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やりたいことは何か。
その選択は「正解」なのか。
その「正解」とは自分から見た結果なのか。
それとも他者から見た結果なのか。
他者から見て「不正解」だった場合、どうしたらいいのか。
取り返しのつかない場合だったらどうしたらいいのか。
やりたいことについて聞かれても、
そう考えてしまってキリがなくて答えを出せない。
だから誰かに求められない限り、自分で選択するのは怖い。
自分の選択肢に自信が持てない。
最初から答えがわかっていたら良いというわけでもない。
全員一致の「正解」なんてきっとないのだ。わかっている。
それでも自分は「どうなるべきなのか」
「どうすれば良いのか」の解答が欲しい。
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だけど誰かに言われたところで、動くのは自分だ。
もう何も考えたくないけれど、時間は止まらない。
現状は常に変化している。
こんなの早く終わってしまえばいいのに。
いやでも、そうか
今のこの戦争については何も考えなくていいのかもしれない。
早く終わればいい。その感情だけで動けるじゃないか。
あの時だってそうだ。あんな状況から抜け出したかっただけ。
それでどうするかなんて最初から考えていなかったんだし、
どうなるかも考えていなかった。
だって「正解」「不正解」より抜け出せたという結果だけで充分だったから。
だから今も、今の状況から抜け出せればそれでいい。
自分の力は自分の感情にそのまま答えてくれるんだから。
感情のままに動けばいい。
ぼくにできることは、これだ。
そっか。これがぼくなりの、したいことの見つけ方だったんだ。
早く日常に戻るんだ。いつも通りの日常に。
イバラもアンジも関係ない。ぼくの邪魔をしなければいい。
もちろん皆揃って戻りたいけど、それが無理なら仕方ないね。
この戦争が終われば充分だもん。
さっさと終わらせるために、ぼくは戦うことにしよう。
なんだ。結構簡単なことだったな。

[822 / 1000] ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
[375 / 1000] ―― 《廃ビル》研がれる牙
[396 / 500] ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
[117 / 500] ―― 《白い岬》より精確な戦型
[185 / 500] ―― 《大通り》より堅固な戦型
―― Cross+Roseに映し出される。
アンドリュウ
紫の瞳、金髪ドレッドヘア。
体格の良い気さくなお兄さん。
料理好き、エプロン姿が何か似合っている。
ロジエッタ
水色の瞳、菫色の長髪。
大人しそうな小さな女の子。
黒いドレスを身につけ、男の子の人形を大事そうに抱えている。
エディアン
プラチナブロンドヘアに紫の瞳。
緑のタートルネックにジーンズ。眼鏡をかけている。
長い髪は適当なところで雑に結んである。
白南海
黒い短髪に切れ長の目、青い瞳。
白スーツに黒Yシャツを襟を立てて着ている。
青色レンズの色付き眼鏡をしている。
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アンドリュウ 「ヘーイ!皆さんオゲンキですかー!!」 |
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ロジエッタ 「チャット・・・・・できた。・・・ん、あれ・・・?」 |
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エディアン 「あらあら賑やかですねぇ!!」 |
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白南海 「・・・ンだこりゃ。既に退室してぇんだが、おい。」 |
チャット画面に映る、4人の姿。
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ロジエッタ 「ぁ・・・ぅ・・・・・初めまして。」 |
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アンドリュウ 「はーじめまして!!アンドウリュウいいまーすっ!!」 |
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エディアン 「はーじめまして!エディアンカーグいいまーすっ!!」 |
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白南海 「ロストのおふたりですか。いきなり何用です?」 |
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アンドリュウ 「用・・・用・・・・・そうですねー・・・」 |
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アンドリュウ 「・・・特にないでーす!!」 |
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ロジエッタ 「私も別に・・・・・ ・・・ ・・・暇だったから。」 |
少しの間、無音となる。
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エディアン 「えぇえぇ!暇ですよねー!!いいんですよーそれでー。」 |
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ロジエッタ 「・・・・・なんか、いい匂いする。」 |
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エディアン 「ん・・・?そういえばほんのりと甘い香りがしますねぇ。」 |
くんくんと匂いを嗅ぐふたり。
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アンドリュウ 「それはわたくしでございますなぁ! さっきまで少しCookingしていたのです!」 |
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エディアン 「・・・!!もしかして甘いものですかーっ!!?」 |
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アンドリュウ 「Yes!ほおぼねとろけるスイーツ!!」 |
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ロジエッタ 「貴方が・・・?美味しく作れるのかしら。」 |
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アンドリュウ 「自信はございまーす!お店、出したいくらいですよー?」 |
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ロジエッタ 「プロじゃないのね・・・素人の作るものなんて自己満足レベルでしょう?」 |
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アンドリュウ 「ムムム・・・・・厳しいおじょーさん。」 |
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アンドリュウ 「でしたら勝負でーすっ!! わたくしのスイーツ、食べ残せるものなら食べ残してごらんなさーい!」 |
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エディアン 「・・・・・!!」 |
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エディアン 「た、確かに疑わしい!素人ですものね!!!! それは私も審査しますよぉー!!・・・審査しないとですよッ!!」 |
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アンドリュウ 「かかってこいでーす! ・・・ともあれ材料集まんないとでーすねー!!」 |
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ロジエッタ 「大した自信ですね。私の舌を満足させるのは難しいですわよ。 何せ私の家で出されるデザートといえば――」 |
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エディアン 「皆さん急務ですよこれは!急務ですッ!! ハザマはスイーツ提供がやたらと期待できちゃいますねぇ!!」 |
3人の様子を遠目に眺める白南海。
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白南海 「まぁ甘いもんの話ばっか、飽きないっすねぇ。 ・・・そもそも毎時強制のわりに、案内することなんてそんな無ぇっつぅ・・・な。」 |
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白南海 「・・・・・物騒な情報はノーセンキューですがね。ほんと。」 |
チャットが閉じられる――