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Diary | ||
ここの所、戦の後によく見る夢がある。 戦いの後の疲労感からか、深い泥の中へ引きずり込まれるように眠りの中へと堕ちた我は薄靄の中を彷徨い歩いている。 遠くで揺れる赤い光は炎だろうか。 時折靄の合間に覗く禍々しい黒い十字、遠くから聞こえる怨嗟の叫びが纏わり付くように我の歩みを鈍らせる。 あてもなく往く内に白い帳の合間から大きな館が現れ、吸い込まれるように我は扉を開くのだ。 館の中には一人の女が居り、我を迎え入れる。 金糸のような艶やかな髪、磨き上げられた翠玉を思わせる瞳、恐ろしいまでに整った美貌の───名も知らぬその女が懸命に我に何かを語り掛けている。 薔薇色の唇から紡がれる言葉は音となって響いては来ず、我の言葉もまた彼女に聞き取る事は出来ないようだ。 伝わらぬ言葉のやり取りに落胆した気持ちで、気付いたら己の寝台の中に居る。 そしてその夢を見た翌朝は決まって頭が重い。 戦場で負った傷の所為で血が足りぬのであろうか。 「機嫌直したんじゃなくて妥協! そ、そうよ、」 ふと、肩の上に腰を下ろして偉そうに腕組みをした妖精との会話中にあの夢を思い浮かべていた己に気付く。 あれは我の記憶に刻み込まれたものなのか、それとも普段起きて思い浮かべる妄想の延長線上にある何かなのか、それすらもわからない。 わからないからこそ、時折こうして我の思惟を占領している。 半ば以上、ちぇる子の言葉を聴いていなかった事に申し訳ないとは思いつつ、適当に受け流していれば「あれ?」と妖精が小首を傾げる姿が目に入った。 「だからそのようなわざとらしい仕草、我は好かぬと云うておろうが」 「ち、違うわよー!?今のは可愛らしい仕草☆とかじゃなくて! 玉様何かここ、変な痕があるんだけど」 妖精は、スカートを捲られた事をあれこれと批難がましく騒いでいたわりには「朝起きたらカーテンを開ける」ような気軽さで白いベールを捲り、己の首筋を覗き込んでいた。 「ああ、それか。 虫刺されだ」 二つ並んだ小さな痕跡は僅かな痒みがあるが大して痛むわけでもなく、腫れも収まりつつある。 薬を塗る必要もないだろう、と放置したそれが物珍しいのか、ちぇる子はしげしげといつまでも眺めていた。 「それよりもちぇる子、マスカットだか何だか知らぬがあの者達の誤解を解いておかねばなるまいな」 妖精がぎゃんぎゃんと騒ぎ立てたおかげで、周囲の通行人達に「あの妖精、パンツ覗かれたらしいよ」とひそひそ噂されているのだ。 側近を名乗るこの娘の名誉の為にも我は弁明してやらねばなるまい。 「えっ!? でもこれ、なんか噛まれた痕っぽいんだけどー?」 「だから、虫にであろう」 そうじゃなくて、とか何とかごちゃごちゃと云っているちぇる子を尻目に、我は拡声器を取り出して、誤解をしているであろう民衆達に側近の実態を発表する事にした。 『皆の者、よう聞くが良い。 妖精は下着などと云うものは履いていない、 スカートの下は丸出しである』 「ちょ!!?バッ……玉様ーーーーー!!!!????」 臣民に正しい情報を行き渡らせると云うのも王の務めの一つであるからな。 これでちぇる子への誤解も解けよう。 (なんと妄想ではありません) |
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今回の滞在 | ||||||
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Message(Personal) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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Message(Linkage) | ||
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召喚士におねがい | ||||||||||||||||||||||
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攻略の時間になりました!! | ||||||||
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