［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

初秋とは言えどまだまだ夏日が続き、少し日の当たる場所を歩けば汗ばむ季節。
イバラシティより南西に位置する某シティへとやってきていた。

シティの玄関口となる駅からバスに乗り継いで数十分。
シティ内で有数の繁華街を通り抜けて、バスは郊外に位置する住宅地へと進んでいく。
よく知った地名のバス停で降車し、道すがら買ったペットボトル片手に目的の場所へと続くゆるやかな坂を登っていく。

時刻は夕方にさしかかり随分と陽が傾いたとはいえ、じっとりと湿気と熱気をはらんだ空気がまとわりついてくる。


おでこの生え際に湧いた汗をハンカチでぬぐいながら歩みを進める。
この坂を登り切ったら目的地まであと少しだ。

―――
――
―

モダンなエクステリアで統一された、とある一軒家の前で立ち止まった。
左右非対称の門扉の横に掲げられた表札には、 "病院坂" と彫られている。そう、ここが私と憂の実家だ。

リビングに位置する窓から灯りが漏れているのを確認すると、
奥へと続くアプローチを通り抜け、鍵を刺し込み玄関の扉を引く。





廊下の向こうからお帰りなんて言葉が返ってくるはずなどない。
それもそうだ。もう病院坂家の者は誰も居ないのだから。


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誰の気配もない家の中を進み、1階の部屋を一通り確認していく。


この場合セキュリティと称して良いものか解らないけど、きちんと効果をなしている事にうんうんと満足げに頷いて、
勝手知ったる他人の家といったように、リビングのソファに腰を下ろすとエアコンのスイッチを入れる。
召喚されたあの日から、イバラシティへと移住するまでの約1年間を過ごした家なのだから、
ほぼ実家と言っても良いのかもしれない。


エアコンの風で涼みながらリビングからダイニングキッチン、
もはや手入れもされていないのに整っている庭へと視線を滑らせる。
生活の気配のない住居というものは次第に朽ちていくものだが、
この家は魔術により儚に呼び出された日の姿をきちんと保っており、家の主を無くして一年半は経つと言うのに、
つい先程まで病院坂家の人々が生活していたような空気が漂っている。

けれども、病院坂家の空間は世界から隔絶されていて、かつての住人を含め存在しないものと書き換えられてしまった。
これは儀式を成功させるため、邪魔者を排除した後二人で新しい人生を歩むため、
儚が結構な月日をかけ入念に下準備してきたものを、更に私が強固な術を施したためだ。

敷地内に侵入できないように施したとは言え、何かの拍子で事故が起こらないとも限らない。
なので、憂には "両親との不仲" を理由に "実家には絶対近寄らない" という強い暗示をかけた。
よく機能しており今のところ実家はおろか地元の話題さえ触れたがらない。




静かな室内に私の笑い声だけが響く。
私はこの家で過ごした1年間の事をぼんやりと思い返していた。


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一年間というのは、主に "容器" に憂の魂を定着させるのに要した時間だ。
人体がそうであるように、魂と身体にも "互いを自己として認識する力" が存在して、
無理やり別々のものを繋ぎ合わせても、反発し分離したり機能不全となる事が殆どである。
そこを上手い事解決する術というものも存在するのだが、生憎私には使いこなせたものでなかった。
なので別のアプローチを試みることにした。

"互いを自己として認識する力" は、魂と身体の "相性" によって幾分かは無視することが可能だ。
要するに、憂の魂と相性の良い器を用意出来れば良いのだ。

―――でも、用意した器との相性は最悪も最悪だった。



そこでとった方法が、互いに望む形をとるまで時間をかけて徐々に変化させていく事だった。
魂と身体を混ぜあいどろどろに溶かしたものに数種類の霊薬などを添加をしたのち分割し、
それぞれを容器へと密閉して育てる事、数週間。
その中から良い方向へと変化を見られたものを選別して、
それをまた分割し継代して育て、さらに良い変化が見られたものを選別していく。
この工程を約1年繰り返して最終的に最適化されたものが、今の病院坂 憂だ。


外見はかつての憂と瓜二つと言って良いほどに仕上がっていた。
ただ、頭髪は器の持ち主の特徴を受け継いでおり、黒髪は暗めの銀髪へと変わっていた。
全体的に冷たい印象を抱かせる容姿へと変化を遂げたわけだが、これが憂が臨んだ姿なのだろうか。

魂の方はと言うと、そもそもの憂とは異なるものへと変化を遂げた。
これは彼女自身が変化を望んでいたことが、大きく反映されたようだ。
また、元の体の持ち主の大きな特徴である、 "執着心の強さ" も引き継いでいた。

執着する傾向は主に人に対してよく見られた。
例のバンドのメンバーの祭壇を作ったり、情報を集めることには大変ご執心だが、
他は心底どうでもいいと言った言動が色濃くみられ、大学へ入学するも交遊を広げる様子などは全く見られなかった。
数か月経った今はその傾向は大分落ち着きを見せており、まともな交友関係も少しずつ増えてきたようだ。

