
Side:イバラシティ
――inコスプレショップ『イバコス』
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クリス 「おや、セシリア。今日もいつものものをご所望かい?」 |
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セシリア 「それもあるけれど、今日は少し話がしたくて」 |
おや、と少し目を丸くするクリスをよそに、セシリアは店の中を勝手知ったるように奥へと進んでいく。
スタッフ用の部屋の奥、クリスの私室へ入ると二人はゆっくりと腰を下ろした。
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クリス 「それで?話ってなんだい」 |
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セシリア 「あら、お客様と私とで随分態度が違うじゃない、クリス」 |
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クリス 「君によそ行きの優しさなんていらないだろうに」 |
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セシリア 「まぁ、そうだけれど」 |
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クリス 「でも君がこうやって話をっていうなら、陽くんの事だろう?彼の後見人として話は聞くよ」 |
早乙女陽をこの島に連れてきて、諸々の手続きを済ませて住まわせているのは他ならぬこの男だ。
若すぎるが、この島では陽の保護者代理といったところなのだ。
だからセシリアの事はちゃんと知っているし、これまで夜中に何度も血を提供してきている。
陽の体のことも把握しながら見守っているのだ。
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セシリア 「――……バランスが、崩れはじめたわ」 |
小さくつぶやかれた言葉。
その言葉に何を思ったのか、クリスはぴくりと眉を動かす。
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セシリア 「記憶が、持っていかれ始めたの。」 |
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セシリア 「私になってるときのこと、少しずつだけれど視えてるみたい」 |
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クリス 「――……そうか」 |
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セシリア 「あら、もう少し反応あってもいいんじゃないの?冷たいこと」 |
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クリス 「いや、驚いてるよ。これでも」 |
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クリス 「思ってたより進行が早いじゃないか。あの子が吸血鬼になるのは少なくとも高校卒業後だと思ってたんだ」 |
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セシリア 「それは、私もよ」 |
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クリス 「困ったね。高校なんて大勢の人間が集まるところで君の静止が効かなくなってしまったら完全に露見してしまう」 |
いくら特殊な島だとはいえ、そのような事になれば今後の人間関係に大きな影を落とすのは間違いないだろう。
ここを最後の居場所と位置づけている陽にとって、
その根底が崩れてしまえばやっと手に入れていた穏やかな生活がまたなくなってしまう。
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セシリア 「折角、高校生らしい青春だって、好きな子だってみつけたっていうのにね」 |
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クリス 「え、なにそれ。そういうのもっと教えて」 |
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セシリア 「嫌よ、陽くんに教えてもらうことね」 |
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クリス 「けちぃー、教えてくれるわけないじゃないか」 |
そもそも大人をろくに信用していない陽は、クリスの元を殆ど訪れることがない。
クリスもそれをわかっているから遠くから見守ることだけに注視しているのだ。
情報なら、セシリアを捕まえていれば困らない程度には手に入っている。
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クリス 「まぁ、君の言いたいことはわかったよ」 |
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クリス 「もう何時あの子が吸血鬼になってもおかしくない」 |
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セシリア 「そしていつか、私は表に出られなくなるでしょうね……いつまで陽くんを見てられるかわからない」 |
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セシリア 「あの子が頻繁に血を吸わなくて済むように、出られる限りは今まで通りやるけれど……」 |
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クリス 「いつか君は、完全に消えてしまう」 |
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セシリア 「えぇ、すべての力をあの子に渡して、私は…………」 |
もう、流石に気付いている。
自分の力が少しずつなくなってきていること。
その分あの子に力が備わってきていること。
これはただ、あの子がただ吸血鬼に変化していっているというものではなく
吸血鬼セシリアの力を吸い取って変わっていっているのだと。
私の力が全てあの子のものになってしまえば、私はきっと
用済みだ。
いいのかい、君は、それで
と、紡ぐクリスに柔らかな笑みを向ける。
彼からの同情などいらないのだ。
彼も、高校の先生も、あの子のクラスメイトも、あの子が好きになった少女も。
皆、陽のものであって私のためのものではない。
私に同情する必要など無い、これからのあの子の為にどうか、変わらないでいてほしいと願うだけだ。
――……欲を言えば、
私だけを見て、私という存在を認めてくれる人が欲しかったけれど
きっとそれは、大それた夢だったのだ。
ソラ(639) に
10 PS 送付しました。
シュリ(215) から
虹色の雫 を受け取りました。
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シュリ 「綺麗な雫を拾ったんですよ。飾りに使えそうですね」 |
シュリ(215) に
ItemNo.1 黒い貝 を送付しました。
キャロ(624) から
頭蓋骨 を受け取りました。
アルマ(1257) から
花びら を受け取りました。
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アルマ 「あの、これ……あたしより使うんじゃないですか? よかったらどうぞ」 |
めぇこ(1268) から
白石 を受け取りました。
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頭の上に白い石が乗っている。プレゼントのようだ |
命術LV を
3 DOWN。(LV25⇒
22、+3CP、-3FP)
百薬LV を
2 DOWN。(LV17⇒
15、+2CP、-2FP)
自然LV を
10 UP!(LV0⇒
10、-10CP)
防具LV を
5 UP!(LV67⇒
72、-5CP)
めぇこ(1268) により
ItemNo.12 血紅のルビー に
ItemNo.8 血紅のシスター服 を合成してもらい、
何か柔らかい物体 に変化させました!
