このまま先に進んじゃっていいのかな・・・？

食べて帰ってくるCPはLvx4CPとなってます。ええ仕様です。

100CPの元手は回収できませんね。

……。

ヘイヘイヘイヘイ毛玉さんヨォ、黙ってんじゃないヨォ早く答えろヨォ

……ええ、基本そのように。
特に肉類はそうですね。放っておけば食べることもできなくなります。
なるべく奪った命は無駄にしたくはないものです。

そこまでするくらいなら、早々に仕留めて魔力の残滓を吸収したほうが早いですね。
得られる魔力の純度こそは落ちるでしょうが、効率と手間を考えればこちらのほうがよっぽどやりやすい。

ああ、それ以上に動物以外の魔力をかき集め蓄える方が良いですね。
元より逃げることの出来ない相手であれば、手間も何もありませんから。

いや、あの、僕魔法とかからっきしなので…

んーでも、もし使うなら…

ここ?

解る解る。例えば中学時代に『すごいことおもいついた』と思って書きなぐったノートじゃよな？
大人になっても大事に取ってあって、ふと掃除した時に見つけてパラパラと開いて思い出す。
うむうむ。ちなの過去を赤裸々に知れて、儂はとっても楽しいぞよ♪

まるで魔導書か何かのようじゃな……。
ふむ。ということは、ちなが一緒にいるところで読むなら巻き込まれず大丈夫、というわけか。
わりと羞恥プレイの極みのような気がするが。

そういえば、妖精はどうやって増えるのかなど気にしたことがなかったな。
えっちを知っておるのじゃから、生物と同じくそれで子を産むのではないのかや。
しかしそうなると、生まれた時から姿が変わらぬ……つまり、大人の妖精が大人の妖精を産むことに？

応援が好きとか初めて耳にしたぞえ。それは、応援という名の暗殺とか云わんじゃろうな。
儂が皆から聴いたフェウは、悪戯した妖精を半殺しにしたり、襲ってきた賊を星ごとぶっ飛ばしたり、
昔は妖精顔負けのやんちゃを色々としでかした、という話ばかりなのじゃが……。

はは、儂はちなほどに破壊的な妖力を持った狐ではないからのう。
幻術化術で誑かす方に特化しておるだけよ。ちなが本気になれば、すぐ抜かれてしまうやもしれん。

ふふ、お褒めに預かり恐悦至極。
ま、半ば本能でやっていることじゃからのう。実はそれほど複雑なことをしているつもりは無いのじゃ。
ただ自然に肩に手を置き、こちらへ寄せて、唇が触れるかどうかの位置で、肌を一瞬こすりあわせ、
互いの衣擦れの音を耳に届かせ、偶然を装い胸を当て、じっと目を見つめ、息を吐く瞬間に唇を――。

儂も妖じゃから体液にはその手の魅毒が巡ってはおるが、流石に蒸留精製したことは無いからのう。
製薬化してみたら、催淫剤がわりにはなるのかも知れん。
しかしちなよ。その薬の精製の為に、なにをどれだけそうしたのじゃ。相当、濃縮されておるように見えるぞよ……。

なかなか届かない、ということは、届くこともあるということじゃろ……。
これ、催淫系というより、もう、洗脳薬といいう気がするぞえ。
まったく、なんちゅう代物を作り上げておるのか。いや、何に使うために作ったのか……。

そこまできつくない、とか、きっと、とか、ものすごく安心できぬ表現が混じっておるのじゃが！？
これでも耐毒性や分解力には自信があるつもりじゃったが、正直本能が『使ったら終わる』ってゆっておる。
だから試したりはせん！

相手側も、そなたらに攻撃を当てるまでが一苦労じゃろ。
ま、儂はぬしらが敵でなくて良かったと心底思うぞえ。
……となるとお仕置き妖精のフェウは、更にとんでもないことになるが。

ここにマッドサイエンティストがいるぞえー！？
楽しいってなんじゃ。誰かで試したりしておるのか。むしろ自分で試しておるのか！？

はぁ、はぁ、はぁ……。ふぅ、……理性のたがが外れたちなは、やはりとんでも無いの。
普段は感情が抑制しておるが、身には妖精仕込みのテクニックが焼き付いておるといったところか。
この責めがあと５分続いたら、正直堕とされておったかも知れぬ……。

生きておるということは、それだけで何かから影響を受け続けておるものよ。
そもそも何万年単位で石化するものを化石というならば、不死の妖精は皆、生きた化石ではないか。

ふむ、そなたらは『取り替え子』をする妖精ではないのかや？
あれは儂的には別に酷いとは思わぬかのう。
人間も、甘い蜜の苗木を掘り起こして己の屋敷に植え替えるもの。妖精もまた、同じ感覚であろうし。

充魔力だけで済むなら、別に協力するにやぶさかではないのじゃが。
そなた絶対、儂が動けなくなったところで別の実験に移行するじゃろ。
嘘はつかないけど大事なことは何も言わないタイプじゃろ！？

宇宙にも自然はあるのか！？　あ、いや、ヒトの手が入っていないものを自然というならあるじゃろうが。
儂なんて地脈の力を動かすだけでも大変なのに、文字通り星の数ほどある惑星の力をようも操れるの。
何かコツがあったりすのじゃろうか。

なるほどのう。儂もよう思うておったよ。
最近の魔術師は詠唱せずに術を使う輩が多いが、セキュリティ無しによく平気で大魔術を使えるな、と。
儂は素養がないから魔術の乗っ取りは出来ぬが、フェウなら楽に出来てしまうのじゃろうな。