これは一之瀬家で共同生活を送っている事が大きく影響しているようだが、恐らくは―――

ENo.1223 アンジー とのやりとり

ハイネ(416) から 爪 を手渡しされました。

ItemNo.20 不格好な野菜スティック を食べました！
　体調が 1 回復！（25⇒26）
　今回の全戦闘において 器用10 幸運10 命脈10 が発揮されます。
　今回の結果でのスキル熟練度が伸びやすくなった！

レン(270) から すごい石材 を受け取りました。

魔術LV を 5 DOWN。（LV15⇒10、+5CP、-5FP）
呪術LV を 3 DOWN。（LV25⇒22、+3CP、-3FP）

制約LV を 13 UP！（LV2⇒15、-13CP）
料理LV を 5 UP！（LV57⇒62、-5CP）

ツクモ(106) により ItemNo.18 すごい木材 から射程1の武器『呪装式ハイトルクレンチ』を作製してもらいました！
　⇒ 呪装式ハイトルクレンチ／武器：強さ216／［効果1］攻撃20 ［効果2］－ ［効果3］－【射程1】

セラエ(1043) により ItemNo.20 すごい石材 から装飾『IVNYANシルバーリング』を作製してもらいました！
　⇒ IVNYANシルバーリング／装飾：強さ216／［効果1］幸運20 ［効果2］－ ［効果3］－

クリス(169) の持つ ItemNo.15 お肉 から料理『野菜がカリカリの肉野菜炒め』をつくりました！
ハイネ(416) の持つ ItemNo.20 お肉 から料理『お肉と謎野菜の串焼き』をつくりました！
レン(270) の持つ ItemNo.15 お野菜 から料理『ゴロゴロ野菜入りオムレツ』をつくりました！

ハイネ(416) により ItemNo.18 呪装式ハイトルクレンチ に ItemNo.14 皮 を付加してもらいました！
　⇒ 呪装式ハイトルクレンチ／武器：強さ216／［効果1］攻撃20 ［効果2］闇纏15 ［効果3］－【射程1】

ハイネ(416) により ItemNo.20 IVNYANシルバーリング に ItemNo.23 爪 を付加してもらいました！
　⇒ IVNYANシルバーリング／装飾：強さ216／［効果1］幸運20 ［効果2］器用10 ［効果3］－

リョウ(582) とカードを交換しました！

黒いなにか。 （ファルクス）


ファイアダンス を研究しました！（深度0⇒1）
オイルファイア を研究しました！（深度0⇒1）
ヒドラジン を研究しました！（深度0⇒1）

デアデビル を習得！
ペナルティ を習得！
スピアトラップ を習得！
ボムトラップ を習得！
殺界 を習得！
ピットトラップ を習得！
阿修羅 を習得！
イービルトラップ を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

ツクモ(106) は 桜 を入手！
クリス(169) は 翌檜 を入手！
ハイネ(416) は ポプラ を入手！
ウレイ(419) は 桜 を入手！
ウレイ(419) は 羽 を入手！
クリス(169) は 鉄くず を入手！
ウレイ(419) は 韮 を入手！
クリス(169) は 皮 を入手！

▼エイド化候補（基本行動にてエイド化可能）
ハイネ(416) のもとに フェアリー が口笛を吹きながらこちらをチラチラと見ています。
ハイネ(416) のもとに 洗濯機 が微笑を浮かべて近づいてきます。
ハイネ(416) のもとに 韮マン がスキップしながら近づいてきます。

ハイネ(416) に移動を委ねました。

カミセイ区 M-5（森林）に移動！（体調26⇒25）
カミセイ区 N-5（森林）に移動！（体調25⇒24）
カミセイ区 O-5（森林）に移動！（体調24⇒23）
カミセイ区 O-4（道路）に移動！（体調23⇒22）
カミセイ区 O-3（森林）に移動！（体調22⇒21）

MISSION!!
カミセイ区 N-6：カミセイ大公園 が発生！
　　 - ツクモ(106) が経由した カミセイ区 N-6：カミセイ大公園
　　 - クリス(169) が経由した カミセイ区 N-6：カミセイ大公園
　　 - ハイネ(416) が経由した カミセイ区 N-6：カミセイ大公園
　　 - ウレイ(419) が経由した カミセイ区 N-6：カミセイ大公園

［816 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［370 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［367 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［104 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［147 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　

　

　





　




チャット画面にふたりの姿が映る。

　





　





　








ドライバーさんから伝えられた内容に動揺している様子のふたり。

　





　

　

　

ザザッ――

　

チャットに雑音が混じる･･･

　

　

　




　

ザザッ――

　




　

ザザッ――

　




　




　

　

　

ザザッ――

　

　

　





　

　

　





　

　

　

チャットが閉じられる――

公園･･･ のような場所。

枯れた芝生。涸れた噴水。

色褪せた遊具。

　

ギィ･･･ ギィ･････

　

何か、音がする。

　

ギィィィ･････

　





　

遊具が独りでに動き出す･･･！！