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「うふふ❤おにーさんはどこに逃げちゃったのかなー☆」

楽しそうに路地裏を歩く。
ところどころに残る通った後を追いながら、気配を追いかけていく。
付かず離れずの距離を、こちらの声が届く程度に。

「逃げ足が早いんだから追いつけなくて困っちゃう☆」

返事はなくとも慌てる気配を感じながら、スキップでゆっくりと追いかける。
特に手はくださなくとも直に倒れるだろう。


そのまま鬼ごっこを楽しみながら、段々と逃げる速度が鈍ってくる。

「……諦めちゃった？逃げないと追いついちゃうよー☆」

……逃げた先の路地から別の気配がする。
そこからおにーさんは動かないまま。
最期は見られちゃったみたいだけど……
見つかったなら見つかったでまた楽しめるかな、なんて思いながら逃げた先を覗きこむ。

「おにーさんみーつけた❤」



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いまさら『真に受けないで』と言われても、と、ため息をついて。

なんぎですね、とかつぶやきつつ。

てきとーなこと言ってただけでした。
だってまだお会いするのが二度目のあいだがらですから。

ぐっとこぶしを握り。

目をそっとそらしてぶちまけました。
ああ、口にしてしまえばなんてすっきりすることでしょう。

なるほど、話してみるものです、と、もっともらしく頷いて。

じりっ、と顔を近づけてみる。

がしがしと羽毛手であたまをかいた。

　　名前で呼んでくれというのを聞いて、特に反応も返事もしないが
　　困っているのか、最初から困ったような顔なのでよくわからない

楽しそうに話す貴女に対し、訝しげな表情を浮かべている
不快というよりは疑問を感じているようだ

クマのぬいぐるみを抱きかかえるセツナ。肩をぽふぽふと叩くクマのぬいぐるみ。

そんな感じでだらだらしてたら結構いい時間になりました。

またどこかで会うつもりでいるようだ、きっとばったり出会うだろう。
あと、次会う時は妖精さんがいっぱい増えている気がする。

それは、きっと

それなら、この悪辣なシステムに全てを委ねてしまっても良いと思える程に。


……でも、でも今はそれじゃ足りない。
私はもっと沢山の事を“また”望んだから。
だから、だからゆえさん。