No.16 本INDEX >>
[設立者] ENo.16 文箭

コミュニティイラスト
本を読むのが好き!
本を蒐集するのが好き!
本を学問的に見るのが好き!
装丁や形が好き!
本というものが、とにかく大好き!
自キャラが本好き。ていうか本。

以上に一つでも当てはまったならば、是非ご参加下さい。
当コミュニティでは、本が好きな方を募集しております。
本のみならず、書物全般(巻物や帖のもの)、また非書物(手紙、古筆切、他)なども範囲に含みます。

条件に当てはまれば、PL、キャラクター問いません。お気軽にお越し下さい。
主張用としても御利用下さいませ。
(発言は、PL発言でもキャラクター発言でも、どちらでも構いません)

なお、大抵コミュ主が本の歴史や装丁、紙や墨に至るまで他、本にまつわったりまつわらなかったりな話をだらだらと喋っています。



参加者からのメッセージ

文箭(16) からのメッセージ >>
文箭 >>
秋の夜長に因んで……といってももう夜気が結構身にしみるようですが、秋は秋、読書の話をしようかと思っている……。のですが……。
文箭 >>
秋って体調崩しやすいんですよね。というか絶賛崩し中です。
今回話せれば良いんですけど、もしかしたら一部は次回になるかもしれません。
まあ、大して長い話でもないですが。
話す内容としては、以前御話した「紙の成り立ちだとか」の御堅い系ではなくて一つのシリーズものについての話です。
文箭 >>
日本という国において、探偵小説というと色々ありますが、やはり有名なのは横溝正史の「金田一耕助シリーズ」ですよね。
いえ、他にも色々ありますけど……パッと思い浮かべるとしたらこれが多いかなあって。読んだ事のある方も多いかと思いますし、読んでなくても度重なる映像化で概要を御存知の方も多いかと思います。

年少の方ですと「じっちゃんの名にかけて」で思い浮かべますよね、以前は台詞違ったんですけど、その経緯については後にまわします。
文箭 >>
作者の横溝正史は1902年(明治35年)生まれです。没年は1981年ですから、昭和の終わる少し前ですね。ですから、舞台が戦後の事が多いです……というか、多分ほとんど戦後の話ですよ。
文箭 >>
先程「御存知の方が多い」と申しましたが、金田一耕助というのは、横溝正史作品の探偵作品で多く活躍する名探偵です。時折“メイ”探偵なんて書き方されてますけどね。

見た目は35、6歳(これは作中ほとんど変わらないです)、貧相かつ小柄、風采のあがらぬ男で、本人は割とそれをコンプレックスにしているようです。逆にその毒にも薬にもならなさそうなナリが功を奏す事が多いのですけれども。
服装はセルの着物にくしゃくしゃでヒダの取れてしまった袴がほとんどです。初期は色んな帽子を被ったり適当なステッキを盛っていたりしますが、くしゃくしゃのお釜帽がトレードマークとなっています。まれに変装もしますけれど。
作中、金田一耕助は作者の横溝正史(S・Y先生と書かれています)氏と知り合いという設定になっていますが、この「貧相・風采があがらない」などという表現に若干の不満を述べている事があります。
とはいえ、時折自分自身気にしているような描写を入れているのですけれどね。

もう一つのトレードマークは、雀の巣のようなもじゃもじゃ頭。
この辺りは、江戸川乱歩の「D坂の殺人事件」で有名な明智小五郎を模している風がありますね。明智小五郎は嬉しい時にもじゃもじゃ頭をかき回す癖を持ちますが、金田一耕助も照れたり興奮したりすると頭をグシャグシャかき回します。映像ではフケが飛ぶシーンが強調されますが、小説ではフケが飛ぶ描写は、意外と少なかったりします。
文箭 >>
さて、金田一耕助シリーズで有名な話というと、やはり『八つ墓村』『獄門島』『犬上家の一族』あたりでしょうか。『本陣殺人事件』とか……。『悪魔の手毬唄』『悪魔が来たりて笛を吹く』あたりも人気が高いですね。
『八つ墓村』と『悪魔の手毬唄』の方は僕の故郷と縁があるので、結構覚えてます。映像化されると方言がやたら綺麗な響きになってたりしてびっくりします。岡山弁ってもっと粗雑なんですが。あ、これは余談です。

あとはやはり金田一耕助最後の事件として銘打たれている『病院坂の首縊りの家(上、下)』でしょうか。
どれもこれも人気があったので、個人個人の好みによるでしょうが……、これに関して僕は個人の感想を述べるつもりはあまりありません。
文箭 >>
金田一耕助は作中、作者の横溝正史のみならず、事件関係者にも事件譚を書くよう促している事があります。
たしか横溝正史(S・Y先生)に書くようすすめたのは、「黒猫亭殺人事件」で宅を訪れて……というところから交際がスタートし、資料や何やらを提供して書かせているという感じでしたかね。
映像化でも作者の家に訪れているシーンがありますよ。『白と黒』では重要なポジションに作者自身が居たりします。
文箭 >>
意外に思われるかもしれませんが、金田一耕助は一度戦争に行って帰って来た兵隊なのですよ。『獄門島』はそこから話が始まります。

その前にあたる『八つ墓村』や『悪魔の手毬唄』『本陣殺人事件』……などは、戦前の話になっているはずです。
『八つ墓村』は映像化が多いので、岡山県が舞台になっているという印象が強いのですが……。
横溝正史自身の疎開先が岡山県だったんですよね。なので、岡山県の話はちょくちょく出てきますし、舞台にならずとも地名が出たりしますよ。
あとは東京は基本として、病気療養の関係で静岡県や長野県あたりもよく出てきます。話の中のスパイスとしてですが、神戸(兵庫県)もたまに出てきますね。

