NOTICE
ENTRY
RULE
RESULT
LOUNGE
CITYMAP
<< 2:00>> 4:00
[基本]OK. [戦闘]OK. [取引]OK. [スキル]OK. 






「焦げてる」

裏側がすっかり黒く染まってしまっている
卵焼きを目にして、第一声。

“あの人”の営む預かり屋に転がり込んで、
三日程経った、昼の出来事だったろう。



「……料理、苦手だったっけ?」

在り来たりな問いを投げかけながら、
その一切れを箸を使い口へと運ぶ。

……分かっていたが、苦い。

そしてほんのりと、舌先に甘味が伝わる。
この、甘党である彼の直伝だという
甘い卵焼きには、正直未だ慣れていない。
というか、砂糖なんて混ぜるから
こうして焦げてしまうんじゃないだろうか。
俺は訝しんだ。

「何だよ……ちょっと焦げた位で随分な言い草だな」
「ちょっと。……ふーーーん?」
「……おいこら。言いたい事があるならはっきり言え」
「別に」

向かいの席から感じる、不服そうにも
もの言いたげな視線をさらりと受け流し。
口直しにとばかりに味噌汁へと口づける。

「…………」

白味噌の旨味に、野菜のとろみ。
こればかりは、
母の作る味噌汁と似た味がするのだから。不思議だ。

同じ物を食べて育つと、
無意識に同じ味を求め作ってしまう謂れでもあるのだろうか。

だとすると、だ。
今後この卵焼きを食べ続ける生活をするとなると、
俺の料理の腕は、―――。

「……嫌だなぁ」

気付いたら、声に出てしまっていた。
ああ、やってしまったなぁ。なんて思ってから、
ゆるりと視線を上げて見れば、案の定。

「…………」

眉間に皺のよった顔が、迎えてくれた。
続いて、口が薄く開く気配。

先手を、取る。

「“食べられるんだから良いだろ”とか言わないでよ」
「む」
「■■さんは分かり易すぎ」
「……、事実だろ。俺達はそういう風に出来てるんだから」
「そうだけどさぁ」


溜息を一つ零し、手にしていた椀を一度置く。
同じ色の瞳を、じっと見つめ返してから。

もう一度、溜息。

「俺に『普通を教えてやる』って言っておきながら、それは無いんじゃない?」
「それはそれ、これはこれだ。俺の料理の腕に期待する方が悪い」
「何でそこで威張るの」

というより、どうして弱みで威張れるのか。

開き直られてしまったせいで、変に毒気を抜かれた心地だ。
その証拠に、つい先程発した声には
すっかり苦笑が滲み出てしまっていた。


……この人は、昔からこうだ。

裏表が無い。
というよりも、作りたくない性分と言うべきか。
嘘が苦手で、どこまでも真っ直ぐで。


俺とは――俺達とは、何処までも真逆な“性質”を持っていた。

どこまでも、“枢木”らしくない人だった。


だからこそ、憎めなかった。

だからこそ、無性に手を伸ばしたくなった。


だから、俺には■せなかった。



「……、卵焼き」

「うん?」

目の前の男が首を傾げる様を認めてから、
もう一切れ、宣言した“それ”を口へと放り込む。

「卵焼きは、明日から俺が作るよ」
「……お前、料理出来るんだ?」
「馬鹿にしないでくれる? ■■さんよりかは上手な自信あるよ」
「お前こそさり気なく馬鹿にするなよ」

