〜　日曜チキレ劇場　〜
【　けっこんしてよ！ギュス子さん　】

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☆登場人物紹介☆

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【　第２４話　『　トキメキエナジー　』　】




扉を開けたら、そこには別世界が広がっていました。

ここは、冥土喫茶 『有楽飯庵』（うらめしあん）。異次元の扉で何処からでも行ける、憩いの妖怪メイド喫茶店です。
料理自慢のオーナーと、かわいい２人のメイドさんがいつでもお客様をお待ちしております。


さて、前回までのあらすじ。

上の方にある日記風画像を見て下さい。


・・・というのも放り投げ過ぎな気がしましたので、簡単に説明を致しますと。

前々回あたりに、奇跡のニチアサヒロイン変身を遂げたギュス子さんでしたが、やはり無理があったのか、
変身の副作用で妖力がすっからかんになり、しげる化から元に戻れなくなっていたのでした。

最初は時間が経てば回復するだろうと高をくくっていたギュス子さんでしたが、いよいよしげる顔が板についてきてしまい
このままだと水木大先生ワールドに取りこまれてしまうという恐怖から根本的な解決を探るに至ったのであります。

根本的な解決・・・すなわち、このしげる化の原因となったニチアサヒロイン変身のヒミツを知ることが早道。
直観的にそう悟ったギュス子さんはしげる顔のままぬるぬるとラグナルアクセリナさんを訊ねたのでした。

説明しましょう。トキメキエナジーとは、夢見る少女がラグナルキュリアへと変身し、戦う為に必要なエナジーのことです。

これは特別な力などではなく、夢見る女性ならば誰もが持ちあわせているトキメキ感が力の源であり、
特に多感なティーンエイジの少女が多く宿しているため、ニチアサヒロインは大抵１０代の少女から誕生しているのです。

そのパワーは運命や世界の因果律すら変えると言われ、事実その力を不当に搾取しようと悪質なエネルギー業者が現れるほど。

近年の白い勧誘生物による人工魔女大量発生事件などは、みなさんも耳にしたことがあると思います。
それほどに強大なパワーを宿しているエナジー、それがトキメキエナジーなのです。

どんな変身ヒーロー作品においても、後先考えずに技をぶっぱなしてエネルギー切れになるミスをやらかすものですが、
それをお約束通りにやるにはギュス子さんのトキメキエナジーが足りなかった、ということでしょうか。

これが１０代の少女だったらおそらく次週にはすっかり回復していたでしょうに、寄る年波とはつくづく切ないものであります。

この辺が人生（？）経験豊富な妖怪のポジティブさ、と言えるのでしょうか。
原因がわかってしまえばひと安心な表情のギュス子さんです。しかし、現実は簡単ではないようで・・・。

そうなのです。ギュス子さんが浪費したエナジーは本人が考える以上に多かった為、生半可な供給では足りないのです。

仮にギュス子さんを復活させるだけのエナジーをアクセリナさんから貰った場合、
逆にアクセリナさんが変身できなくなる危険すらありました。

いくら復活のためとはいえ、流石に本家のエナジーを奪い取ってしまっては元も子もありません。

ひとつだけ方法がありました。
そう、夢見る少女が戦士へと生まれ変わる瞬間。ラグナルキュリアに初めて変身するエナジーは特別な力を持っていたのです。

摘発された悪徳業者も、魔女誕生時のエナジーを採取することで莫大な利益を得ていたことから分かる通り、
少女が覚醒した時のパワーならば、奇跡を起こすことも容易いのでした。

問題はどうやって変身させるかですが・・・。

そこに痺れたり憧れたりはしませんが、行動が早いのはギュス子さんの最大の強みなのでしょうか。

白い悪徳業者も顔負けの営業力で、傍らにいた少女をぐいぐいと勧誘していきます。

もはや何が正義なのか悪なのかさっぱりわからない、こんなのおかしいよ的な勧誘風景がそこにありました。

そう。気がつけば都合良く登場した闇の勢力・・・もとい、エンブリオたちに取り囲まれてしまっていたのでした。

こうなれば四の五の言ってられません。ギュス子さんは半ば強引に変身グッズをカンナさんに握らせると、天にそれを掲げました。

その瞬間、ピンク色の輝く光が天を覆うように広がり、辺りを包みこみます。

そして不思議空間での一瞬の数十秒の変身シーンを経て、そこに降り立ったのは新たなる戦士の姿でした。

掲げた拳で風を切り、堂々と構えをとる少女。新たなる戦士、ラグナルフィスティの誕生です。


意外にもノリノリで口上を決めるのは、やはり年頃の少女は変身願望があるというあらわれなのでしょうか。

勢いのままに取り囲むエンブリオたちへと突撃していく少女。


戦いの予感は、少女の目覚めをうながしたのでした。

そしてトキメキエナジーのおこぼれをもらい、こっちのラグナル戦士も目覚めたのでした。




つづく。


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妖怪・皿屋敷についての解説には、ははあと頷く。