⇒ 何か柔らかい物体/素材:強さ10/[武器]治癒10(LV20)[防具]命脈10(LV25)[装飾]防御10(LV20)
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めぇこ 「お洋服に宝石……すっごくゴージャス!」 |
雪之丞(1244) の持つ
ItemNo.23 何か固い物体 から防具『
ソラコーの制服』を作製しました!
アルマ(1257) の持つ
ItemNo.13 猫目石 から防具『
うさみみカチューシャ』を作製しました!
れーこ(141) の持つ
ItemNo.1 毒鉄鉱 から防具『
すごいおなべのふた』を作製しました!
キャロ(624) により
ItemNo.1 頭蓋骨 から装飾『
スカル・ローズの十字架』を作製してもらいました!
⇒ スカル・ローズの十字架/装飾:強さ204/[効果1]体力20 [効果2]- [効果3]-
シュリ(215) により
ItemNo.1 スカル・ローズの十字架 に
ItemNo.15 花びら を付加してもらいました!
⇒ スカル・ローズの十字架/装飾:強さ204/[効果1]体力20 [効果2]祝福10 [効果3]-
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シュリ 「格好いいロザリオですね! こういうの好きだなあ」 |
マリーベル(65) とカードを交換しました!
人形師の記憶
(コンフィデンス)
ファイアグレネード を研究しました!(深度0⇒
1)
ディープブルー を研究しました!(深度0⇒
1)
ディープブルー を研究しました!(深度1⇒
2)
ストーンブラスト を習得!
リフレッシュ を習得!
アマゾナイト を習得!
ヒールハーブ を習得!
ブルーム を習得!
オートヒール を習得!
リリーフ を習得!
レジスト を習得!
◇通常獲得:各CP・FPが5増加した!

[842 / 1000] ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
[382 / 1000] ―― 《廃ビル》研がれる牙
[420 / 500] ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
[127 / 500] ―― 《白い岬》より精確な戦型
[233 / 500] ―― 《大通り》より堅固な戦型
[43 / 500] ―― 《商店街》より安定な戦型
[27 / 500] ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
―― Cross+Roseに映し出される。
白南海
黒い短髪に切れ長の目、青い瞳。
白スーツに黒Yシャツを襟を立てて着ている。
青色レンズの色付き眼鏡をしている。
エディアン
プラチナブロンドヘアに紫の瞳。
緑のタートルネックにジーンズ。眼鏡をかけている。
長い髪は適当なところで雑に結んである。
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白南海 「・・・・・おや、どうしました?まだ恐怖心が拭えねぇんすか?」 |
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エディアン 「・・・何を澄ました顔で。窓に勧誘したの、貴方ですよね。」 |
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白南海 「・・・・・・・・・」 |
落ち着きなくウロウロと歩き回っている白南海。
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白南海 「・・・・・・・・・あああぁぁワカァァ!! 俺これ嫌っすよぉぉ!!最初は世界を救うカッケー役割とか思ってたっすけどッ!!」 |
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エディアン 「わかわかわかわか・・・・・何を今更なっさけない。 そんなにワカが恋しいんです?そんなに頼もしいんです?」 |
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白南海 「・・・・・・・・・」 |
ゆらりと顔を上げ、微笑を浮かべる。
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白南海 「それはもう!若はとんでもねぇ器の持ち主でねぇッ!!」 |
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エディアン 「突然元気になった・・・・・」 |
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白南海 「俺が頼んだラーメンに若は、若のチャーシューメンのチャーシューを1枚分けてくれたんすよッ!!」 |
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エディアン 「・・・・・。・・・・他には?」 |
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白南海 「俺が501円のを1000円で買おうとしたとき、そっと1円足してくれたんすよ!!そっとッ!!」 |
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エディアン 「・・・・・あとは?」 |
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白南海 「俺が車道側歩いてたら、そっと車道側と代わってくれたんすよ!!そっとッ!!」 |
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エディアン 「・・・うーん。他の、あります?」 |
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白南海 「俺がアイスをシングルかダブルかで悩ん――」 |
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エディアン 「――あー、もういいです。いいでーす。」 |
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白南海 「・・・お分かりいただけましたか?若の素晴らしさ。」 |
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エディアン 「えぇぇーとってもーーー。」 |
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白南海 「いやー若の話をすると気分が良くなりますァ!」 |
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白南海 「・・・・・・・・・」 |
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白南海 「・・・・・・・・・あああぁぁワカァァ!!!!!!」 |
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エディアン 「・・・あーうるさい。帰りますよ?帰りますからねー。」 |
チャットが閉じられる――