秘密結社『欠けた蜜蝋』
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ハザマに生きるもの
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日向結城 「姉さん!」 |
彼は背後に立っている女を見ようともせず、傍らの…あるいは目の前の あなたたちに向かって、うれしそうに語り掛ける。 |
藍浦英里緒 「無為な生なら、死に殉じろ。 ……勇気がないなら、今すぐ僕が殺してやるよ」 |
くもくいさま 「お前は私を知っているか?」 |
敵の前で死んだふりをして、少しでも死んだ気分に近付こうとしている。 |
ナイフはきちんと研いである。 |
道筋は常に考えた。 |
僕が死ぬのは殺してからだ。 |
さぁ―― |
藍浦英里緒 「欠如を数えて、死を想え。」 |
死体は喋らない。 |
死体は語らない。 |
日向環 「……結局そうなるのね。」 |
“Now I shall go to sleep. Goodnight.” |
日向環 「私、期待していたのよ。」 |
日向環 「私が悪いのに、結局誰も私を裁いてくれやしない」 |
くもくいさま 「どこに」 |
日向環 「私、期待していたのよ。」 |
日向環 「結局あなたも、私の玩具だった。そうよね」 |
??? 「盛り上がる」 |
藍浦英里緒 「生きるのは辛い、そうですよね?」 |
藍浦英里緒 「未だ到達出来ない。」 |
サイトウ 「素晴らしい、存分に生きようとしてくれ!そして最終的には死んでくれ」 |
日向環 「私、期待していたのよ。」 |
日向環 「怖かったけど、それでも期待してたの。あなたが…いや、父さんも母さんも、私の玩具なんかじゃないって、あなたが証明してくれると思った」 |
??? 「盛り上がる」 |
藍浦英里緒 「大丈夫、大丈夫ですよ。死は、貴方を受け入れます。」 |
くもくいさま 「おいで」 |
日向環 「私、期待していたのよ。」 |
日向環 「私は『悪』。だから、結城は私を排除しようとしたのだと思った。」 |
日向環 「バカね。ただあなたは、現実から逃げたかっただけだったのに。ただあなたが、壊れてしまっただけだったのに。」 |
イノチ ソコ 『心臓に突き立てた刃が、死へ致れば。』 |
??? 「蠢動する」 |
日向環 「私、期待していたのよ。」 |
頭から赤い染みが広がっていく。 |
??? 「盛り上がる」 |
藍浦英里緒 「嗚呼、楽になりたいんでしょう?」 |
くもくいさま 「かえれ」 |
日向環 「私、期待していたのよ。」 |
ぴくりとも動かない。 |
??? 「盛り上がる」 |
藍浦英里緒 「もう諦めろ。直ぐ、底だ。」 |
くもくいさま 「どこに」 |
日向環 「私、期待していたのよ。」 |
日向環 「怖かったけど、それでも期待してたの。あなたが…いや、父さんも母さんも、私の玩具なんかじゃないって、あなたが証明してくれると思った」 |
??? 「盛り上がる」 |
藍浦英里緒 「僕だって面倒は嫌いなんだよ。」 |
くもくいさま 「どこに」 |
くもくいさま 「はやく」 |
サイトウ 「素晴らしい、存分に生きようとしてくれ!そして最終的には死んでくれ」 |
日向環 「私、期待していたのよ。」 |
日向環 「結局あなたも、私の玩具だった。そうよね」 |
??? 「盛り上がる」 |
藍浦英里緒 「僕だって面倒は嫌いなんだよ。」 |
藍浦英里緒 「死ね。」 |
??? 「蠢動する」 |
日向環 「私、期待していたのよ。」 |
日向環 「壊れるなら大人しく朽ちなさいよ。期待だけさせて、最低だわ」 |
??? 「盛り上がる」 |
藍浦英里緒 「生きるのは辛い、そうですよね?」 |
くもくいさま 「おいで」 |
サイトウ 「素晴らしい、存分に生きようとしてくれ!そして最終的には死んでくれ」 |
日向環 「私、期待していたのよ。」 |
女はぶつぶつと独り言を言っている。 |
??? 「盛り上がる」 |
藍浦英里緒 「思い通りにならないと、薄々理解してただろう?」 |
くもくいさま 「どこに」 |
日向環 「私、期待していたのよ。」 |
日向結城 「姉さん…」 |
日向結城 「おやすみ、姉さん」 |
日向環 「私、期待していたのよ。」 |
女はあなたたちの方を見た。 |
何か文句、あるかしら。私は、私のモノを壊しただけよ。 |
藍浦英里緒 「死ね。」 |
??? 「蠢動する」 |
日向環 「私、期待していたのよ。」 |
日向環 「私は『悪』。だから、結城は私を排除しようとしたのだと思った。」 |
日向環 「バカね。ただあなたは、現実から逃げたかっただけだったのに。ただあなたが、壊れてしまっただけだったのに。」 |
藍浦英里緒 「僕だって面倒は嫌いなんだよ。」 |
藍浦英里緒 「すぐに、痛みも苦しみもなくなる」 |
くもくいさま 「良い子だ。」 |
??? 「蠢動する」 |
日向環 「私、期待していたのよ。」 |
日向結城 「お前、姉さんじゃないな?」 |
藍浦英里緒 「嗚呼、嗚呼、嗚呼。お前も僕も何もかも、全部全部死に絶えろッ!」 |
藍浦英里緒 「すぐに、痛みも苦しみもなくなる」 |
藍浦英里緒のカード発動! |
くもくいさまのカード発動! |
【カードから出てきた男が具現化した液体をフルスイングで叩きつけた】 エイジ 「へっ 力を貸してやらぁ!」 |
??? 「蠢動する」 |
サイトウのカード発動! |
サイトウ 「素晴らしい、存分に生きようとしてくれ!そして最終的には死んでくれ」 |
日向環 「私、期待していたのよ。」 |
女はあなたたちの方を見た。 |
何か文句、あるかしら。私は、私のモノを壊しただけよ。 |
枯れ落ちた八月のカード発動! |
0 2 0 2 0 0 |
0 1 0 0 0 2 |
0 0 1 0 4 0 |
火 水 風 地 光 闇 |
0 0 0 0 4 1 |
0 2 0 0 0 2 |
0 0 0 0 0 0 |
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亡霊のように 彼の背後に立ち続けていた女がゆらり、一歩を踏みだす。 |
女の枯れ木のような腕が、コンクリートブロックを持ち上げていた。 |
藍浦英里緒 「良かったな。きっとすぐに死ねる」 |
くもくいさま 「おいで。愛してあげよう。」 |
サイトウ 「終わった」 |
サイトウ 「いや、まだ、まだだ。私にはやれることが残っている……」 |