目的と手段が入れ替わるというのは、本来とても良くないことじゃ。

かつてな、恋人を、友人を守れるだけの力を欲して、近隣を征服しはじめた将がいた。
戦火は報復を呼び、報復は復讐を生み、いずれその将は奉ずべき帝の喉元まで刃を届かせた。
……そして、殺された。恋人も友人も共に。……その頃の儂は力も弱くてな、何も変えられなんだよ。

そなたの説く魔術も同様じゃな。大きな力を手にした者は、それを振るってみたくなる。
悪いとは云わぬ。研鑽の先、時間と労苦を対価に手に入れた力じゃ。むしろ、使うべきじゃろう。
されど目的と手段が入れ替わってしまったならば、いつしか取り返しのつかぬ失敗に辿り着く。

故に、強き者ほど、己を見つめなおさねばならん。
……なんて、な。そなたの師は、ちゃんとそなたが正しく判断を下せるように導いておるようじゃ。
ふふ。悔しいが、それは認めねばならんようじゃの。

今の自分を、か？
はは。自分自身を好きだと口にする輩は、だいたい困った性格ばかりのような気もするが。
とはいえ、嫌々ながらも好きになってやらねばなるまいよ。己以上に己を理解出来る者はおらんのじゃから。

……本当にビスは、人の幸せを自分のことのように感じられるのじゃのう。
儂は心配じゃ。そなたはいつも、自分自身の幸せを後回しにしておるのではないか、とな。

くく。そういうことなら儂も、師匠からそなたを奪ってやろう、などと口にすることは出来んな。
師がいてこその、そなたじゃ。最初に得た師が儂ならば、きっと酷い狼藉者に育っておろうし。

お、おう？　なんだか複雑な気分じゃな。
泥饅頭の話は、ぬしを困った顔をさせてしまうのではないかと心配しておったのじゃが。
あまり褒められた話ではないしな。儂から語って聴かせるならば、もっと楽しい話の方が良かろうし。

はは、滅多に使う言い回しではないな。そなた、儂以外に狐と出会うたことはあるかや？
しかしなるほど。儂を喜ばせるのが上手いのか。儂だけを、か……、

……む、困った。表情がうまく作れぬ。いやまて、まて。む、むう。

くっ、冗談を真に受けられると嬉しいやら申し訳ないやら非常に悩ましいのう！？
ああいい。もうそれでいい。儂の毛並みの美しさは、儂の人格の美しさと同じでもうええわい！
ったく。綴が赴いた時、そなたが奴の毛並みをどう評するか楽しみじゃ。きっと機嫌を損ねるぞ。

……っ！？　か、からかっておったのか！？
虫も食わぬような優しい面をしおって、儂をからかっておったとな！？
お、おのれ。この儂が手玉にとられるとは……。

おっと、年内最終更新のようじゃな。……ふふ。それでは、来年も良いお年を…♪（投げキッス）

やまのぼりも……だんだん……なれ、てきまし……たわ……

おい虫の息じゃないか貴様

今日の獲物はこいつらか？

アドニシア、教えたとおりに

戦闘、開始します

いきます。

ナメないでほしいわね、自衛くらいできるんだから。

来んな、臭い。

どうしてこのようなことを・・・・・

出てって。

…………。

…………。おい誰かこの女を引きずっていってくれ、あと私を運んでくれ

…もう、いいだろう。　これ以上は無益だ

ネクターを渡してください

ふう。

先に進みましょうか。ぼうっとしておても仕方ありませんし

行きましょう。

あら。なにかありますわね？

ん？

ひゃう……ッ！？

変な悲鳴上げてる場合か！　構えろ！

……！？

さむくなってきた！！みんな風邪ひくなよー！