〜　日曜チキレ劇場　〜
【　けっこんしてよ！ギュス子さん　】

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☆登場人物紹介☆

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【　第１２話　『　お客様は、神様です！　』　】




扉を開けたら、そこには別世界が広がっていました。

ここは、冥土喫茶 『有楽飯庵』（うらめしあん）。異次元の扉で何処からでも行ける、憩いの妖怪メイド喫茶店です。
料理自慢のオーナーと、かわいい２人のメイドさんがいつでもお客様をお待ちしております。


さて、前回までのあらすじ。

謎のＮＩＮＪＡ少女トキサメを激闘の末に撃退したギュス子さんたち。
破れたトキサメさんから、王城に繋がっていると思われる地下牢ルートを教わり、いよいよ王城へ突き進む・・・

と思われたのは一瞬のことで、実は引き続き砂地を探索していたのでありました。

探索の目的はひとつ。この砂地に期間限定でしか現れないという、エンブリオと契約することです。

しかし必死の探索もむなしく、砂地に来てまる４日。目当てのアルミ缶には出会うことすらできなかったのでした。

流石に２人で探すことに限界を感じていた両人。一旦引き上げて、同じエンブリオを探している同行者を募ることにしました。

募集要項をまとめ記入した用紙を掲示板に貼り、集合場所をうらめしあんに指定してしばらく待つと早速訪問者が。

そこにあったのは、本来そこにあらざる存在。妖怪なんかよりも数段上の霊格、いや神格たる存在でありました。

その名は、『　アブジーニャ神　』。どこかの国の有難い神様の一人・・・のようです。

不思議空間は専売特許のはずのメイド喫茶スタッフも、流石に神様が来店することまでは想定外だったらしく、
一瞬店内が大混乱の渦に陥りそうになりましたが、

言ってることはさっぱりわからないものの、
なんとなくその場の雰囲気で、同行者募集に応募してきたことがわかりました。

ひとまずそれで安心はしたものの、しかし悠然とたたずむ神様をそのままにしておくわけにはいきません。

ここは曲がりなりとも喫茶店なのです。来店された方が何者であれ、飲食を提供するのが務めです。
そしてキチンとお代を頂くこともプロとして当然のことなのです。

言葉が通じなくても、身振り手振りがあれば伝わる・・・。

意を決したギュス子さんは、普段通りの笑顔で水とおしぼりを差し出すと、オーダーを伺うことにしました。

果たしてそれが伝わっていたのかは分かりませんが、出来上がった料理を神様はとても美味しそうに召しあがったそうです。


そうこうしている間に残り一人の募集枠も無事に埋まり、

ギュス子さんたちは気持ちも新たに、再びアルミ缶探索に挑むのでした。

果たしてギュス子さんはお目当てのアルミ缶を掘り当てることが出来たのでしょうか。


その結果は、きっと　『神のみぞ知る』　ことなのであります。

つづく。


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　　　　　　　【イケメンはいなかったが、神様と萌えッ子がいた。】

　　

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