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Diary | ||
『今のアタシはアタシじゃないの?じゃあ本当のアタシは何処にいるの?』 http://king.vs.land.to/127_500_diary.jpg 昨夜寝所を訪れた少女の言葉が脳裏に蘇り、書き物の為に走らせていたペンが勢いを失い、やがて止まった。 工房の強化を新たに受け付ける前日、習慣としている過去の顧客の持ち込んだ装備の細々とした情報を書き綴っていた帳面へ視線は置いたまま、己の意識が別の場所へ向かうのを頭の隅でもう一人の己が眺めている。 この所、断片的に浮かび上がる過去の記憶に引き込まれる瞬間がある。 この場に居て文字を綴っている己と、酷く曖昧でいて鮮烈な記憶の欠片の中の己と、どちらが本来の自分なのか、何が妄想で何が現実に起こっている事であるのか、それらが混ざり合い、判別出来ぬようになる時間は、ごく短いものであるが確実に存在しており、そして最近その領域を広げているように思える。 ───例えば、あの魔具を扱う職人。 アルケミック工房を運営する際に妄想の中から訪れる職人が工房に魔法陣を敷き、甘い香を焚きしめて準備を進める様子へと視線を移す。 我の知識の中にない魔術を行い、我の扱えぬ魔力を増幅させる道具を鍛える、あれは一体何者なのだろうか。 はじめて呼び出した時から付き纏う疑問は、先日の振る舞いを以って更に大きく膨れ上がる。 頭からすっぽりとヴェールを被り、その性別すらも判別出来ぬようになった職人──と云うよりも、魔術師そのものに見える──は、我の視線等気にせぬ様子で淡々と作業を進めている。 はたしてあの出来事自体が現であったのか、妄想の中でのみ行われた事なのか、 「まるで胡蝶の夢だな」 もやもやと凝る物思いに頭を振り、帳面を閉じて立ち上がった。 このままでは己自身が夢で蝶となったのか、蝶が夢を見て今自分になっているのかわからぬようになった男のようだ、と馬鹿馬鹿しくなったのだ。 「王、お出かけですか」 問いを投げ掛ける職人の声音は男のものとも女のものとも判らぬ。 あのヴェールの中には先日の女が居るのかも知れないし、我に見覚えの無い何かが居るのかもしれない。 否、中に何が隠されているのか判らぬのは己自身も同じ事か、と可笑しさが込み上げて来て、思わず失笑した。 「──王?」 訝しむ呼びかけに「否」と首を振った。 「昨夜寝所にまぎれ込んだ子供の様子を見て来る。 随分寝坊しているようであったが、今頃は腹が空いて目を覚ましている事であろう」 職人に言い残して部屋へ戻った我が見たものは、熱を出して赤い顔でうなっているアリスの姿であった。 全く、子供はこれだから嫌いだ。 放り出すわけにもいかぬではないか。 |
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今回の滞在 | ||||||
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Message(Personal) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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Message(Linkage) | ||
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召喚士におねがい | ||||||||||||||||||||||||||||
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レベルアップしました
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アイテム工房(支払&次回の予定) | ||||||||||||
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攻略の時間になりました!! | ||||||||
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