アキトさー、ホワイトデーないの？
ホワイトデー的なのでもいいよ

メルンテーゼにもチョコはあったのか。
というかその時期にチョコを贈る習慣があったのか。

ホワイトデー……ｳｯ、頭が……

……そうだね。フォレリスに兄弟は居たかもしれない。
だが、少なくとも僕のように歩いて喋るものは居なかった。

子供を設ける気はないよ、
恐らく只の樹が生まれるだけだと思っているし、
それを一生懸命育てること、に僕は喜びを覚えないだろうから。

魔女というくらいなのだから、
もっと色んな世界を見てみたらどうかな。
見聞が広がるよ。良くも悪くもね。

面白くないことがあったわけではない。
どちらかというと逆だ。
面白いことが何もなかったというだけのことさ。

僕にとっては、ね。
植物が好きな人には楽しいところかもしれない。

召喚術のタイプにもよりますけど、
いつどんな時に喚んでも来てくれる召喚獣は、
術者の想像力が創りだした幻獣だ、っていう説もありますね。

まあ、これは私のパパの説なんですけど……。
術によっては、ほんとに都合が悪いから、
召喚獣が出てきてくれないなんて時もあるとか？
ご飯食べてる時とかに急に喚ばれたら困りますもんね……。

対価なしの召喚術はほとんどないですよ。
対価の内容は召喚獣によって全然違いますけど…

あー、確かに何かしてくれたのに、
それに対してお礼ができないっていうのは、逆に辛いですよね。
それを考えると、対価要求はしてもらえたほうがいいのかな。

あら。そのくらいでいいのか。
伝説クラスの魔法書とかになると
失敗するとそれこそ嫌な事起きるらしいけど……。
なにするにしても対価は必要だからね。

……対価ねえ。
強力なエンブリオも生命力とネクターで契約できる。
果たしてそれは「釣り合って」るのかしらん？

ぶっちゃけアキトでも使えるんですわ。
道具というものはみんなが使えてナンボ、だから。
実戦運用するにはそれなりに練習いるかなあ……。
そんなんだから廃れちゃったのよね。

ま、攻撃するだけなら素人でも前に飛ばせる
ボウガンとか銃とかのがよっぽど手軽だからねー。

うむ、出せないやね。本調子でも出せるか怪しいけど。

結界術は正しくは「壁を作る」んじゃなくて「世界を割る」モノでさ。
それによって色々防いだり、応用して裂いたりできるんだけど……。

他の人達の世界を勝手に割るのはその。
さすがに色々まずくてね……。

まずい！間引け！

……　……　……。

……！　うわあ、すごい。
手品よりも、もっとずっとすごいよ、ユディタ。

ふうん、なるほどね……。
リセナが欲しがった、って、君にはいらなかった？

なら、もしカダイエを見つけたときは、僕が君に教えてあげる。
それだったら、君はなにも奪っていないのだから、構わないだろう？

カミユも？　ふふ、そう。

でもそれは、君がそれらを必要としていないからだ。
僕たちは違うもの。

ああ、でもきっとカミユは、アルーム……彼の育った村を元に戻して、グレイマンの体を治したいのだと思う。
ユディタ。君、天使病という病を聞いたことがある？
カミユのいた村、トラメンストルのアルームでは、村人がみんなその病気にかかってしまったって。
カミユ一人を除いて。

ううん、ちっとも立派じゃないよ。
それに、道具や作品は、もうほとんどマァムブに移してしまっているから、街のアトリエはあまり使っていないんだ。
前に借りていたところだって、ただの廃倉庫だったしね。

君が僕の絵を買ってくれれば、もっといいところを借りられるんだろうけれど。
ねえ、僕、君が来てくれるっていうからずっと待っているんだよ？

うん、わかったよ。
僕だって、相手に痛い思いや苦しい思いをしてほしいわけではないから。

まったくいまのまま、というわけではないかな。
昔は、もっとずっと曖昧であやふやだったから。
姿かたちも、私というものも。
そういう意味では、たしかに幼い私もいたよ。

たくさんのひとびとが、私を通り過ぎていったんだ、ユディタ……。
私をはじめて知った誰か、
はじめて私のなかへ落ちこんでいった誰か、
呑みこんだ誰か、
聞くことを、感触を教えてくれた誰か、
そうして、私に呼び名のようなものを置いていった誰か。
……恐らくは、もっとずっと多くの。
私は、いまの私のようになるのに、これまでずいぶん長くかかったんだよ。
少しずつ、欠片のように「私というもの」を重ねて、積み上げて――。

