 | 後期学園生活 12日目 |
|
| Diary |
「・・・うーん。」
改めて自分でガラスをいじってみると、技巧の稚拙さはともかくとして、いわゆる”光”が足りない気がしている。あの装飾屋さんで見た髪飾りは、透明でとても光を通す、美しいものであったことを覚えている。それに比べて、自分の作ったものはいまいちそういう”繊細さ”に欠ける気がする。
いやいや、それは技巧のせいなのだ、私はまだまだ未熟で・・ 鍛錬を積んでいけばああいうのができるようになる。今はとにかく気が向く間、ずっと創り続けていればいい・・・ そう、考えていた。だけど・・・
「うぅむ・・ おぬし・・・ なかなか厄介な問題を抱えているようだのぅ・・ その闇を晴らす事・・私にはまだできそうにないの・・・」
もちろん、会ったわけでもなければ話をしたわけでもない。・・・ただ、夢で見ただけだ。自分がこれだ！と思って作り上げた飾りを付けて店を訪れる自分。この前のようにふらっと現れた彼女が、いきなり私にそう告げたところで目を覚ました。考えてみると、それなりに現実感がある。はっきりと覚えているのだ。私は作りかけていたものを、ついそこに放り投げてしまった。
いろいろなことを聞かされて、いろいろなことがあって、私の中ではまだ整理しきれてない。まるで混沌として頭の中を駆け巡っている。装飾作りは、作り手の精神状態が安定しているほどいいと言う。魔石はその逆なのだそうだ。そういう意味では今の私には魔石のほうが向いているのかもしれない。もちろん、似ているとはいえ魔石を作る技術は私には全くないのだから、そんなことは言ってもしょうがないのだけれど。
ともあれ、私は当初の目的（いや、もともと目的なんてあってないようなものだが）にしたがって、一週間ほど滞在したこの街を出ようと決意した。泊まっていた下宿に戻って、荷物をまとめて挨拶して。自分でも焦りすぎじゃないかと、まるで逃げ出すような勢いで、気付いたらもう街道に出ていた。作ったものは全部おいてきた。・・・どうせ何一ついいものはできちゃいないんだし。
実際、私のやってることは不毛なのかもしれない。やろうとしていることは。それを見て誰が喜ぶだろうか？自己満足？それは結局、自分の身さえも汚す。姉はすばらしい人間だったと思う。彼女が葉主の紋をついで、私は家を出て装飾屋さんになる。いや、違う。私はこのままじゃ何にもなれない。どこかにひっかかってる。とどまってる。それを払わない限りは装飾さえ作れない。
どうすればいい？ 私は過去を忘れることなんかできないし、それが二度とぬぐえない傷を残してるなら、憎しみを抑える強さももってない。なのにもかかわらず去勢を張る？
いや、やめだやめだ。
本当は姉を探す道程で、こんなものは捨てられると思ってた。思い上がりかもしれないが、そのときは確かに自信だけはあった。
今とは違う。今はその自信さえなくしてしまった。私は何をしてるんだろう。それだけで足がすくんで動けなくなるように。
私はなんで装飾屋さんにも、剣士にもなれないんだろう。何が私を塞き止める？
「真っ白、に・・・」
願うなら全部忘れたい。
私にとって闇は心の癌だ。全部消えてしまってほしい。いいものも悪いものも思い出も光景も、姉も妹も父も母も、全部記憶の中から消えてしまえば・・・
・・・消えてしまえば？ そしたら私はなんになるんだろうか。文字通りただの空虚じゃあるまいか。
・・・思考が堂々巡りを繰り返し、その間、足だけはどんどん先へ進んでいく。気付けば１ヶ月が経ち、私は途方もなく遠くへ来てしまっていた。
・・・ここは港町。
そこらじゅうに張ってあるビラ、どこかで見覚えがある写真。・・・学園？
・・・姉がいるという学園・・ あの学園のことか。
「・・・そうか、島・・島なんだ。自然・・いや、サバイバルの中で、生きる力を身に付ける学園・・・」
・・・なんだ。あれか・・・。 ・・・ここから行く事になってるんだ。・・・でも、私にはまだやることが・・
ビラを手放す、強い風が、落ち葉と一緒にそれを空へと舞い上がらせた。
・・・・・
「・・ぉ！」
「・・ぇ？」
「おぬし・・ こんなところでなにをしているのだ？」
見覚えのある顔、それは装飾屋の少女だった。私がここにいる以上に、彼女がここにいることが不可解に思えた。
「あなたこそ・・・いったい？」
「私か？ 私は・・・」
そういって、肩にかけた大きな鞄から何かを取り出す。・・・手帳？ のようで、何が入ってるんだって位分厚くて硬そうだ。
