は、人体の魔脈に作用して死者を生者のように操る。
脳に通してその記憶を読み取り、喉を震わせて生前と同じ声を出す。

死んだ体に栄養を巡らせて、生者と何一つ変わらない生活をさせる事すらできる。
悍ましくてあさましい、死人の世界で進化した技術。


兄の声を使って、私の心を折りたいらしい。
吐き気がする。今更吐き出すものもないけれど。




私は、この声が好きだった。
この声が私をあの退屈な屋敷から連れ出しに来てくれるのが、私の唯一の楽しみだった。




煩い。




煩い。黙れ。




くたばれ。




下卑た笑い声、続いて足音。
地面の振動で、あいつが去っていくのを感じる。


頬の蝿が飛び立って、私の前に転がっている母の髪に止まった。
華泉郷一と謳われた藤色の長髪は、今は血と私の吐瀉物にまみれている。

数日前まで元気に笑っていた母は、もう十分の一ほどしか残っていない。


左手の甲に爪を立てながら誓いを立てる。


おかはん。
兄はん。
私は、女の子をやめます。

一生をかけて、何を失うとしても。
　　　　ﾋ
二人の“霊”を穢した、あの外道を殺します。

何も欲しがりません。
何も求めません。
人としての生き方を捨てます。

だから、どうか安心してください。
水都瀬の代紋と“睡蓮”の名前は、私が守ります。


震える左手から滴る血を啜って、喉の乾きを癒す。
絶対に、生きて、あいつを殺そう。


水禊大社の術士たちが異変に気づき、異界から私を釣り上げることに成功したのは
その数日後のことだった。






私はあの蜘蛛妖怪を憎むとともに、父を憎んだ。

異変に気づかず、助けてくれなかった父。
妻と子を殺されて、それでなお報復を試みない父。

それほどまでに、力を持っておきながら。

私の父であり、水禊大社の総代代行――32代目 水之宮 菖蒲。
睡蓮の座が空いたときに臨時の総代を務める、水禊大社の第二の名家、水之宮家。

彼は、仇討ちを選ばなかった。
縁釣りの元になる道具が存在しない以上、今度こそあの妖怪の驚異は完全に無くなったと。


その判断は正しいのだろう。我ら水都瀬の結界術は、神魔大戦によって汚染された
旧地表を隔てる結界の原型になった偉大なる術だ。
あいつが1000年弱の間、こちらへ干渉できなかったことこそが、その証明だ。