たぶん、そういうことだね。
目玉の抱えている記憶、過去、思い出――そうしたものをよすがとして視ているんだろう。
それぞれに少しずつ、同じものを見ても色の調子や何かも違っているよ。
だからきみの眼をもらえたなら、ユディタ。

私はきみの見ているとおりに世界を視ることができる。

そいつはすごいな。
生きていない状態のものを、生かすことができると。
それは本当に、元通り死ぬ前に引き戻すことができるのかい？
霊や魂と呼ばれているようなものどもさえも。

でも、ユディタ。
それがつまり……生きるということなのではないのかな。
私はそんな風に思って、考えて、ここまでやってきたんだよ。

変質してゆくこと。
死に向かって、己を削ぎ落としながら燃え尽きてゆこうとすること。
……私には、私を脅かすだけの、時間の流れが欠けている。
齢を重ねることでは、私は私を死なせることができない。

でも、出てきて良かったと思えるし、いまでも良いことだと思っているよ。
お陰でこうして、きみと会って、”お喋り”することもできたんだから。

娘たちか。
彼女らは……私が棲んでいたところにやってきたんだ。
この、メルンテーゼのね。
ひとりはひどく傷ついていて、ほとんど行き倒れみたいなものさ。
おまけに、これから行く宛てもないと言う。
しばらく一緒に暮らして……そのうち、私にはおよそ娘と呼べるようなものになった。
もうひとりは、いま少し遅れてやってきてね。
彼女は医者だったんだ。

これはちょうど良いということになって、最初の娘の身体を診てもらった。
ところが話を聞けば、やっぱりこれも、取り立てて行く場所はないと言う。
――それで、私には二人の娘ができたのさ。

そうかも知れない。
死んではいないが、といって、生きられているのかどうか。

そうだよ。
これとても、見ようによっては借り物の容姿だね。
たくさんの人間の、いろんなところを真似ている。

子供向けか……
どうだろう、上手く出来るだろうか……

書き物もやれないことはないが、物語なら他に適任がいそうでな
俺が書くと堅苦しくなりそうだ……
しかしユディタが読みたいというのなら、頑張ってみるのもいいか

あ、ああ……果物も、食べるさ……
どうも食にはさほど興味が湧かないというか、
食べられればいいと思ってしまいがちだからな
植物はどちらかというと魔力を含む量だとか通しやすいか通しにくいかとか、そっちばかり興味が向いてしまうが
栄養価に関しても調べてみればまた食にも興味が湧くかな

なるほど、魔法と同じ……か
そう言われれば少しやってみたくなった、今度教えてくれるか？

いや、まあ……エルフは他人の成長に疎いから困るな
自分たちが変わらないからだろうか、
相手もそんなに変わっていないと思い込んでしまうんだろうけれども
俺はまだ……えーと、確か29になったんだったかな？まだまだ若い方だよ

ああ、ユディタなら大丈夫さ。
付き合いが長いわけではないが、君がトチったことなんてあったか？
君が失敗するなんてことはない、そうだろう？

ははは、確かに
俺しか知らないのなら、俺に見返りを求めるしかないな

……いや、しかし、俺以外がこのことを知ったら
その人にも見返りを求めるのだろうか
そうなったら少し寂しいな……

馬鹿と言われてもいいさ
それだけ君が……ユディタが、俺にとって大事だということだよ
そこのところだけ解ってくれればいい

……正直、君に居なくなって欲しくはない
俺が元の世界に戻れるようになったとしても、
君に会えなくなるかもしれないのならば、
帰るのを躊躇するくらい君と離れるのは忍びない

……ここまで言ったら、解ってくれるか？
君が無事に戦いを終えたら……君に伝えたいことがあることを

またお前らか……

"アヴリラル　メルンテーゼ……

　ドーラ　プロドプロイ
　ケットシール　トルチュ
　ヒクシール　ヒェロナ
　ザントマー　グーイ"
　ザントマー　グーイ"
　ミ・ドラコ　ソルエファー"

……さぁ、始めようか

お、そういえばちょうどお互い男女2人PTだ。
これは負けられないな。

わわわたしに任せてっ！！！

イィから・・・・・下がって・・・・・

これでまたひとつ、ユメに繋がった・・・・・

退け・・・・・