作者自身の経験が、世界として盛り上げる舞台になっているのだそうです。
文箭 >>
シャーロック・ホームズの助手がワトソンのように、金田一耕助にも協力者が居ます。多くは、等々力警部(東京方面)・磯川警部(岡山方面)……他にも新聞社に居る後輩や彼の信者を使っている事もあります。
警部らは大抵古狸格で、探偵としての金田一耕助がカードを伏せながら一部の手札を公開しつつ警察と共に捜査を行う感じです。
情報を提供する代わりに、警察の機動力を頼るという風にね。だから、警部らは信頼してても時折信用していない顔を探偵である彼に見せています。
文箭 >>
そうそう、シャーロック・ホームズで思い出しましたが……。
ホームズが麻薬中毒者であるという事は結構広く知られている事だと思います。多分、ワトソンが軍医であるという事の次くらいには?

金田一耕助も一時期は渡米しており、麻薬にはまっていたのですよ。ですから麻薬に詳しく、その知識が経っている事もあります。
文箭 >>
ところで……。
彼の名の由来についてですが、「金田一」というのは東北の方の苗字なのだそうですよ。
作者が受講していた事のある授業の教授の苗字が「金田一」だったから、そこからつけたとの事です。詳しい方もいらっしゃるでしょうが、その方はアイヌなどの研究で名を轟かせた人物です。

その教授曰く「それまではよく“かねだいち”などと呼ばれていたのが、シリーズが売れる事でちゃんとした呼ばれ方をするようになった」だそうで……。

先に申しました『金田一少年の事件簿』での主人公・金田一少年が「じっちゃんの名にかけて」と今は言っているのですけれど以前は……「金田一耕助の名にかけて」でしたっけ?
後年「じっちゃん〜」に変えた理由は、実在の人物から名前を取っているところからのようですね。別段苦情があったという記録は僕は持っていません。
文箭 >>
ええと、今思いつく限りでは、こんなところでしょうか。

次回は、「事件を解決する時の金田一耕助の心情や言動」についてくらいですかねえ。
なんだか、このコミュニティにいらっしゃる方の多くは知ってる気がするんですけどもね!折角ですから!
ここまでと、あとはシリーズ外のものを少し御話したら終わる事にします。



文箭 >>
……ここまでシリーズの話をしておいてなんですが、僕自身は今、幽霊研究の本を読んでます……。




参加キャラクター : 63名

ENo.16 文箭句外
ENo.5 ポポロ・ダンドリオン上谷七人
ENo.26 メメント=M=ブラックウォーターJAKE
ENo.34 グラスグラス・ノスタルジアrkm
ENo.86 四辻
ENo.111 マサリカ有柄莉衣
ENo.131 カラスクロリ
ENo.159 フィーナ・タルムードえうぐ
ENo.160 ドルチェ P. ソアーヴェ瑞樹
ENo.204 アシェラッド=ウィアド・ケーナズisana
ENo.241 和尚ノルン
ENo.313 人形と少女骨軒
ENo.314 ユベール東風
ENo.421 アブジーニャ大宇宙F意思
ENo.438 けせらんけせらん
ENo.442 レナート・フィウメリオP
ENo.444 首無しの馬オキハラ
ENo.447 伊賦夜魅月斬華
ENo.464 鳴瀬 御舟空路(そらみち)
ENo.492 カルス=ガーラントEins
ENo.542 CVああさあ
ENo.556 シトロン・A・アンブランシュエクス
ENo.595 ビス・デアス・ノナウムスBis
ENo.661 内藤Darkness内藤
ENo.684 オーレリウス・ゴイーシャリョウ
ENo.785 皆手鹿子クロ
ENo.788 ロア=ユーサネイジア氷雨
ENo.876 シエミ・メイソンリー友人K
ENo.968 黒羽 麻音968.
ENo.970 ジャック・ザ・ブックワームKonezumi
ENo.979 レンツ・ドゥ=フェイカー
ENo.1143 RO=C11A.T.
ENo.1159 下柘植 桃Henry
ENo.1193 ファースティア・A・ラフェニールDさん
ENo.1204 ヤドランカ・プピンうにこ。
ENo.1236 グレイナード・F・ノイエンKTN
ENo.1253 スラント・J・フォックスアルディン
ENo.1290 セロ・プランシーplancy
ENo.1313 現原 せつなS.A
ENo.1315 ぷいぷい@ぷいぷい@
ENo.1329 百日紅羽柴清香
ENo.1337 くろねこ白毛玉
ENo.1347 菅原 レクシーダういろう
ENo.1405 ロッシ大きい猫
ENo.1430 ”手紙喰らい”ラト=エテルぎるやま
ENo.1452 スチュアート・ノット雨酒
ENo.1469 エルザ・フォン・アーレンベルクレナーテ
ENo.1495 オルガ・オルガノールKRNG
ENo.1499 ラザラス・パース松子
ENo.1558 エレン・ファルトリア三日月銃士
ENo.1598 幸寅緑
ENo.1655 百名の野良
ENo.1675 ナターシャ・クドリャフツェワのらうさぎ
ENo.1733 曲辻 ア華ネ花麒麟
ENo.1746 リブ・アルベシオルリオ
ENo.1853 荒耶 薙
ENo.1870 宝島六二三十拳ハイヤ@17
ENo.1958 享楽深淵
ENo.2265 リシュレナ・フェルーディアみづき(き=なこ)
ENo.2294 ティンバー・ハーヴェストコリンLos
ENo.2378 ココア・グラサージュココア
ENo.2395 リラヴェル・カマックプースカ
ENo.2539 フェア=レインダイス