『良い子のイバラ音楽教室』 後編
<命の唄>
なんということでしょう!私の番組に招いたゲストが凶悪サイコパス犯罪者だったなんて……この番組はおしまいだ!
『己の不運を恨むんだな……では、往くとするか』
ショパモが繋がったロードを歩いて……視聴者様の部屋に!
「……」
『恐怖するといい。お前が泣き叫ぶほど、取り出した頭蓋骨はよい音を響かせる』
「ショパン・モーツァルト。本名、歌二 響人」
『何?』
「若きヴァイオリニストとしてイバラシティで名をはせていたが。ある日事故で家族を失い、自らも怪我によって音楽家としての生命を絶たれ、表舞台から姿を消した」
「そんな貴様が今ここで殺人音楽に手を出している……何故だ?」
『フン、俺を知っていたか……いいだろう、冥土の土産に教えたやろう』
『あれは事故などではない。俺の活躍を妬んだライバルヴァイオリニストによって意図的に仕組まれたものだ』
『そしてその工作により俺は後遺症を負い……家族はそれに巻き込まれ死んだ』
『俺は真実を伝えようとしたが、奴の所属する音楽プロダクションにより全てもみ消され、不運な事故として処理された』
「今その会社は存在していない。謎の殺人犯によりそのヴァイオリニスト含む関係者が全て殺されたからだ」
『そうとも、俺がやったのだ!奴らの死の断末魔を、死した我が家族へと伝えるためな』
『だが俺の心は晴れることはなかった……だから決めたのだ。人間の頭蓋骨を666個集め、この世界で最大の死のオーケストラを奏でてやると!』
『それこそが、我が妻と子供の魂を鎮める唯一の鎮魂歌<レクイエム>なのだ!』
「お前の過去は良く分かった、悲しき男よ。だが既に何人もの命を殺めたその手に、もはや音楽を奏でる資格は無い」
『世迷言を……まさか俺をどうにかする気でいるのか?』
『言い忘れていたが、交響曲第5番"<運命>の範囲にいる間、俺の身体能力は数十倍に跳ね上がる』
『つまり、貴様がどのような異能を持っていようと、お前が瞬きする間に俺は貴様の頭部を破壊し、頭蓋骨を摘出できるというわけだ』
「なら、試してみるか?」
『死……ッ!』
バ ズ ン
『……ア?』
あ、あれは刀!ショパモの体が一瞬で切り裂かれて……!
「悪いな、速さでは負けたことが無い」
「お前たち異能者は、何をしてくるか分からないんでな……手早く済ませるに越したことはない」
『そ、そんな……馬鹿……な……』
『お、俺の鎮魂歌が……妻と子の魂を……導いて……やらね……ば……』
「血で汚れた音では死者の魂には響かん」
「奏でてやるんだな、今度こそ二人の目の前で」
「眠れ、安らかに」
『……ああ』
『ようやく……会えるんだな……』
や、やった!やりました!殺人鬼が倒されました!
これで番組を存続することができます!本当にありがとうございます!
「……」
え……ど、どうしました、怖い顔をして?
「交響曲第5番"<運命>」
「俺の調べでは歌二 響人にそのような異能は無かった」
「ではどうやって? 後から目覚めたか? いや違う」
「与えられたんだ……何者かによって」
……
「貴様なのだろう、司会者……いや」
「"見世物小屋"<ショーハウス>」
……
「
おやおや、いったいどこから漏れたのでしょうね」
「
私,、これでも注意深く立ち回っ
バ ズ ン
「
おお!怖い、怖い!今何m距離ありましたか?しかもその音、本当に刀で切ってるんですか?」
「どこへ消えた……」
「
ホホホ!今日のショーは観客0の大赤字となりましたが、めげませんとも」
「
何せこんなに素敵な役者が現れたのですから!今後はさらに盛り上がっていくというもの!」
「
お名前お聞かせ願えませんか?出演者の情報はチェックしておかなければなりませんので」
「……お前の三文ショーの出演者になった覚えはない」
「だが知りたいのならば、覚えておくといい。いずれ貴様を切る者の名を」
「俺は」
『罪絶ち隼』
第一話 完
具現LV を
5 DOWN。(LV7⇒
2、+5CP、-5FP)
使役LV を
10 UP!(LV0⇒
10、-10CP)
装飾LV を
5 UP!(LV17⇒
22、-5CP)
ItemNo.14 ナンダカ に
ItemNo.5 孔雀石 を付加しました!
