〜　日曜チキレ劇場　〜
【　けっこんしてよ！ギュス子さん　】

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☆登場人物紹介☆

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【　第１７話　『　ねんがんの　』　】




扉を開けたら、そこには別世界が広がっていました。

ここは、冥土喫茶 『有楽飯庵』（うらめしあん）。異次元の扉で何処からでも行ける、憩いの妖怪メイド喫茶店です。
料理自慢のオーナーと、かわいい２人のメイドさんがいつでもお客様をお待ちしております。


さて、前回までのあらすじ。

ギュス子さんへ森での破壊活動を反省させるべく、うらめしあんの一行は一計を案じてドッキリに仕掛けます。
計画は見事に成功し、充分な反省（だったのかはわかりませんが）を見せたギュス子さんは改めて一揆参加を許されました。

そうしてやってきたのが今度は水辺。ここにはなんと伝説の武器をもつエンブリオがいるというのです。

真偽のほどは定かではありませんが、とにかく行ってみようのノリで動くのが我らがうらめしあん。
思いついたら即行動の精神で早速探索を開始したのでありました。

そう。ギュス子さんが求めていたもの。それは、アイスソード。

アイスソードと言えば、大剣系で最強の武器であり、アルツールで３００００金で売られているものであり、
とある聖騎士がずっと欲しくてたまらなかった剣であり、ころしてでもうばいとりたくなる悲劇の剣でもあるのです。

アイスソードを手にしたものは例外なく、道行く人の誰であろうが、


ねんがんの　アイスソードを　てにいれたぞ！！


と自慢してたまらなくなり、そう かんけいないね　と冷たくあしらわれても、めげずに自慢してしまう程なのです。

まさに魔剣と呼ばれるにふさわしい武器それがアイスソードなのですが、
なぜギュス子さんがそれを求めるのか、猫ちゃんにはまったく理解が出来ていなかったようでした。

当然ギュス子さんからは激しい反論が叩きつけられます。

残念ながら妖怪としては２０代前半とおもわれる猫ちゃんには、アイスソードの価値が分かってもらえないようです。

それもまた仕方ないのかもしれません。アイスソードネタがヒットするのは人間でも妖怪でも大体アラサー世代がメインですから。

ちっちっ、と指を振ってアピールするギュス子さん。まるで分かってないと言いたげなドヤ顔です。

アイスソード＝ホモ

という謎の図式が成立したのかはわかりませんが、理由なく欲しくなるという意味でついに通じあえた２人でありました。







そして気を取り直してエンブリオ探索に挑みましたが・・・。

結局のところ目当てのエンブリオ、ブリギットさんに出会うことなく、徒労に終わった一日を過ごしたのでありました。

つづく。


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