［基本］OK.　［戦闘］OK.　

　人魚の肉を喰らえば不老不死となると、どこかの誰かが言った。

　そして実際、とある世界において、人魚というものは不死であった。

　老いず、朽ちず、傷つかない。その骨を断たれても、その肉を挽き潰されても、どのような状態からでも、元の姿を取り戻す。他の全ての生命の法則から隔絶したその有り様は、生を得ているというよりも、死という概念を失ったと言えるもの。
　
　そして、その肉を喰らったものも不死となるのであれば、即ちその不死は”伝染する”という事を意味する。

　絶対的な生存能力故に、その個体数は減る事がなく。しかし繁殖が可能で、更に別の方法でも殖えていく。

　不死は広がっていく。ゆっくりと、しかし後戻りする事のない確実な歩みで、いずれ世界を覆い尽くすまで進行していく。

　つまるところ。

　人魚とは、世界が羅患した不治の病だったのだ。　

　

「あぁ、本当だ！あるんだ。君を助ける方法が」

「そう難しい事じゃない。でも、君の病は確実に治る。それどころか、もう君は老いず、傷つかず、不死の存在になって永遠に生きる事ができるんだ」
　　　
「だから……だから、僕のこの手を取ってくれないか。君はまだ、死ぬには早すぎる。僕と一緒に生きてくれ……」
　
「ありがとう。私のためにそんなにしてくれて。貴方は本当に優しい人」

「だけど、いいの。ううん、遠慮じゃなくて、私はこのままがいい」

「確かに、また貴方とピクニックに行けないのは残念だし、貴方が教えてくれた綺麗な海を、もう一度見に行く事ができないのだって残念だけど」

「でも、だからこそ、あの時間はとっても素敵なものとして私の人生に刻まれてる」

「永遠じゃないから、尊く思う。永遠じゃないから、輝いて見える」

「限るあるものだからこそ、人生を大事にできたんだって……そう思うの」


　女性は、相手を慮る優しい心を持っていた。

　眼の前の男のその思い詰めた声色から、何らかの禁忌とされる行いに手を出そうとしている事を察していた。

　女性の不運は、自分の恋人であったその男が、不死の人魚であると知らなかった事。

　そして女性の幸運は、より重篤で、より救い難き病を感染されずに済んだ事。


　そうして男は狂っていった。

チェックポイントから天に向け、赤色の光柱が立つ。

次元タクシーで行けるようになったようだ。

枯れ落ちた八月(122) は 雑木 を入手！
藍浦英里緒(391) は ド根性雑草 を入手！
くもくいさま(780) は 石英 を入手！
サイトウ(906) は ド根性雑草 を入手！
くもくいさま(780) は 花びら を入手！
枯れ落ちた八月(122) は 花びら を入手！
くもくいさま(780) は ぬめぬめ を入手！
藍浦英里緒(391) は 花びら を入手！
くもくいさま(780) は 何か柔らかい物体 を入手！
くもくいさま(780) は 何か柔らかい物体 を入手！
藍浦英里緒(391) は 何か柔らかい物体 を入手！

ダグラス(1187) とカードを交換しました！

戦車のアルカナ （サモン：ウルフ）

枯れ落ちた八月(122) に移動を委ねました。

特に移動せずその場に留まることにしました。

採集はできませんでした。
　　 - 藍浦英里緒(391) の選択は チナミ区 P-3：瓦礫の山（ベースキャンプ外のため無効）

MISSION - 未発生：
　　 - 藍浦英里緒(391) の選択は ヒノデ区 D-9：落書き広場（ベースキャンプ外のため無効）

―― ハザマ時間が紡がれる。









ふたりが時計台を見上げると、時計の針が反時計回りに動き始める。






針の動きは加速し、0時を指したところで停止する。



時計台から、女性のような声――









声は淡々と、話を続ける。






























声はそこで終わる。



















榊がこちらを向き、軽く右手を挙げる。



エディアンもこちらを向き、大きく左手を振る。