彼女は両手でそれを開いて、私に見せた。
「・・・生・・学？」
・・見覚えがある、いや。
「私は一応そこで非常勤の教師をやっておるのだ。これから２ヶ月ほどはそこで勤務することになろうかの。」
・・・あの、学園。
「・・・ ・・・ あの。」
「ん？」
「未奈さん、・・姉を・・・・・・ いや、私を、助手として連れて行ってくれませんか？」
ただ思いついたこと。・・・いや、心が推した言葉。
「む、しかしおぬし・・」
「お願いしますっ。何でもしますからっ」
・・・一つ殻の内側から、それを破って出てきたような言葉。私は・・・ 私は思っている。心底・・ただ一つを信じている。
「・・・ふむ。ならば・・」
彼女はまた鞄の中に手を突っ込んでごそごそと何かを探している・・・ ふむ、あった、とつぶやいて取り出したのは、なんとあの時、店先に飾ってあった髪飾り。
「付けてみるがいい。それで判断しようぞ。」
私はその髪飾りを受け取って、
「・・・ふむ。」
何一つ飾りのない、紅の前に輝きを据えた。
・・・この髪飾りを通して、彼女が私の中を見ることはもう知っている。
私は正直まだ、自分の新しい気持ちに戸惑っている、でも、この気持ちが・・・
「・・一つだけ・・ 答えを見出せたようだな。」
・・・心底、自分の心の中から湧き上がるものだと言うことだけはわかっていた。
「おぬしの・・・」
「はい・・？」
「私に”頼る”という事だのぅ、もしかしたら・・ついてこられんかもしれんが・・ それでもいいのかの？」
「・・・ はい、大丈夫です。・・」
「前期過程の２ヶ月、うむ。非常勤教師としての登録、役職は助講師ということでお願いできるかの？」
彼女が学園に取り次いでいる間・・・
私は・・・ 自分の紅色の髪を飾る輝きをただ見つめていた。
・・・白。どこまでも白い色の中、薄い蒼の微光が差している。
・・・姉が本当にそこにいるのかを確かめたい、それが一つ。・・・だが本題はもっと違うところにある。彼女はそれを見抜いていたようで・・
「おぬしの目はまだ、この輝きをすべて見透かすには遠いようだのぅ・・」
突然話しかけられて、驚きながらも、
「・・・すべて？」
「だがの、おぬしはやがて私よりも良い目を持つことになる・・・ 無論、私についてこられれば、だがの。」
「・・がんばりますっ。」
母の面影・・それは、何もかもを見透かすようなその目・・・ 私はまだ学ぶことが多い。それを否応にも知らせてくれた。
私は一人ではどうしようもない。・・・だから。
私は彼女とともに、学園に赴任する。・・・２ヶ月の間、学園で・・ 他の学生たちと同じように、色々なことを学ぼう。
「さ・・ 船が出るぞ。」
おぼろげながら、目標、道を見つけた時、私は確かに少しだけ、心の闇が晴れるかもしれないと思い始めていた。
| Message |
零(187)からのメッセージ
零「ふむ。・・・そうか。まぁ、私は何も言うまいて。それより、くちばしをくれるとかいったな。・・・付加師にとっては、動物の体なんてのはなかなかいい素材になる。後で礼はしよう。」
リフィ(318)からのメッセージ
リフィ「申し訳ないですが、枠の関係で纏めて送らせてもらいます」
| Quick Action / etc |
|
現在の大乱戦チームメンバー ウェイン・ウェイン(505) 桐崎吾守那(523) ヘクター=タラール=レイド(534) 葉月 紅(725) 特に何もしなかった。
|
| Party Message |
あずな「さて・・・ 次こそは移動するぞ。・・・流石にこれ以上のんびりもしていられまい。」あずな「なんとなくだが・・・ 姉は例の国語教師・・あの・・シャレン・・だっけか？」あずな「あれを・・ 嫌ってそうな気がするからのぅ。行くなら応援団・・か？」まいり「西のほう・・・ 前にあの辺を通ったとき、なにやら断末魔のような声が聞こえた気がするんだけど・・・ね。」まいり「とりあえず行ってみようか・・・」
| 第523パーティ・所属メンバー (Before) |
|
| Character Data (Before) |
| ENo.523 桐崎吾守那 | |||||||
| HP | 2016 / 2016 | 1 | 風柳1 | 場所 | C4 ［特殊LV0］ | ||
| SP | 314 / 321  | 2 | 適応1 | 技 | 使用可能技一覧 | ||
