ジュリエッタの一週間

「ああ、戦場で見る魔法のような威力のものではなくて、火花や灯りが魔法で出せたら便利だろうさ。

剣や、盾は僕自身が半人前だから人に教えることは出来ないけど、本でよければいつでも貸せるよ。」

「さすがに一度じゃ食べきれないから物持ちの食べ物と交換したりするけども。
･･･でも他の人より大食だというのは否定出来ないな。」

「ジュリエッタも来てくれていたね。
イベント等は敬遠しがちだったけど悪くはないものだ。
次はもう少し積極的になろうかな。

ドレスか、今まで着たことがないな。
男装なら元の世界で何度かしたことがあるけれど。
興味がないこともないけど、僕には似合いそうに…
それに、たぶんサイズがないさ。」

「･･･ああ、何度でも食べたい。

そういえばジュリエッタはどうするんだい？
この世界にとどまるのか、元の世界に戻るのか。
僕は残るつもりだ。最期まで見たいからね。

君がどちらを選ぶにせよ、今までありがとう。
今まで同性の友達がいなかったのですごく嬉しかった。
また、逢えたらいいな　ジュリエッタ。」

「わ！丸い！！（駆け寄ってきて、ねこさんを見つめる）
…あ、ごめん、通りすがりに丸いとか言っちゃって。この子かわいいね。
ええと、お姉さんも、ここで頑張ってた英雄さんだよね。お仲間だね！
…えっと、今更だけど…あたしはファラールって言います。
会えたらまた会おうね。どこにいても、元気でいてね。
じゃ、さよなら！（手を振りながら駆けていった）」