そんな訳のわからない魔力の手で、鍋をかき混ぜたりカードゲームしたりするでないわー！？

えっ、その手はほんとに、日常生活を便利にするためだけのものだったりするのかや？

……ちなは大物じゃのう。
というか慣れすぎじゃろ。毎日これだけ過酷な環境に囲まれていれば、嫌でも成長するじゃろうなあ。

ふふ。ならば、ちなに実力を認めさせてみるのも面白いやも知れぬな。
といっても、さてどうするか……。ほのあは、どのような術が得意なのかの。

ふむ、確かに。姿からすれば敏捷っぽくは無いの。
じゃが、場所を動かずして離れた場所へ高速で動くことが出来るという点では敏捷かも知れぬよ。

えっ、鏡月は消すほど出てきたじゃと？　なんという羨ましさじゃ！

む。また声が降ってきた……。……ちな、か？

迷いたくて迷っておるわけではないわー！
意地が悪いとは聴いていたが、想像以上じゃ。
弟妹の修行のために作った、とか聴いた気がするが、ぬしは弟妹に容赦が無さすぎる気がするぞえ。

む？ ……はっ、美味しそうな匂いについ！
しまった、これは罠か！？

ちなめ、料理の腕もなかなかではないか。花嫁修業をしっかり頑張っておると見える。

もう終わり、と思うとなかなか感慨深いものがあるのう。
まったく、ちなもよう儂に付き合ってくれるものよ。
このやりとりだけで、軽い小説程度の文章量ありそうなのに。

……む？　花のような甘く蕩ける匂いもあるな。
とはいえ、さっき食べたばかりじゃからな。満腹の儂に隙はなかった。
（きゅるるるるるる）……出たら何か食べさせてもらおう。

お、光が見えてきたな！
ようやく出口か。まったく、飽きさせぬ仕掛けをたくさん作ってくれたの……、う……？

って、出口の光じゃなくて白色の火球！？
近づいてきた！？　最後の最後になんちうものを仕掛けておるのか！

抜けたー！！！

鏡越しでも魔眼が仕掛けられるようになれば、もう殆ど死角が無くなりそうじゃな。
眼鏡越しはどうなのじゃろう。
最近はコンタクトレンズに魔眼殺しを仕掛けて、術が通らぬようにしておる術師も多そうじゃが

ふむ。……じゃあ、試してみるかの。

ちな、ちなや。ほれほれ、こっち、こっちじゃ。
ああ大丈夫。さっきの話は他の者に話したりはせぬから。だからほれ、ちょっと儂を見てみるといい。

そう、"此処"は故郷。いつか母と共に歩いた道。
懐かしい？　違う。いま"此処"にいるのに懐かしむことはない。ほら、自分の手足はとても小さかろう？
ほら、安心して目の前の母に甘えてみるがよい……。

ん、待て。フェウが全力を出しても壊れない？
造られた、というからには……、フェウではない者がフェウの為に作った結界だか空間だかがあるわけかや？

はは、それもそうか。
ま、フェウみたいなしっかり者が管理しておらねば、妖精達は何をするか解らぬからのう。
軽く話をしただけでも、いーちゃんもべーちゃんも生半可な気持ちでは付き合っては怪我をする、と思うたし。

植物なのに凍らせることも切ることも出来んのか……。
幻覚ではないとすれば、ちなでも突破できない圧倒的な加護を受けておるといったところか。
うむむ、それで、どう収めたのじゃ？　フェウがなんとかしてくれたのかのう？

ふむ、それもそうか。
構成物質が違うのに混血化するのは、……生粋の神族ならばなんでもありな感じあるしの……。
そも、そっちの世界は遺伝子工学が発達しておるようじゃし、
儂からすれば驚くことでも、大したことはないのかも知れんのう。

フェウが尊敬出来るというからには、普段はとても温厚な人格者なのじゃろうなあ。
うむ。儂も神族の危険さは流石に存じておるからの、会う日はちゃんと選ばねばなるまい。
なるまいが。狙って選べればいいのう……。なんかこう、絶対危険な時にかちあいそうな気がする……。

攻撃を多角的にすることで隙を見つけにくくする、という房技じゃ。
これがなかなか難しくての。慢心して手を緩めれば、途端に相手に逃げられてしまう。
されど、こうやって連鎖的に気を高めれば短時間に幾度も昇天させることが出来るのじゃよ。

まあ、それはそうじゃよな。まだそういう技を知らない妖精もいるはずじゃよなぁ。
どうも、ちなと共にいる妖精たちを見ていると、妖精みんな化物級に見えてきてしまっていかん。
……ふふ。では、ちなをお姉さまと慕っている妖精も居たりするのかのう？

呵々。弱い相手に仕えるのも、案外楽しいものじゃぞ？
弱いのに過分な強さを望み、自分の力でもないのに最強と錯覚し、溺れ、驕り、堕ちていく。
首輪で繋いだはずの式神に嘲け笑われた時の絶望と慟哭は、とても弑逆的な庇護欲を唆るものじゃ。

――なんて、の。
自分より弱かろうと、惚れたもの負けになることもある。気楽に構えればよいと思うぞよ。

ちなと儂が普通に戦えば、まず、ちなの方が強いと思うがのう？　儂、幻覚系じゃし。
寝床の戦としても、ちなが母親に仕掛けることは色々な意味で良いのかという気もするのじゃが……。
ま、でも良いか。ちなが強くなっていくところを見るのは、何故かとても楽しいからの。

ワタシって結構忙しいのよネ。

行きますよーっ！

うん、がんばろうねっ！

よーし！わたしたちのパワー、見せてあげちゃうっ！

『軽く捻ってやるのだ！』

何かおもしろいものないかなー♪