| NP | 13 | 体格 | 75 | 3 | 装飾18 | 参 加 団 体 | |
| CP | 42 | 敏捷 | 75 | 4 | 魅惑5 | 0 | 桐崎家の事情 |
| PS | 945 | 器用 | 75 | 5 | 1 | ||
| 業 | 0(0) | 魔力 | 315 | 6 | 2 | ||
| 連勝 | 4 | 魅力 | 247 | 7 | 3 | ||
| 総CP | 431 | 生命 | 75 | 8 | ――― | 4 | |
| 単位 | 1 | 精神 | 75 | 9 | ――― | 5 | |
|  | |||||||||
|
手下No.1 暗井くん（改造済） 体格：114 敏捷：114 器用：141 魔力：60 魅力：60 生命：60 精神：60 物攻LV1 平穏LV1
|
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
 | イベント戦闘 |
|
第523パーティ 所属 † V S †
やさぐれ
 暴れ兎 
Enemy |
あずな「ふふ・・ 準備はよいのか？」くれ「ふぅ・・・ つきが騒ぐ前に倒すか。」つき「・・よけいなお世話だよっ」
暗井くん（改造済）「オレらにたてつくと・・・・・・地獄見んぞ！！あずな「・・・ちょっと言い過ぎでないかのう・・・」
やさぐれ「あーもうやってらんねー！」
BATTLE START!!
暗井くん（改造済）は少しはやる気だ！(実力発揮70％)
非接触フェイズ
|
あずなの攻撃！
あずな「うぬ、芳しくないのぅ・・」ブレス！！
あずなに祝福を追加！
まいりに祝福を追加！
暗井くん（改造済）に祝福を追加！
あずな「蓄えておかねばな。」ソウルブレン！！
あずなのHPが148減少！
あずなのSPが60増加！
非接触フェイズ
|
まいりは祝福されている！
まいりの攻撃！
つき「先手必勝っ！」くれ「当たれ・・・！」
ホーミングミサイル！！
暴れ兎に544のダメージ！
暗井くん（改造済）の平穏LV1
暗井くん（改造済）のSPが2増加！
暗井くん（改造済）は祝福されている！
暗井くん（改造済）の攻撃！
暗井くん（改造済）「”い・・・いやだ・・・いやだァ！！”と叫ぶなら今のうちだよ？」ラピットファイア！！1
暴れ兎に89のダメージ！
やさぐれは攻撃を回避！
非接触フェイズ
|
あずなは祝福されている！
あずなの攻撃！
あずな「先手を打つのも悪くはないのぅ。」ホーミングミサイル！！
暴れ兎に710のダメージ！
まいりは祝福されている！
まいりの攻撃！
くれ「もう一発！」つき「ふっとべーっ！」
ホーミングミサイル！！
暴れ兎に531のダメージ！
（まいりの祝福の効果が消失）
暗井くん（改造済）は祝福されている！
暗井くん（改造済）の攻撃！
暗井くん（改造済）「時間だ、”エロヒムよ・・ エサイムよ・・・”の準備はいいかい？」ラピットファイア！！2
暴れ兎は攻撃を回避！
暴れ兎は攻撃を回避！
（暗井くん（改造済）の祝福の効果が消失）
非接触フェイズ
|
戦闘フェイズ
暴れ兎の物攻LV1
暴れ兎の物理ATが上昇！
暴れ兎の物防LV1
暴れ兎の物理DFが上昇！
暴れ兎の活力LV1
暴れ兎のMHPが上昇！
やさぐれの物攻LV1
やさぐれの物理ATが上昇！
やさぐれの魔攻LV1
やさぐれの魔法ATが上昇！
やさぐれの回避LV1
やさぐれの物理EVAが上昇！
やさぐれの魔法EVAが上昇！
暗井くん（改造済）の物攻LV1
暗井くん（改造済）の物理ATが上昇！
まいりの活力LV2
まいりのMHPが上昇！
あずなの体力LV2
あずなのMSPが上昇！
TURN 1
|
やさぐれの攻撃！
まいりに215のダメージ！
暴れ兎の攻撃！
パワフルタックル！！1
まいりに396のダメージ！
あずなは祝福されている！
あずなの攻撃！
あずな「一歩でもひいたら・・ 辿り着けぬからのぅ。」マジックブースト！！
あずなの魔法ATが上昇！
暴れ兎に500のダメージ！
（あずなの祝福の効果が消失）
まいりの攻撃！
まいり「これが俺たちの炎の色だっ！」ショック！！
暴れ兎に467のダメージ！
つき「終わりかなー？」暴れ兎のSPDが低下！
暗井くん（改造済）の攻撃！
暴れ兎は攻撃を回避！
暴れ兎が倒れた！
TURN 2
|
やさぐれの攻撃！
あずなに229のダメージ！
あずなの攻撃！
必殺技が発動！
