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（ある日の日記）

・リスに脅威を感じたのは初めてだった。
フィンさんと、もうひとり、知らないうちについて来ていた男性も戦闘不能に追い込まれたくらいだ。
（あの人は本当に誰だったのだろう？フィンさんは知らなかったようだ、聞きそびれてしまった）
花冠さんが彼らを倒してくれなかったら、逃げ帰るところだった。
花冠さんとコトカさんには、大した怪我はなかったようだ。それだけは、良かったと思う。

・こうも立て続けだと、痛みには慣れそうだ。あまり喜ばしいことではないけれど。
身体を鍛えることの大切さを痛感する。もう少し頑強なら、もっと、守れるのだろう。

・手紙の返事を書いて、ヒミンに渡した。朝、テントを畳む頃に、彼は飛び立って行った。
無事にエクラタンについて、団長と母さんに手紙を渡してくれるように、祈ってる。

・これからの予定としては、地下牢へ向かうことになっている。
以前、生産関係で手を貸してくれた偽さんと、もうひとり、女性の方とそこで合流して、先に向かうらしい。
地下牢は何度も行き来しているから、すっかり地図は頭の中に出来上がっているけど、今の状況を考えると楽観視はできない。
ましてや、今回はコトカさんを含め、女性ばかりだ。
皆、これまで一揆を生き抜いてきた方ばかりだし、戦いに関しては問題ない方達だとは思う。
けれど、少しでも前で引き受けて、酷い怪我をさせることがないようには、したい。


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どうぞよろしくお願いします、と一礼して。

前へ、一歩進み出る。
深呼吸を１つ、くるりと武器を回してから構えると、敵を睨むように見据え。