そんな、軽口のぶつけ合いを繰り返して。
先に小さく噴き出したのは、どちらだったろうか。

父の様で。兄の様で。
気を許してくれている事が明瞭な、
その遠慮のない物言いが。俺は、好きだった。


「まあ、甘い卵焼きってのは初めてだけど」

「それでも、この三日で貴方の好みはよく分かったつもりだから」


「だから――俺に、任せてみてよ。■■さん」



それが、俺にとっての

“普通”への第一歩だったと、記憶している。












紅い世界。狭間の世界。



最初に遭遇したどろどろした生物とは異なる、
随分と硬質な謎の存在相手に、何とかやり過ごし。
建物の影へと、身を隠し。今に至っていた。


……どうして。

どうして、そんな昔の事を。
この、真逆の空気の最中。
このタイミングで思い出してしまったのか。

鋭利に冷える得物を手にした状態で、
同じ様に冷えた無機質な壁に身を預けながら。
その嫌気が、舌打となり吐き捨てられる。


嗚呼。本当に、タイミングが悪い。

どうして、
よりによって“今日”なんだ。



「…………」


そろりと、手の平を持ち上げ。見遣る。

一戦を終えた、この手で。
汚れてしまった、この手で。

ただただ、どこまでも普通に。
友人と過ごす筈だった一日を。


“約束の明日”を迎えなければならない事が。

無性に、心苦しくてならない。



ずる、ずる、と。

壁に預けていた背はずり落ちて、
腰が冷たい地へとついてしまった。



分かっていたのだ。

この世界に来る様になってから。


普通であろうとすればする程に、

自分は、“苦しんでいる”のだと。再認識させられる。



まるで、“戻って来い”とでも誘うかの様に。
彼方の世界が夢であるのではと錯覚する程に。

じわりじわりと、滲んで。淀んで。


いっそ、
こんな感情も感覚も記憶も苦しみと成り得るものその全てを封じてしまえば楽に






「――っ、なる訳ねェだろうが!」


ガン ッ


浮かんだ脆弱な考えを振り払うべく。
先端をコンクリートへと叩き付ると同時、
鈍い金属音が周囲に木霊した。

同時に、思考も現実へと引き戻される。


この“力”を手にするものとして。
枢木の教えに背いたものとして。



そんな事は、許されない。

何よりも、自分自身が赦さない。


そんな、姑息な最終手段。

誰が使ってなどやるものか。

誰が――







「―――、」



不意に。

届いた気配に、ゆるりと顔を上げる。


どうやら、
先程響かせた音で呼び戻したのは、
自身の意識だけではなかったらしい。

物音を立てない様に腰を浮かせ、
物陰から開けた道路の方を見遣れば。

先程と同じ、異形の姿。


頭を悩ませる休息すらも与えてくれないらしい。
どこまでもどこまでも、現実を突きつけてくる。



嗚呼、全く持って。

上等。



丁度、頭を悩まし疲れていた所だ。
乖離に、疲れてしまったのだ。


こんな感情、“明日”には残したくないから。
考え様によっては丁度良い。


憂さ晴らしに付き合ってもらうとしようではないか。


一歩。      


(……丁度良い?)


      また、一歩と。


(違うだろ)


歩みを進める。      



(今日は本当に、ついてない)



      思考が底冷えしていく。






さぁ、




        あいぼう
「――やろうか、袋小路」





冷えた呟きとともに、堂々と姿を現してやれば。
石壁のような“ソレ”と、視線が交わった。





(全部、“見誤った”俺のせいだ)






そんな、男の後ろには



男の“異能”が、

その白銀の巨躯を悠々と揺らめかせていた。











ENo.327 六花 佳仁 とのやりとり

画面越しの浅葱色に、僅か。瞳の中の焔が揺らぐ。
そこに映っているのは普段とは全く違う、犬のような姿だが、

……はたして、あなたは気付くだろうか。


「―――……、」

「生憎ぼくはこういった環境には慣れている、心配ない。
 それに、状況はおまえだって同じだろう。枢木。だから

 ……出来るだけでいいが、無理はするな」

「……、黒くなったな」

まるで忍のようだ。と、そんな感想は胸に仕舞った。


以下の相手に送信しました

ENo.184
黒羽
ENo.940
小佐間 御津舟





特に何もしませんでした。















TeamNo.161
ENo.161
枢木
ハザマに生きるもの
歩行石壁
















TeamNo.161
ENo.161
枢木
TeamNo.630
ENo.630
才賀 光








枢木(161)ネジ を入手!
枢木(161)不思議な石 を入手!






