平原に帰ってきた。
しばらく前から別れていたユメと合流し、俺の装備もいくつか新調した。
この先に間違いなく奴は待ち受けているだろう――元騎士の庭師ブランチマン。
今の戦力で奴を倒せる確証はない。
だが避けて通るわけにもいかない。
元だろうがなんだろうが、騎士と名のつくものに道を塞がれるのだけは受け入れられない。
プライドなんてほとんどない俺の、唯一のちっぽけなこだわりだ。

今夜呑む酒が旨いことを祈ろう。

>>ユメと再会

>>酒盛りする二人を見て

俺の分も注ごうとする二人を止めて傍観する俺の脳裏に、酒を浴びるように飲んで暴れる師匠の姿がよぎる。
そういう時に限って次の日は一日中寝てたりするもんだから、ああはなりたくないと今まで酒を飲んだことは一度もないし
嫌な予感が脳をかすめるが・・・・



でもまぁ・・・・

興味がないっと言ったら嘘になる。

遠くからみんなを発見したユメが飛び寄ってきました！

その頃隣では妖精の姉妹もアイネスちゃんとの再会を喜んで(？)いました。

ティルは再会と同時に魔法の鞭でそれなりにやさしくアイネスさんを叩きました！

ティアはいきなり叩かれて目を白黒させているアイネスさんをやさしく(？)見守っています

そんな会話をしていたらケンドリックさんからスキットルのコップに入ったお酒を受け取り

何故か突然歌い出しました………

これからブランチマンに挑むというタイミングでケンドリックの間延びした声が掛かった。
見ると3人分のコップとスキットルのキャップに度数の低い酒を注いでいる。
困難な戦いに挑む景気づけなのだろう、どうやらそこそこ上等な酒のようだ。

のんびりとしたことを言うと杯を掲げる。
言葉とは裏腹な力強い笑みでケンドリックはそれを口にした。

＞酒

海の上では、老いも若きもよく飲んだ。
とはいえ陸では少々理屈が違うようで、その理屈に乗っ取ればキーシュは飲めないらしい。
無理強いはすまいが、こういう時に陸と海との違いを噛みしめる。

一際大きな声で叫んだ直後、コップに注がれた酒を一気に煽った。
一気飲みが海の男の習わしだ。
本当はここに火薬を入れたりするのだが、あれは度胸試しで祝い酒とは別だ。
勢いよく杯を干し、砂漠明けの酒で喉を潤わせるのであった。

前回の苦い敗戦の記憶が蘇る。
この男、元とはいえやはり騎士。その強さは本物だ。
……それでも、やらねばなるまい。鯨捕りの誇りに賭けて。
心中でそう決意し、担いでいた銛を軽く振ってから逆手に持ち変える。
銛を撃ち出すための構え。鯨捕りが誇りとする、戦の構えだ。

斜めに構えた帽子からいたずらな笑みが覗く。

銛を素早く逆手に持ち変え、弓を引き絞るように右手は後ろへ左手は前へ。
深く腰を落とし、“漁”の構えを取った。

ぴょこぴょことぬいぐるみが張り切ってます