生存 96 日目 天候:晴れ
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【食料消費】 料理判定に失敗… 食料206 を消費しました。
【食料消費】 PetNo.1 カマイタチ
【食料消費】 PetNo.2 ゴールデンハムスター
シュカ「美緒さんは頼れるお姉さんのようで、でもどこか抜けてて、面白かったですよ(笑)100通メッセなんてこともやってましたね…(回想。)あんなのに乗ってくれるの美緒さんだけですv一緒に遊んだりしてくださってありがとうございました(にこぺこ」
シュカ「美緒さんは孤島で、私は生まれ故郷に帰るので…別れ別れですが、でもまたいつかどこかで絶対会いましょうねvそのときはまた100通メッセ目指してv(笑」
イシス(729) からメッセージ
気象学 を訓練しました。(CP- 5 ) 技 コールクラウド を修得しました! 技 ミスト を修得しました!
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叫び声が聞こえる 風雷の忍 風雅(63) のシャウト! 風雷の忍 風雅「主殿ーーーーー! ワイは生きたでーーーー!」
集(264) のシャウト!
麟聖(337) のシャウト!
三船さん(346) のシャウト!
ユイコ(443) のシャウト!
東姫(686) のシャウト!
死色の真紅(688) のシャウト!
紗羅(777) のシャウト!
美緒(797) のシャウト!
ゼヴィ(1321) のシャウト!
ウィラード(1788) のシャウト!
アフロな荷物(1891) のシャウト!
ミーア(1909) のシャウト!
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創られた幻の島が、強い光を放ちつつ少しずつ消えていきます。 唯一残るのは島の本当の姿、小さな、ひとつの島。 そして貴方は想います、これからの自分の居場所・・・ 本当の島 「…ふぇ?」 大半の遺跡が海に沈み、すんでの所でからくも地上に逃れたのが昨日の事。 からくも…とは言っても、美緒としては気付いたら声が聞こえて、気付いたら外に放り出され、気付いたら海に落ちて今の場所に流れ着いたと言ったほうが正しいが。 だが、少なくともあのまま地下に居たら…ぞっとしない結末が見えて居ただろう。 と、いう訳で、とりあえずは今は五体満足で居られている。 …だが、現状は悪化していると言っても過言ではなかった。 眼前に広がるのは死の臭い漂う荒野。 そこに居る獣は、今まで居た場所とは比べ物に成らない程凶暴化していた。 そして何より空は赤く染まり、その状況が改善されて居ない事は明確だった。 そんなこんなで昼までの行動を終えて、美緒は先ほどまで休息を取っていた。 今の状況が改善されない以上、何が起こるかは分からないから。 相方である麟聖が音信普通である事は心配であったし、一人ではどうにも成らないのかもしれないとは思っていたが、だからと言って何も対策をしないほど無謀でもなかった。 …そして今、美緒は違和感を感じ飛び起きた。 「空の赤が、消えて行く…?」 そう、先ほどまで覆っていた空の赤が、正常な色に塗り替えられて行く。 そして、それと同時に声が響き渡る。 ”災いは消滅しました・・・・・本当にありがとうございます。しかしもう余力も僅かです、私の創りだした島は徐々に崩壊してゆくでしょう・・・。エージェント達も元は私の一部・・・、既に私の元に還りました。” ”おぉっと、ちょっと待ってください。私は還ってはいませんよ?お忘れですかぁ?” ”・・・榊さん。そうでしたね、貴方は還るはずがありませんね。御協力、感謝しています。” ”そうですともッ!この島の危機を初めて知ったのも、宝玉の噂を世に広めまわったのも、温泉を掘り当てたのもッ!!全て私なんですからッ!!エージェントとしてもなかなかの名演技でしたでしょうッ!?” ”えぇ・・・。何から何まで、本当に感謝しています。” ”礼なんてっ。ただ私が古代遺跡を己の命より大切にする素晴らしい探検家だっただけですよ。・・・まぁ、見返りはキッチリ戴いていくつもりですがねッ!” ”・・・知っているのですね、私もその存在は知っています。できるならそれを御礼として用意したかったのですが・・・残念ながらそれは人工物、島のものではありませんので制御できないのです。” ”いいのですよ。私は探検家なのですからッ!!” ”・・・皆さんに謝罪致します。彼に広めさせた噂、宝玉の伝説は・・・・・・全て偽りです。手にある宝玉も存在した遺跡も、私が創り出したものです。全ては先にあるこの島への災いを消してもらうために私が用意したものです。皆さんを利用してこのようなこと・・・、申し訳ありません。―――ただ・・・” ”・・・この島にはそれらの宝玉伝説に近いものが存在する、というわけですよ。