あずな「これ以上費やすつもりはないのでな。」輝禍！
あずなのHPが285減少！
あずなの魔法ATが上昇！
やさぐれに884のダメージ！
まいりの攻撃！
必殺技が発動！
まいり「これでお終いだっ！」紅夜！
やさぐれに572のダメージ！
やさぐれのMHPを奪取！
やさぐれの物理DFを奪取！
やさぐれの魔法DFを奪取！
やさぐれのSPDを奪取！
やさぐれの攻撃！
やさぐれ「お前を殺して俺も死ぬッ！」ワン・オン・キル！！2
まいりに621のダメージ！
暗井くん（改造済）の平穏LV1
暗井くん（改造済）のSPが2増加！
暗井くん（改造済）の攻撃！
クリティカル！
やさぐれに141のダメージ！
あずなの攻撃！
やさぐれに448のダメージ！
あずな「そろそろ終わりかのぅ。」やさぐれ「どうせこうなんだよ！」やさぐれが倒れた！
あずな「吾守葉よ。 ・・・待っておれ。」まいり「少しは・・・ 強くなれただろうか？」暗井くん（改造済）「オレか・・・オレは・・・暗井だよ。」
戦闘に勝利した！
425 PS、 15 CPを獲得！
あずなは 楔石 を入手！
まいりは 脚 を入手！
やさぐれ はあずなに魅惑されている！
| Normal Action / etc |
|
装飾 のLVが1上昇しました。(- 18 CP) 装飾 のLVが1上昇しました。(- 19 CP) 装飾 のLVが1上昇しました。(- 20 CP)
オーバードライブ を習得！
桐崎家の事情 の活動をしました！
桐崎家の事情 の活動をしました！
桐崎家の事情 の活動をしました！
桐崎家の事情 の活動をしました！
リフィ(318)から 200 PSを受け取りました。 エレイナ(1677)から 400 PSを受け取りました。
ダイコン を買いました。(- 100 PS)
零(187)に くちばし を渡しました。 零(187)のItemNo. 6 石英 から 藍の牡丹 という 装飾 を作製しました。(- 300 PS) エレイナ(1677)のItemNo. 14 黒い石 から 黒猫耳カチューシャ という 装飾 を作製しました。(- 300 PS) CPが 41 増加しました！ NPが 1 増加しました！
暗井くん（改造済） のCPが 22 増加しました！
手下No. 1 として やさぐれ を迎え入れました！
暗井くん（改造済） と別れました。 まいり(725)を同行者に指定しました。
|
| 手下可能リスト |
|
| Shout!! |
|
たくさんの叫びが聞こえてきます。 |
| Event |
|
|
八百屋屋台には新鮮な野菜が並んでいる。 「オラァ！今日も野菜達が元気してっぞォッ！だが明日は分からねぇ！これって悲しい事だと思わねぇかァッ！？少しでも同情したなら買っていきやがれ！俺の酒代出せやァァッ！」
|
|
それはそうと何者かと遭遇しましたよ！？
|
| イベント戦闘予告 |
|
第523パーティ 所属 † V S †
やさぐれ
やさぐれ
Enemy |
| 第523パーティ・所属メンバー |
|
| Character Data |
| ENo.523 桐崎吾守那 | |||||||
| HP | 2027 / 2027 | 1 | 風柳1 | 場所 | C4 ［特殊LV0］ | ||
| SP | 324 / 324 | 2 | 適応1 | 技 | 使用可能技一覧 | ||
| NP | 14 | 体格 | 75 | 3 | 装飾21 | 参 加 団 体 | |
| CP | 41 | 敏捷 | 75 | 4 | 魅惑5 | 0 | 桐崎家の事情 |
| PS | 1170 | 器用 | 75 | 5 | 1 | ||
| 業 | 0(0) | 魔力 | 319 | 6 | 2 | ||
| 連勝 | 5 | 魅力 | 251 | 7 | 3 | ||
| 総CP | 487 | 生命 | 75 | 8 | ――― | 4 | |
| 単位 | 1 | 精神 | 75 | 9 | ――― | 5 | |
| | |||||||||
|
手下No.1 やさぐれ 体格：179 敏捷：75 器用：123 魔力：179 魅力：75 生命：75 精神：75 物攻LV1 魔攻LV1 回避LV1
|
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| Next Entry |
|