■エクソシストの断片記録Ⅻ

・聖遺物の子に大きな変化が見られた。
　今まで話すことは出来なかった子が話をし始めた。
　流石に流暢にとはいかないが今まで話せなかった事に比べると大きな違いだ。
　それだけ力が強くなったということなのだろうか。
　自分の直感的予感は外れていなかった様である。
　頑張った聖遺物の子に後でできる限り褒めようと思う。
　無論、言葉を教えていたユニコーンにも感謝をしなければ。

・後、聖遺物の子の力なのか此処で言うフェアリーらしき物が周りに居た。
　フェアリーが言うには『生み出された』らしいのだが嘘か誠か。
　おそらく嘘では無い。
　だが謎が多く不思議である。
　色合いこそ聖遺物の子に似た顔つきの十字架が描かれた鎧。
　それは偶然かはたまた必然か。

・そういえばフェアリーの羽は物理的に付いてはいなく魔法で出来ているらしい。
　魔法生物なのか聖遺物の力か過去の遺産の産物か、なかなか興味深い。

・そういえば相方に新たな彼女の装着先を作ってもらった。
　最高質とはいかないが相変わらずなかなかの出来栄えで毎度助かっている。
　…が相変わらずチョイスが不思議である。
　聖遺物の子が喜んで入るので自分個人としては構わない。
　が、その手の本で戦う聖職者は他者からどんな目で見られるのだろうか。

・一揆の方は黒い忍びを自称をする女性と戦う。
　２対1の性かはたまた光に対する弱さなのか自分の攻撃で辛そうであった。
　少しは神聖術の威力が強くなった証なのだろうか？
　とはいえ油断大敵、日々精進。
　回復のことは忘れずに努力は今までと同じく努力をしようと思う。

　…しかし、相方は器用に反射で遊んでいたがあれは逆に凄いと思う。

・次は何人の冒険者が倒れたという城の入口に向かおうと思う。
　その先にブランチマンという元・王宮騎士団副長の庭師がいるらしい。
　先人の過程を経て自分たちが向かう以上負けはしない気持ちである。
　いや、力が及ばなくとも気持ちだけでも必ず勝つ勢いで立ち向かう。