「此度の戦は強敵ぞ。よってわしが先陣に立つ」

　お館様の言に、この場に集った大江山中の武人が歓喜の声を上げる。
　『お館様が先陣に立つのであれば此度の勝利は約束されたも同然』皆、口々にそう囃し立てる。

「さて、わしの留守中……この大江を守護する任についてだが……」

　お館様がちらりと背後を振り返るのを合図に、鎧に身を包んだらいちが姿を現す。

「今よりこの者に茨木童子の名を与える。この、茨木童子の指揮のもと、残った皆は力を合わせて大江を守護して欲しい」

　誇らしげな表情のらいち。
　はた目には頼りないが、この大江山に置いて轡を並べて戦った皆ならば、その実力の程を知っているし、何よりお館様の人選を疑う者などここにはいない。
　らいちが拳を掲げると、それに呼応して皆拳を突き上げ、歓声を上げる。



「しばらくは外に出ない方がいいんじゃね？　そのニヤケ面を見られたら、威厳も何も無いぞ？　」

「だって、これを喜ばんで何を喜べばええねん。お館様直々に名前を与えられるなんて、この大枝山で五指に入る将として認められたってことやで？」

　御殿を後にし、ツナちゃんが屋敷でゴロゴロしていると、らいちの奴が訪ねてきた。

「ん？　ところでそれは何だ？　」

　らいちが手の中で何か転がしているのを見て、ツナちゃんが訪ねると……。

「ええやろ！！　お館様から貰うてんで！！　」

　らいちが掌を開くと、そこには青を基調とした色で、きらきらと煌めく勾玉が握られている。

「勾玉……ねぇ……」

　勾玉と言えばかなり大昔の装飾品だ。
　らいちは床に寝そべって嬉しそうに勾玉を眺めている。

「まぁ、とりあえず早く自分の家に帰れよ。親父さんにも報告してやれ」

「えー？　親父に報告してもいつもの通り「そうか…」で終わりに決まっとるやん？　」

「ここでツナちゃんに鬱陶しがられてるよりは、親父さんに無視されてる方がいくらかマシだろ……」

「えー！？　ええやん……今夜は祝いに飲み明かそ？　な？　な？　」

「お前の自慢話聞きながらの酒なんてまっぴらごめんだっつーの！！　」



　長い時間ぐずっていたらいちをようやく追い払うと、ツナちゃんは伴の者にそっと耳打ちをした。

「お館様の出陣日……連れて行く将……残す将は……覚えたな？　これを頼光様に伝えてくれ。俺は寸前まで江山に残る」

「ハッ…一命に変えましても…」

「……」






　地下牢の床に山椒魚（青）が寝そべっている……

　そう言ってサンショウウオが指さす先を見れば、地下牢の壁に缶スプレーで落鳳波と書かれている

　山椒魚（朱）がぽんぽんとらいちの肩を叩く

　インプが懐中時計からひょっこりと顔を出す

　わたわたしている割には片付けは手際よく、寄せて纏めて、後から分けて片して。

〜　　中略　　〜

　やけに鼻息荒く、少女は後ろをついていきます。しかしなんだか向かう方向が自分の知るご飯やさんとはちょっと違うような？

　そして教会の裏手の、看板すら出ていないような場所に来るに至って本格的に首を傾げました。
営業中、とはこれいかに……とりあえず疑問の声を上げることなく店まで続いて。

　なんか見上げるとひっくり返りそうな（ぴお比）おっきい人居まして、親しげな様子でようやく合点がいって。

　遠慮無くカウンターに……と思ったけど、テーブル席へと方向を変えました。

　臆することなく注文をつけて、メニューを開いて……

　とかやってるうちに知り合いさんらしき人が帰ってきましたね。

　聞かれたことよりまず先に、ご挨拶。見れば既に注文は決まっているらしく、なんと机の上に代金分とおぼわしき硬貨が置いてあった。

　最後におにぎりー、おにぎりーと謎の呪文を唱えましたがそれ以外の受け答えはしっかりしていました。

人間とは確かに違う耳を見て「ほお」と少し声を漏らす。

今更気付き「ほおほお」とオーバーに納得した様子がうかがえる。

そういうとブンブンと蛇口を振り回した。

>>お館様の死後にせめて一矢と斬りかかってみればこのザマでやす

おもむろに手をガシッと握りブンブン振り回す。

　　　　　　　何かに絶望したような顔で

　　　　　　　紙とらいちの顔を交互に見比べ

　　　　　　　　今のご時世だと洒落にならないよね。


　■　□　■　□　■　□　■　□　■　□　■　□　■　□　■　□　■　□　■　□　■　□

　　　　　　　　手近にあるそれを取る。この男、躊躇いがない。

　　　　　　　　胸元に大きくフリルのついた花柄の水着を差し出す。
　　　　　　　なお、PADは大盛りだ。

　　　　　　　　そう言いながらも褌と半被が出てきた。さて。

　　　　　　　　�．好�ール水着
　　　　　　　　��花柄フリルビキニ（大盛り）
　　　　　　　　��ワンピース（海賊王にはならない）
　　　　　　　　�り遏�半被、あるいはそれに近いもの
　　　　　　　　�イ△屬覆い澆困�

　　　　　　　――どうするよ？