ここがご主人様の屋敷になります。　ご用件は、ご主人様に会ってお聞きになってください。

これが狙いかい？　レーネ。

ええ。　ここにある……おっと。

お初にお目にかかります。　私は――

最近城下町で話題の人形師と聞く貴女にお願いがありましてね。
少しの間、私の屋敷で人形芝居を見せて欲しいのです。

でしょうね。
私が神であっても悪魔であっても、あなたの機構には何も及ぼさない。

こちらからも質問です。

貴女の民とは何を指す？

部下？　国？　それとも餌？

「――或いは、僕のような弱者でしょうか」

……頼りがい……？

……あ、うん、中々、悪くないジョークじゃないかしら、うん？

えっ！？

ご、ゴホンッ！

（キリッ）
大丈夫、大丈夫。私は冷静だよ？

あ、確かにそうかも。
吸血鬼ってプライドが高いというか、気位が高いというか、そういう人が多いかも…。
私の世界の吸血鬼とか、みんな貴族だからそうなのかなって思ってたけど、吸血鬼という種そのものがそういう性質なのかな？

なるほどね、貴族だから当然のこと、というわけだね！

どう、なんでしょうねえ。ご主人様本人の口から語られないことには。

何かしら、そうせざるを得ない事情はありそうだ、と私は踏んでますが。

や。嬢は美人だね。と思っただけさ。

……ま、そんなことは言わなくても分かっている事。
改めて口に出しても意味はないだろう。

そして、自分の弱点を理解しているということは
その弱点を罠にすることくらいは当たり前にやるだろうね。

その裏打ちをいかにして潰していくか。
気取られずに、気取られてもいいように。
気取られたということに気付かなければ
それはこっちの罠は逆用される可能性もあるということだ。

……たとえば。だ。

スパイのしやすい国があったとして、そこにスパイが
入り込んでいる。
ということを理解しておけば、二重間諜を仕掛けたり
逆に別の立場のスパイを侵入させてつぶし合いをさせたりも
出来る訳だ。

さて。ここまでのインストラクションが終わったが、
後は全て運だろうね。
何かが相手に不運に働くかもしれず、何かが自分に不運が
働くかもしれない。
もしかしたら、最大限に相手の不運を利用しても負けるかも
しれない。

……さて。お互い忘れていたかもしれないが、
スーツの方も算段もある程度決まってきた。
最近は宝石や香木の出物もちらほらあるからね。
そのカット職人もある程度はいるだろう。

……あ。私も一応兵器的な用途の加工については
任せてもらいたい。

いずれ崩壊する国家の謳う公式試験なんぞ、価値なしでござろう？
国家転覆を完遂させるのが、我らの悲願じゃし。

そー言えば、一揆ってそーゆーモンッスよね。

どうせなら、我々で新しい認定制度作りませんか？

おお、いいじゃねぇか！？

本当に、不死の存在が。相手だったり、したら。
殺すよりも、閉じ込める方が、簡単そうだものね。

殺す武器より、封じる武器。
作れるとしたら、そっちの方がいいのかも。

相手を縛りつける、鎖とか。
封じ込めて出さない、水晶玉や箱。
そういう感じ、なのかなー。

………………。

ひどく不機嫌そうにしている。

さぁて、準備は良いか、紅月

行けるよ、おうさま！

かぐや姫かと思ったか？・・・残念俺だよッ！！！

……アズマ。
次に会った時は容赦しませんわよ？

戦闘終了っと。

くははっ、ま、こんなものか。

おっと、これはラッキーだなァ。

空気が澄んでいますわね。

いい場所だ、心が洗われるな

極楽極楽〜

こういう場所なら
ダンボールの中に入ってぐっすりしていたいぜ

夢中で〜がんb

……

さすがに訴えられそうだからやめておきましょう