まぁ、私の目的の半分がそれだったりしますがねっ!災いも消えた今、またゆっくりと探索を再開できるというもの・・・・・・―――おっと、貴方達がライバルということになりますかなっ?ゆっくりはしていられませんなッ!!” ”探索をする方は良いですが・・・・・・、探索を望まない方もいらっしゃるでしょう・・・。私では宝玉の伝説の一部のような『願いを叶える』といったことはできませんが、皆さんを島の外へと運ぶことなら、できます。―――――想い描いてください、貴方の帰る先を。この島の探索を続けるのならこの島を、そうでないのなら貴方の望む場所を。” ”私はもちろん、留まらせていただきますよ。ここからが本業ですからね。” ”皆さん本当に・・・ありがとうございました―――――” その、響き渡った音は、恐らく真実を示して居るのだろう、と美緒はどこかで直感していた。 上手く説明は出来ないが、周囲に満ちている雰囲気は、安息を取り戻しつつも終焉を向かえているようで。 だが…美緒には一つだけ、気に掛かる事が出来ていた。 「私、てっきり榊さんがラスボスなのだと思ってましたよ」 「…行き成り何を呟くの、美緒お姉ちゃん」 「だって! エージェントにしてはノリ可笑しいし! そう思いませんっ!?」 「そ、其れは兎も角、美緒お姉ちゃん…よく分からない内に終わっちゃったね」 「はぐらかさないでくださいよっ、…でも、そうですね…結局私達は何もしなかったんですけどね」 「そうだね…あ〜あ、美緒お姉ちゃんともお別れかなぁ?」 「…エルム、一つ聞いていい?」 「…なぁに?」 恐らく、自分の聞きたい事を、エルムは分かって居るんじゃ無いかと思う、其の上で、いつも通りに、いや、それ以上に明るく振舞うエルム。 「…エルムは、どうなっちゃうの?」 「……………」 「……………」 数分の、沈黙。 あるいはそれは数秒程度のものだったのかもしれないが、美緒にはそう感じられた。 そして、エルムから帰ってきた言葉。 「…わかんない、かな?」 「…そう、ですか」 「うん、私、美緒お姉ちゃんと合う前までのこと、はっきり言って殆ど覚えて無いから」 「…そう…」 「…うん、もし、私が島の一部だって、はっきりと自覚してたなら、ちゃんとした答えが出せるんだけど…」 「…」 「…でも、ちょっとだけ希望を持っちゃうんだよね、もしかしたら私も島の外からきたんじゃないか、だから私も帰れるんじゃ無いか、って」 「…」 「…だって、私は、私で、私はやっぱりエルム以外の何者でも無いんだと自分でも思って、でも、…ご免、自分でも何が言いたいのか分からなくなっちゃった」 「エルム…」 「ご免、大丈夫、私は、…うん、これが言いたかっただけ、…それより、美緒お姉ちゃんはどうするの?」 「…私、ですか?」 「うん、だって、良く考えたら私、美緒お姉ちゃんが此処に来た理由、知らないよ?」 …そういえば、と美緒はちょっと考え込んだ。 「…ええ、知るわけありませんよ、一度も言っていないような気がしますし」 「うん、って言うかそれどころじゃない感じもしたしね」 「…そうですねぇ…私、ですか、私は…」 また考え込む美緒、そして、出した結論は。 「…やっぱり、宝玉に願いを叶えてもらうことですよね」 「本当に?」 「なんでそこで疑問系なんですか」 「だって、その割にはあんまり真剣に探索してなかったような気が…」 「だって、滅茶苦茶眉唾も良いところじゃないですか」 「…言ってる事が前後で矛盾してる気がするよ…」 「細かいところは気にしちゃいけないんです、人生大まかに生きれば良いんです」 「それ、何か違うような気が…」 そう、別にそれが当初の目的と違っていても別に良い、だから…。 「やっぱり私は、島に…本当の島に残る事にします」 「そっ、か…それじゃ、此処でお別れ、かな?」 「…そう、なりますね」 「私は、ね、やっぱり夢を見てみるから」 「私も、夢を見るようなものですけどね、方向は違えど」 美緒は、本当の島にある『何か』と言う夢を求めて。 エルムは、外の世界と言う夢を求めて。 「でも、美緒お姉ちゃん、大丈夫?」 「大丈夫、って、何が?」 「だって、私の覚醒が無くても、戦い抜いていけるのかなぁって」 「…軽く盲点でしたね、それ、でも、大丈夫ですよ」 「え? 何で?」 「なんとなく、です」 「大丈夫かな、本当に…」 そう、大丈夫です、と自分に言い聞かせるように呟く。 それは、驕りとか、そういったものではなくて。 ただ、何とか成るという、漠然とした感覚であっても。 「…えっと、それじゃ、私は他の人たちに挨拶してきます」 「うん、それじゃ…お別れ、だね」 「…ええ」 そう言って、振り返って、エルムの、自分が向いている方向に歩き出す気配を感じて。 …それを感じたら、何故か、その言葉がすっと出てきていた。 「エルム、私…忘れませんから、貴女の事」 「うん、…有難う」 ─────── 「シュカさん! 