【一日目】
覚悟は、していた。
脅かし、殺し、奪う。
もうどのくらい前かわからないほど前、
このアンジニティに転がり込んできたときから、
そういう覚悟で生き延びてきた。
だから今回イバラシティという世界を侵攻するという話にも、
何の躊躇もなく乗ったのだ。
―――それが、顔も思い出せない彼女に再開するためならば。
覚悟は、できていた。
意識が途切れる前、唯一気になる話があった。
―――イバラシティで過ごす間は、偽の記憶と人間関係が与えられる。
本来は存在しない子として、
本来はつながらない夫婦として、
本来は存在しない人物として、
それぞれにそれが与えられる。
では、その手段はどのようにして?
他は知らない。
だが俺の場合は、
いつものように、
肉を裂いた。
成り代わり、とでもいうべきだろうか。
俺は殺した男の名前と姿と記憶を奪った。
男は、妻と一人の子の三人家族だった。
俺が成り代わったときには、妻はもう死んでいたが。
奪った記憶が、俺の記憶としてその体に染みつく。
その記憶は、
その記憶は、
幸せだった。
一人の男が、一人の女と大恋愛をし、
その愛の結晶としての子供が生まれて、
研究者として失敗をし、失墜しながらも、
妻と子の支えがあって強く生きようとした矢先に、
その妻を交通事故で亡くして、
……それでも、妻との思い出を大切に、静かに暮らす男。
どこからが、元々の男の記憶かわからない。
どこからが、俺が成り代わった後の記憶かはわからない。
ただ一つ言えるのは、
憎い。
憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い
憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い
憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い
憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い
オレは、オレが憎い。
オレは、彼女を求めてどれくらいかわからないほど旅をした。
それほど、彼女のことを恋焦がれていたのに。
オレは、享受してしまった。彼女以外との幸せな時間を。
どうして、オレの成り代わりが彼だったのだろう。
もっと適当な天涯孤独にでもなってくれればよかったのに。
覚悟は、足りなかった。
この戦いに勝てば、俺は完全にあの記憶と家族を得るのだろう。
だが、正直に言えばそんなものはいらない。
俺には焦がれる彼女がいるのだ。
かってにやっていればいい、俺には関係ないことだ。
そう思って、踵を返して、立ち去ろうとしたときに。
視界の端に、それは映った。
それは俺の記憶ではない。
それは俺の息子ではない。
それは俺が殺したオレの子だ。
純粋なイバラシティ側の人間。
それなのに、なぜ。
こちら側に、いる。
モトがどちらかなど関係ない。
こちら側に加担している。その事実。
アンジニティが負ければ、あの子はどうなる。
母親を失って、父親は俺に食われ、挙句の果てにイバラシティから追放される?
あんな小さな人間風情が、アンジニティでどれほど生きられる?
関係ない。俺の子ではない。だが記憶がある。あの子と過ごした記憶が。
俺の子ではない。オレのこだ。だが俺が勝てば俺は彼女ではない女との縁に縛られる。
見捨ててしまいたい。できない。オレの子だ。俺にころされたオレがいう、子供まで殺すのかと。
殺せる。いつもなら殺せた。できない。かわいがった記憶が邪魔をする。
どうして、どうすれば、どのようにして
ァ
思考の糸が、途切れた。
気づいたときには、辺り一帯に響くほどの咆哮を発していた。
そうだ、狂ってしまおう。狂えば考えなくていい。
だがくルってはあの子を守れない。オれひとりではマもれない。
ならば代わりを強制しよう、何人かに、ヒトガタに近いものに。
適当に目についた多眼の竜人、首無し、どろどろしたもの、
そしてあの子の襟首を咥えて背中に乗せる。
そしてそのまま駆け出した。説明の途中だった気がするがそんなことは知らない。俺は狂った。
ある程度離れたあとに三人を脅しつけてあの子を守らせればいい。
うしろから、何かついてくる気配も感じるが気にしない。
何分、俺は、狂っているんだから。
焼きそばパン(50 PS)を購入しました。
焼きそばパン(50 PS)を購入しようとしましたが、PSが足りませんでした。
駄木(50 PS)を購入しようとしましたが、PSが足りませんでした。
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武術LV を
10 UP!(LV0⇒
10、-10CP)
幻術LV を
10 UP!(LV0⇒
10、-10CP)
装飾LV を
15 UP!(LV0⇒
15、-15CP)
料理LV を
5 UP!(LV0⇒
5、-5CP)
ItemNo.5 不思議な石 から装飾『
火打石の指輪』を作製しました!
⇒ 火打石の指輪/装飾:強さ25/[効果1]幸運10 [効果2]- [効果3]-/特殊アイテム
テスタ(181) の持つ
ItemNo.5 不思議な石 から装飾『
火打石のカフスボタン』を作製しました!
ジャノメ(1068) の持つ
ItemNo.5 不思議な石 から装飾『
火打石のネックレス』を作製しました!
テスタ(181) により
ItemNo.4 不思議な牙 から射程1の武器『
竜の鋭爪』を作製してもらいました!
⇒ 竜の鋭爪/武器:強さ30/[効果1]攻撃10 [効果2]- [効果3]-【射程1】/特殊アイテム
アイリッド(1219) とカードを交換しました!
穿孔
(ブレイク)
太陽 を研究しました!(深度0⇒
1)
隠者 を研究しました!(深度0⇒
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ピュリフィケーション を研究しました!(深度0⇒
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エキサイト を習得!
シャイン を習得!
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イレイザー を習得!
光特性回復 を習得!
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