ルーシィの一週間

「そうね。負けて帰るなら仕方のないことだけど、相手に尻尾巻いて逃げるのは格好悪過ぎるわね。
考えてることが同じで嬉しい（柔らかく笑って）

私たちの依代は丈夫にできていないから、斃れやすいのよね…。
他の人に守ってもらうか、自分のスキルで身を守る、くらいしか生き延びる術が思いつかないわ…。

技の訓練大変そうね。
でも、鍛え上げられた一撃お見舞いすることが間接系の本領だと思うわ。
相手も強いから一撃で倒すのはなかなか難しいことだけど。
敵より先に動ければ一矢報いることもできるけど、これもなかなか難しいのよね（ふぅ、と溜息を吐く）
」

「…貴方がいると、不思議と戦場の士気が上がっていくのよね。
少なくとも私はそう感じてる。
貴方が他の人を庇って、パーティの中に連帯感とか生まれているような…。
ルーシィは、その、昔から戦場と似た所なんかにいたのかしら？
えっと…答えられないならこの問いは忘れてね。
あまり、この世界に来る前のことを話したがる人もいないと思うのよね。



」

「にゃんこ可愛い過ぎるのよね。
撃つ、なんてこととても出来ないし…。むしろ、にゃんこに殴りかかる仲間を撃ちかけたこともあったり。
あ、…これは秘密だからね（真顔で唇の前に一指し指を立てる）
にゃんこから目を逸らしても、鳴き声を聞くと、浮ついたようになって気がつくと斃れているのよね…。
にゃんこよりもっと可愛いものが戦場に居ればいいのかしら。
」

「出来れば、生き残れるように頑張りましょ。（微笑んで頷く）
二人一緒に残っていられれば、尚いいんだけれど。

連携射撃が成功すれば、敵も一撃で倒れることが多いわね。
ひいては、自分の生き残る確率も上がるわ。
スナイピングとディザームは自分の力だけが上がるけど、支援・連携は味方の援護ができるから楽しいのよね。
自分も仲間の役にたってるわね、ってちょっと誇らしかったりもするしね。」

「いいえ、変な意味なんて特になかったと思うわよ。
ただ、なぜ『藍夜』ってつけたのか私にもわからなかったけど。
…今ならわかる気がするわね（藍に染まった前髪を弄りながら）

それじゃ、名前に相応しくなるように優しくなるよう努力しようかしら。
…ありがとう（少しはにかみながら笑う）
私の名前はね、わざわざ山篭りまでして祖父がつけてくれたの。
ルーシィの名前はどなたがつけたのかしら？
」

「ごめんなさい、少し間が空いちゃったわね。
まさか学院に入る為の入学手続きに数ヶ月も待たされるなんて思わなかったわ。
」

「
ルーシィ、貴方も元気にしてた？
貴方はいい所のお嬢様みたいだから、ここ数ヶ月は辛かったんじゃないかな、って心配になってたのよ。
…あ、悪い意味じゃないわよ？
」

「
…でも、学院ね。
私には余り縁が無い場所だったけど、どんな場所なのかしら。
」

「
と、若干期待が混じった想像を膨らませている。」