大丈夫ですかっ!」 「あ、美緒さん!」 美緒が目指した場にいたのは、「ベトルーシュカ=フェストラーリ」、美緒と行動を共にしていた人物の一人であった。 「…あれ? エルさんは?」 「えっと、わからないです、御免なさいにゃ」 「…まぁ、流石に何だかんだで無事だと思いますけどね」 他にも、今は此処には居ないが、白魔術を操る「エル=レイラ=ライラ」と言う少女、そして、オリシスを経営していた女性「イシス=バーソロミュート」と、途中からの美緒の相方である「蒼 麟聖」と言う5人で旅をしていた。 「で、どうしたんですにゃ?」 「ええ、シュカさんも聞こえましたよね? あの声」 「…はい、ちょっと前に聞こえてきた声ですよね?」 「ええ、で、シュカさんは如何するのかって聞いておきたくて」 その一言に納得したように頷くシュカ、そして、少し考えてから切り出す。 「私…は、帰りますにゃ、美緒さんは?」 「私は、この島に残ります、やっぱり気になるじゃないですか、…それでは、此処でお別れ…ですね」 「そうですね…名残惜しいですが、此処でお別れですにゃ」 「そうですね、私も一人で頑張っていかないと」 「あれ? 麟聖さんはどうしました?」 「見当たらないんですよ、…まぁ、麟聖さんのことですし心配はしていないんですが」 そういいながら美緒は空を見上げた。 満天を瞬く星々、正常な色を取り戻した島の空。 …そして、その存在を終えようとしている島。 「…また、会えるといいですにゃ」 「そうですね、きっと会えますよ、時間は掛かっても、きっと」 「…そうですにゃ」 「それじゃあ、私は他の人たちを探しますね」 「はい、頑張ってくださいにゃ」 挨拶を交わして、美緒はその場を後にした。 ─────── 「うーん、見当たりませんねぇ…他の人」 あれから数時間探し回ったが、他の人物は見当たる事は無く、美緒はベースキャンプに戻っていた。 「…流石に、なんだか疲れました…でも、終わったんですねぇ」 この島に来てから、様々な事があった。 何だかんだで、出会いと別れを繰り返しながら、それでも一日、一日を確実に過ごして行った日々。 「…もう、3ヶ月近くもこの島に滞在してるんですよね」 その毎日が怒涛のようで、時に飢え掛け、時に仲間とはぐれ、時に助け合いながら生きてきたその日々は、でも、決して辛い記憶だけではなかった。 「ふわぁ………眠いです…明日に備えて寝るとしましょう…」 ─────── そして、翌日朝。 昨日の夜とは違った空気が、その場には纏われていた。 …周囲の気配が若干薄くなっている感じがするのは、昨日の言葉を聞いた事による考えすぎなのでしょうか、等と美緒は考えていた。 「…行きたい場所を、思い浮かべるんでしたよね」 そう呟き、目を閉じてから…不意にそれを思い出す。 何気なく、美緒はその自分の翼を具現化する。 今まで隠していた、蝙蝠のような、その翼を。 自分がサキュバスの血を引くという、証の一つを。 「何で隠してたんでしょうね…私は」 何となく、そんな事を自問自答してみる。 島に来た当時は、翼を出す事すら考えられなかったのに、今、気づいたらその行為に躊躇う点は何も無かった。 そのまま、翼を具現化したまま、その場所を思い浮かべる。 …真の孤島、その姿を。 「来たばかりのころの私では、こんな事思い浮かべなかったんでしょうけどね…」 目を瞑ったまま思い浮かべる美緒が呟いた言葉は、確かに的を得ていた。 少なくとも、好奇心を満たす為に島に移動するような事はしなかったと思う。 …でも。 「やっぱり、なんとなく、此処まで来たんだから、頑張りたいですよね」 ─────── 気づいたら、周囲の景色は一変していた。 何処かの砂浜のような場所に自分は立っており、同じように周囲にはたくさんの人が立っていた。 「ひょっとして、此処が本当の島?」 なんとなく呟いて、周囲を見渡してみても、その意見を否定する材料も肯定する材料も見当たらなかった。 …まぁ、暫く歩いていけばわかるでしょう、等と考えながら、美緒は歩き出していた。 「…大丈夫ですよ、エルム、私一人でもどうにか成りますよ」 自分に言い聞かせるかのように、再び呟く美緒。 「だって、私もあの島を生き抜いてきた一人なんですから、何とか成らないわけじゃ無いはずです」 右手を、固く握り締めて、でも、確かに一歩一歩、前に進んで。 「さぁ…頑張りますよ! 目指すは、遺跡の奥の『何か』っ!」
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最後に、島内トーナメントおよびキャラクターランキングを実施します。 それらの詳細は 島内トーナメントは こちら キャラクターランキングは こちら を参照してください。
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