しかし、私は納得できなかった。
あいつに、自らの行いを、自らの血で贖わせなければならない。
そうして初めて、母兄の霊は安らぎを得られるから。




私がやるしかない。人には頼れない。

私が一人でやる。力をつけて、あいつを殺す。

私が。私が。私が。



私は復讐の鬼となり、私の時間から人間である時間はなくなった。


講義は受けなくなった。人間の速度で学んでいるわけにはいかない。

修行の期間を前倒し、制止を聞かずに12歳で“お勤め”――実戦に出た。
私の水術は、下級の霊障を欠片も残さず異界に送った。


左手の甲を何度も短刀で串刺しては血を集め、仇を殺すための術を編んだ。
血と傷と痛みが、あと屈辱の日を思い出させてくれる。

何度か死んでいて当然の生活だったが、不思議と死ななかった。
あいつを殺せという、兄と母の意思を感じた。幸せだった。




14歳、逢魔の森に出た大怪異を無許可、無報告で単独討伐した。

四肢を輪切りにし、芋虫のように転がった体を大質量の水で踏み潰した。
舞い上がった血と臓物の雨を浴びながら、『あいつを殺せる』という仄かな実感を得た。

凍っていた心が、久々に湧き上がるのを感じた。




そして、16歳の春。

歪なほどに術士として熟達し、“39代目総代候補筆頭”の名をほしいままにした私は、
仇と再び対峙する。右の手に藤の花びらを握りしめ、兄と母の無念を雪がんがために。


結果として、私は勝利した。

私の放った水の鏃は、妖怪の仮初の体である人間の体の核――すなわち、蜘蛛としての体を
寸分違わずに射抜き、1000年越しの因縁は塵芥へと帰した。


一方の私は、今際の際に放った妖怪の反撃を受けて追儺の大鳥居を転げ落ち、
気がついたら知らぬ川面に浮かんでいた。


私は、そうしてイバラシティへとやって来たんだった。



――――――――――――――――――――――――――――――――――――



おかしい。


また夢を見ていた。
“また”だ。その間、私は何をしていた？


ここ数時間――
つまり目が覚めてから、ハザマの中で自分が何をしていたかの記憶がほとんどない。

より正確に言えば、戦闘中以外の記憶が一切ない。
直近の数時間に至っては、戦闘中ですら虫食いのように記憶が欠けている。


ずっと夢を見ている。ずっとだ。
最初は呪いから開放された反動だと高をくくっていたが、違う。

私が見ている夢は前後に連続性がある。
ずっと“ひとつながり”の夢を見続けている。


・・・・・・・・
これは夢ではない。



まずい。
何かが起きている。

私にはもう、それを止められない。











※本日記は2019/12/19に自プレイス内で行った文章を再度使用しており、そこから一部修正が入っております。
　具体的にいうと、ロリ桔梗の漢字操り力(ちから)が増しています。
　なぜかというと、小学4年生が使える漢字を探しながら書くのが面倒になったからです。
　許してヒヤシンス。

ENo.73 シェリル とのやりとり


ENo.229 神の力 とのやりとり


ENo.514 カルセドニア とのやりとり


ENo.606 雀部 とのやりとり


ENo.998 ミコト とのやりとり

ItemNo.5 たけのこ揚げお団子 を食べました！
　体調が 2 回復！（2⇒4）
　今回の全戦闘において 貫撃10 器用10 深手20 が発揮されます。
　今回の結果でのスキル熟練度が伸びやすくなった！

『日向月都』(278) に ItemNo.6 ねばねば を送付しました。
『日向月都』(278) に ItemNo.8 ねばねば を送付しました。
禍根(543) に ItemNo.16 どろどろ を送付しました。
寧音(870) に ItemNo.13 赤い薔薇 を送付しました。

解析LV を 10 DOWN。（LV15⇒5、+10CP、-10FP）

自然LV を 15 UP！（LV0⇒15、-15CP）
装飾LV を 5 UP！（LV67⇒72、-5CP）

『日向月都』(278) の持つ ItemNo.8 浮草 から装飾『ペンギンストラップ+2』を作製しました！
禍根(543) の持つ ItemNo.7 浮草 から装飾『⾼感度センサー Type.05d』を作製しました！
寧音(870) の持つ ItemNo.4 浮草 から装飾『筐体デザインのパスケース』を作製しました！

獣(333) とカードを交換しました！

-その舌は焼き尽くす焔のように- （フレアトラップ）


ナース を研究しました！（深度0⇒1）
クライオセラピー を研究しました！（深度0⇒1）
ドラスティックレメディ を研究しました！（深度0⇒1）

レッドアゲート を習得！
プチメテオカード を習得！
環境変調特性 を習得！
地の祝福 を習得！
イラプション を習得！
パワフルヒール を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

『日向月都』(278) は タイヤ片 を入手！
禍根(543) は タイヤ片 を入手！
寧音(870) は タイヤ片 を入手！
桔梗(1012) は ボロ毛布 を入手！
寧音(870) は 紅小石 を入手！
『日向月都』(278) は 蒼小石 を入手！
『日向月都』(278) は ビーフ を入手！
『日向月都』(278) は ねばねば を入手！
桔梗(1012) は ビーフ を入手！
禍根(543) は 紅小石 を入手！

禍根(543) に移動を委ねました。

チナミ区 D-2（ベースキャンプ）に戻りました！
体調が全回復しました！

採集はできませんでした。
　　 - 『日向月都』(278) の選択は カミセイ区 S-13：チェックポイント《鰻屋》（未開放のため無効）
　　 - 禍根(543) の選択は カミセイ区 S-13：チェックポイント《鰻屋》（未開放のため無効）

MISSION!!
カミセイ区 S-13：チェックポイント《鰻屋》 が発生！
　　 - 『日向月都』(278) が経由した カミセイ区 S-13：チェックポイント《鰻屋》
　　 - 禍根(543) が経由した カミセイ区 S-13：チェックポイント《鰻屋》
　　 - 寧音(870) が経由した カミセイ区 S-13：チェックポイント《鰻屋》
　　 - 桔梗(1012) が経由した カミセイ区 S-13：チェックポイント《鰻屋》

［842 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［382 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［420 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［127 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［233 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［43 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［27 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　




　






　

　

　

落ち着きなくウロウロと歩き回っている白南海。





　




　

ゆらりと顔を上げ、微笑を浮かべる。

　













　

　

　






　




　

　




　




　

　

　

チャットが閉じられる――

チェックポイント。



再び現れる守護者。

　　




それは言葉を発すると共に襲いかかる！