武器LV3 DOWN。(LV3⇒0、+3CP、-3FP)

命術LV5 UP!(LV5⇒10、-5CP)
防具LV6 UP!(LV10⇒16、-6CP)

ItemNo.7 不思議な食材 から料理『小さな保存食』をつくりました!
 ⇒ 小さな保存食/料理:強さ20/[効果1]治癒10 [効果2]活力10 [効果3]-


かぎ(912) とカードを交換しました!

識札 (ブレス)


水特性回復 を習得!





チナミ区 I-7(草原)に移動!(体調25⇒24
チナミ区 I-8(草原)に移動!(体調24⇒23
チナミ区 I-9(沼地)に移動!(体調23⇒22
チナミ区 I-10(道路)に移動!(体調22⇒21
チナミ区 I-11(道路)に移動!(体調21⇒20













―― ハザマ時間が紡がれる。




「・・・おや?何だか良い香りが。」



黒髪に蒼い瞳、黒スーツ。
細く鋭い目で怪しげな笑顔を頻繁に浮かべる。
整ったオールバックだが、中央の前髪がすぐ垂れる。



花の香りと共に、Cross+Rose内が梅の花に囲まれた売店のある景色に変わる。




「香りまで再現、高機能な代物ですねぇ。」

「しかし香るのは、花の匂いだけではないような・・・」



何か甘い香りが漂っている売店のほうを見ると――



カオリ
黒髪のサイドテールに赤い瞳、橙色の着物の少女。
カグハと瓜二つの顔をしている。
カグハ
黒髪のサイドテールに赤い瞳、桃色の着物の少女。
カオリと瓜二つの顔をしている。



静かに何かを作っているふたり。




「ごきげんよう。それは・・・・・団子、ですか?」



榊の質問に、反応する。



カグハ
「団子いっちょーう。180円。カオリちゃん、具。」



そう言って焼いた団子を隣りに渡す。



カオリ
「はいはいカグハちゃん。はいアンコ奮発しちゃうよー!!」



団子にもっさりとアンコを乗せ、榊に手渡す。




「おお・・・これはこれは美味しそうな!ありがとうございます。」



カオリ
「・・・・・って、チャットでやってもねー。無意味だねぇ!無意味っ!!」
カグハ
「ホンモノ食べたきゃおいでませ梅楽園。」



両手でピースサインを出すカグハ。



カオリ
「いやまだお店準備中だから!来てもやってないよー!!
 材料創りはカグハちゃんなんだから自分で知ってるでしょ!!」



ピースサインを下ろそうとするカオリ。



Cross+Rose内の景色が元に戻り、ふたりの姿も消える。




「いただいた団子は・・・・・これは無味ッ!!味の再現は難しいのですかね。」

「まだ準備中のようですが、こんな世界の中でも美味しいものをいただけるとは。
 いつか立ち寄ってみるとしましょう。」



チャットが閉じられる――














TeamNo.161
ENo.161
枢木
ハザマに生きるもの
ピクシー




663 513



2nd
ピクシー

















TeamNo.402
ENo.402
イバラシティ国立人生終了センター
TeamNo.161
ENo.161
枢木




562 462









ENo.161
枢木
枢木 [ Kururugi ]

 年齢:24歳  性別:男  身長:176cm

 基本的ににこにこと人当たりのいい青年。
 一方で飄々としており掴みどころが無い。気分屋。
 異能を用い、タニモリ区雑居ビルの片隅で
 『預かり屋』を営んでいる。


【異能:『袋小路』…封じる力】
実体の有無問わず生物まであらゆるものを“閉じ込めてしまう、所謂“封術”とよばれる力。
封じる為には、当人或いはその持ち主の『了承』が絶対必要。
その他能力の詳細に関しては明かされていない部分が多い。

寄り添っている猫の守護霊は相棒の“壱緒”。
昔の飼い猫で、彼が初めて力を使う事に成功した存在。


【預かり屋:夏梅】
“文字通り、なんでも預かります”と、うたい文句を掲げる
こじんまりとした枢木が営む事務所の様な場所。
無くしたくないもの、手放したいもの、一時預かってほしいもの等を文字通り、一目に触れる事無く大切に保管してくれる。一応有料。
どこに封じ保管をしているかは彼のみぞ知る。


