「ちょっとこれは…」

ママさんの声を聞いた直後、気を失い、搬送された。
臨機応変な立ち回りをするにはまだまだ修行が足りないようだ。
当面の間は銃を使用するしかない。　自分の非力さがひどすぎる。

ところで、一定数のネクターを貢ぐとそのエンブリオが戦闘そのものもやってくれる。
そんな話が出ているようだが…シルフをどうやって…？
魔力を注ぐのが主流らしいんだけど…こいつに魔力注いでも…。

※ここだけクレヨンで落書きされた跡がある。

そういえば今の呼び方だと少々呼びづらい、というか何故名前を聞いていなかったんだ僕は。
みんなの名前を聞いてみた。　ふむふむ…。
やはり名前の無い者もいるか…。
しかし…あの子が喋ってくれないのが今は一番辛い…。　食事はとっているが…。

ひとまず、人間であるティルト・ハーバーさんに現状を説明する。
でも…予想してた答えしか返ってこなかった…。
そういえば…彼が近くにいない時でも魔法が使えるのは何故…？
もしかしたらあの守岩塊ほどの力が…？

…さてシルフくん、そんなに鬼ごっこしたいなら早速やろうか。
君が負けたらたっぷりいたずらしてあげよう。

※なお、本名は事前にこっそり魔妖精「紺霊」から聞いていました。　割りと普通らしいです。

遠くから騒がしい声が聞こえてきた。
そしてその声は徐々に近づいてくる。

…と思た矢先に少年は転倒、派手に水しぶきを上げて川に沈んでいった。