そうね……かつて私が攫われたことがあったけど。その時の犯人がそういう連中だった。ってこともあるからね

どうなのかしら？あんまり詳しくは聞いてないから判らないけど、案外もてなしてたりするのかもね。お嬢様のあの料理で

魔法は一種の定理。覚えてしまえば楽なものなのよね。それを覚えるための修練が必要ってところかしらね？

今はこうやってあっちこっち飛び回ってるし、多分退屈はしてないと思うわよ。退屈してたらまた何かやらかしそうではあるけど……

後は……王が絶対的すぎる場合もあるわね。今回の場合はこっちのほうが正しいのかも、周りが止めようと思っても止めれなかったとか……

これだけあるのは凄いわね。ただ、これだけ多いと何かの拍子に暴走とかが怖そうね。あの王様が倒された時、多分何かあるはず……

そうなんだ…今こうして私とお話しできてるってだけでもすごい事なんだね…

おにぎり…？　おにぎりはね、暖かいご飯使うと手、火傷するかもだから、まずは炊いたご飯をちょっと冷まして…
…って実際にやって見せた方が早いですね。じゃあ、私が見本、作ってみますね。
（そう言い、炊飯器を取り出してご飯を炊き始める）

…あれ、今そのお姉さん居ないんだ…てっきり、いつでも会えてるのかって思ってた…
…いいよ。その代わり、探してる間はアズさんも私と一緒に居てほしいな。ほら、どんな人なのか私分からないし。

料理が作れない冒険者って結構多いですよ。
普段は食事付きの宿に泊まっていて、移動中の食事は保存食で済ます……なんてことも少なくありませんし。

だから、パーティメンバーに料理ができるひとがいると、『あそこはいいよなー、野営中でもおいしい食事が食べられて……』みたいな話になったりします。
回復魔法が肉体的な癒やしだとすると、おいしい食事は精神的な癒やしですよね。
『お姉さま』も、ふるまう料理で、色々なひとに喜んでもらっているんじゃないでしょうか。

戦いが終わった後の責任かぁ……そうですね、この世界の司法制度がどうなっているかはわからないけれど、
王に味方したひと達にも、それぞれの事情があるんでしょうし……脅されたりとか。
できるだけ多くのひとが納得できる形で責任を取らせることができたらいいですね。
戦乱がまた再燃したら、エンブリオ達も怒ってしまいそうです。

エンブリオの影響についてですが、ひとつ興味深い話を聞いたことがあります。
多くのエンブリオと長く契約し続けていると、そのひとの寿命が伸びるんだとか。

まぁんなもん両方同時に体験することなんざそうそうねぇだろうし…。
比べること自体無意味ってのはあるかもな？
ただ…一度人との繋がりを覚えた奴が、それらを一切断ち切るってのは…無理なんだろうなとは思うぜ

多分結構貴重なモンなんじゃねーか？
まぁこの世界であれこれするより、異世界で資料として使われる方が需要高そうな気もするが。
エンブリオの代替となる力がないと無意味かもしれねーけどよ

つっても長い間留守にするわけにゃいかねーし、そろそろ戻るさ。
だが観光…か。せっかくだ。最後にそれだけ聞いとこうかね

……本気で異世界に行く気なら、しっかり準備しとけ。
そして強い意志を持ち続けろ。そうすりゃ色々と付いて回ってくるさ。
…これ、確かさっきも同じようなこと言ったっけな？まぁいいか

……お、おっきい。

……こ、怖かった。

な、なんとか、なりました。

使える……かな？

……はう。

んんーー……あれれ、しってるひと………
おねえちゃん、グロリアと遊んでくれるよねー？

いきなり前に飛び出すなんて、突き飛ばしちゃってもしらないわよ。