⇒ ナンダカ/武器:強さ195/[効果1]攻撃20 [効果2]疫15 [効果3]-【射程1】
ItemNo.6 壊れた髪飾り に
ItemNo.13 毛 を付加しました!
⇒ 壊れた髪飾り/装飾:強さ65/[効果1]回復10 [効果2]回復10 [効果3]-
ItemNo.10 汚れた制服 に
ItemNo.11 ド根性雑草 を付加しました!
⇒ 汚れた制服/防具:強さ90/[効果1]防御10 [効果2]反護10 [効果3]-
五月雨 を研究しました!(深度2⇒
3)
ハードブレイク を研究しました!(深度2⇒
3)
ヘイルカード を研究しました!(深度0⇒
1)
魅惑 を習得!
氷水避け を習得!
マリス を習得!
◇通常獲得:各CP・FPが5増加した!

[816 / 1000] ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
[370 / 1000] ―― 《廃ビル》研がれる牙
[367 / 500] ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
[104 / 500] ―― 《白い岬》より精確な戦型
[147 / 500] ―― 《大通り》より堅固な戦型
―― Cross+Roseに映し出される。
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白南海 「・・・・・・・・・」 |
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エディアン 「・・・・・・・・」 |
白南海
黒い短髪に切れ長の目、青い瞳。
白スーツに黒Yシャツを襟を立てて着ている。
青色レンズの色付き眼鏡をしている。
エディアン
プラチナブロンドヘアに紫の瞳。
緑のタートルネックにジーンズ。眼鏡をかけている。
長い髪は適当なところで雑に結んである。
チャット画面にふたりの姿が映る。
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白南海 「・・・・・・・・・」 |
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エディアン 「・・・・・・・・」 |
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白南海 「・・・怖いだろうがよ。」 |
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エディアン 「・・・勘弁してくれませんか。」 |
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白南海 「ナレハテってあの!アレだろォッ!!?ドッロドロしてんじゃねーっすか!! なんすかあれキッモいのッ!!うげぇぇぇぇうげえええぇぇぇ!!!!!!」 |
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エディアン 「私だって嫌ですよあんなの・・・・・ ・・・え、案内役って影響力どういう扱いに・・・??私達は関係ないですよね・・・????」 |
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白南海 「あんたアンジニティならそーゆーの平気じゃねーんすか? 何かアンジニティってそういう、変な、キモいの多いんじゃ?」 |
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エディアン 「こんな麗しき乙女を前に、ド偏見を撒き散らさないでくれます? 貴方こそ、アレな業界の人間なら似たようなの見慣れてるでしょうに。」 |
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白南海 「あいにくウチはキレイなお仕事しかしてないもんで。えぇ、本当にキレイなもんで。」 |
ドライバーさんから伝えられた内容に動揺している様子のふたり。
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白南海 「・・・っつーか、あれ本当にドライバーのオヤジっすか?何か雰囲気違くねぇ・・・??」 |
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エディアン 「まぁ別の何か、でしょうね。 雰囲気も言ってることも別人みたいでしたし。普通に、スワップ発動者さん?・・・うーん。」 |
ザザッ――
チャットに雑音が混じる・・・
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エディアン 「・・・・・?なんでしょう、何か変な雑音が。」 |
ザザッ――
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白南海 「ただの故障じゃねーっすか。」 |
ザザッ――
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声 「――・・・レーション、ヒノデコーポレーション。 襲撃に・・・・・・・・いる・・・ 大量・・・・・こ・・・・・・死体・・・・・・ゾ・・・・・・」 |
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声 「・・・・・ゾンビだッ!!!!助け――」 |
ザザッ――
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白南海 「・・・・・・・・・」 |
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エディアン 「・・・・・・・・・」 |
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白南海 「ホラーはぁぁ――ッ!!!!
やぁぁめろォォ―――ッ!!!!」 |
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エディアン 「勘弁してください勘弁してくださいマジ勘弁してください。 ホラーはプレイしないんですコメ付き実況でしか見れないんですやめてください。」 |
チャットが閉じられる――