◆プロフ随時更新予定。
◇既知関係やお店利用した事あります発言等はご自由に。
◆割と置きレスメインです。長文になる事もしばしば。
20 / 30
80 PS
チナミ区
I-11
行動順6【堅固】DF・HL↑
4500
330







Noアイテム名種類強さ効果1効果2効果3(素材・食材・消耗の場合は詳細等)
1不思議な武器武器10【射程1】
2不思議な防具防具10
3不思議な装飾装飾10
4青藍の御珠防具20防御10
5不思議な石素材10[武器]回復10(LV5)[防具]敏捷10(LV5)[装飾]幸運10(LV5)
6よくある保存食料理20治癒10活力10
7小さな保存食料理20治癒10活力10
8美味しくない草素材10[武器]麻痺10(LV30)[防具]風纏10(LV30)[装飾]闇纏10(LV30)
9ネジ素材15[武器]混乱10(LV25)[防具]追撃10(LV25)[装飾]貫通10(LV25)
10不思議な石素材10[武器]回復10(LV5)[防具]敏捷10(LV5)[装飾]幸運10(LV5)
最大所持可能数[50]




異能・生産
名称LV説明
命術10生命/復元/水
幻術5夢幻/精神/光
制約5拘束/罠/リスク
領域5範囲/法則/結界
防具16防具作製に影響
料理10料理に影響

アクティブ
被研究スキル名/元スキルLVEPSP説明
澪撃・閃
(ブレイク)
5020敵:攻撃
澪撃・穿
(ピンポイント)
5020敵:痛撃
澪撃・双
(クイック)
5020敵2:攻撃
澪撃・放
(ブラスト)
5020敵全:攻撃
睡蓮ノ渡
(ヒール)
5020味傷:HP増
水鞠ノ渡
(アクアヒール)
6040味傷:HP増+炎上・麻痺防御
澪撃・冴
(シャイン)
5060敵貫:SP光撃&朦朧
神代ノ封
(リストリクト)
5060敵:DX・AG減(2T)
水影ノ守
(プロテクション)
5060味傷:守護
泡沫ノ渡
(ブレス)
5060味傷:HP増+祝福
アイシング5050味傷:HP増&強制凍結
海神ノ封
(フリーズ)
50130敵全:凍結
ブラインドネス5060敵:盲目
夕凪ノ守
(プロビデンス)
50120味全:祝福
火照ノ守
(サンクタム)
5060味全:守護+祝福状態なら更に守護

パッシブ
被研究スキル名/元スキルLVEPSP説明
不知火ノ印
(攻撃)
550【戦闘開始時】自:AT増
玻璃ノ印
(防御)
550【戦闘開始時】自:DF増
器用550【戦闘開始時】自:DX増
敏捷550【戦闘開始時】自:AG増
玉響ノ印
(回復)
550【戦闘開始時】自:HL増
爽籟ノ印
(活力)
550【戦闘開始時】自:MHP増
月冴ノ印
(体力)
550【戦闘開始時】自:MSP増
淡雪ノ調
(治癒)
550【自分行動前】自:HP増
常磐ノ調
(鎮痛)
550【被攻撃命中後】自:HP増
幸運550【戦闘開始時】自:LK増
水特性回復520【戦闘開始時】自:水属性スキルのHP増効果に水特性が影響





被研究カード名/スキルEPSP説明
書類の落書き・退勤したら酒飲もう
(ヒール)
020味傷:HP増
たこ焼きを焼くオバチャン
(アクアヒール)
040味傷:HP増+炎上・麻痺防御
識札
(ブレス)
060味傷:HP増+祝福




[深度]スキル名[深度]スキル名[深度]スキル名
[ 1 ]エキサイト[ 1 ]ティンダー[ 1 ]ダークネス



PL / 詩杏