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Diary | ||
カレイディアの大気に満ち満ちている霊素とやらを取り入れて身体を癒す。名前もしらない戦士のこの依代は、そういうところに優れていた。体の外見は俺の魂のものに上書きされちゃいるものの、こいつの中にいると妙にまわりの風景の些細なことがいちいち目に留まった。それはたとえば風向きの変化だとか、空気の湿り気だとか、動物の糞だとか……もとよりそういうものに無関心でいたわけじゃないが、俺にとっての外界への興味はどちらかといえば実際上の必要のものだった。例えば周囲に肉食獣がいないか、飲み水はあるのか、獣の通り道のほかに人の通った跡はないか。だがこの依代の両の目を通してみる景色には、少なからず愛が込められていた。霊素をやどす世界のなべてに対する愛だ。それが結局のところ力にも繋がっている。悪い話じゃないと思ってそのままにしている。依代は魂の乗り物といえ、魂の側から依代に影響されることもある。向こうにしてみりゃ一方的な相棒意識なのかもしれねえが、それはそれで悪くない。 俺の故郷じゃ禁忌の技とされていた格闘家の甦りに見た目は似ている。リヴァイヴァル。不死鳥の名を受けた英霊を下ろした、ごく一部の格闘家にだけ触れることを許された禁忌。炎を媒体にして立ち上がるそいつらは、人数としちゃ少数派だったが、不可逆なはずの命を逆転させる数少ない技がずいぶん印象的だったのを覚えている。それは結局のところ自分の命魂を反転させるに留まった訳だが、死からの恢復というのは当時俺たちの多くが憧れ口笛を吹いても不思議ないメタファーだった。 口の中に溜まった血を濯いで吐くと、しゃりという砂のような音とともにきらめく欠片が地へ広がった。赤い魔石のきらめきだった。召喚士の手の固定を経ていないからだろう、ほどなく色は喪われ灰のような砂利が血の赤に塊のようにうずくまるばかりとなった。この依代は、結局のところ、霊素というやつでできているのだ。懸けているものは肉体でさえなかった。これは世界による世界のための戦いであり、依代はそれを遂行する仮初めの戦士にすぎなかった。俺たちの魂もまた。エトランジェとよばれる血を媒介のように必要として、しかしそいつはベクトルを決める最初の一撞きから後は力学の通りに運行する世界の運命だった。俺はその運命のなかでなにかを為すだろう。だがそれが一つの運命である以上、為すのは必然だ。俺はそこから恐らく何かを読み取る必要があるだろう。その運命を俺自身の運命として獲得するために。 |
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今回の滞在 | ||||||
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